タイヤの製造年がバラバラ|新品購入なのに大丈夫なの?
これは一般的なドライバーは決して気づかずにやり過ごしていることですが、ごく少数の車に詳しい人の間でだけ問題になることです。
それは、
新品タイヤを4本購入したのだけれど、製造年を確認したら4本がすべてバラバラだった
というケースです。
そもそもタイヤの製造年ですが、どのメーカーのタイヤであっても、タイヤの側面に4桁の数字が記載されています。たとえば「1020」と刻んであった場合、前の「10」は週を表し、後ろの「20」は西暦を表します。したがって、「1020」は2020年の第10週(3月の第2週あたり)が製造年ということになります。
4本を新品で購入した際に、4本がすべて「1020」というように同じ年の同じ週に製造されたタイヤであることは、実は超レアケースです。
ほとんどのケースで、4本すべてがバラバラの製造年になっています。気が付かないだけです。ごく少数の人しか確認しないことで、大多数の人はそんなことは意に介さずにそのままそのタイヤで車を走らせています。
こうしたことが発生するのは、べつにタイヤショップの管理がいい加減であるからではありません。原因はタイヤメーカーにあります。
タイヤメーカーのタイヤの管理方法は唖然とするほどおおざっぱで、だいたい製造してから2年以内のタイヤはほとんど同じ品質のものとして管理しているようです。※タイヤショップのブログで仕入れた知識です。以下同様。
タイヤメーカーの立場に立つと、そもそもタイヤはしっかりした管理を行っていれば2年とか3年くらいで性能は劣化しない、製造年の異なるタイヤで走行実験を行っても制動距離やグリップ性能などで統計上有意な差は付かない、だから製造年に2年から3年くらいの開きがあってもそれらを同じ性能のタイヤとして小売店に出荷している、ということのようです。
実際、たとえばタイヤショップでAという銘柄のタイヤを注文したら製造年が「1020」のタイヤが4本納入されたとします。次の日に同じAを4本注文したら、今度は「1020」が2本と「1019」が2本納入された、というようなことは日常茶飯事だそうです。
タイヤメーカーの扱いがそんな状態なので、製造年のばらつきを気に掛ける顧客がいる場合は、タイヤショップの方でできるだけ製造年が近いものを4本そろえるようにしているのが実情だとのこと。
しかし、タイヤの扱い本数が多いタイヤショップならそうした配慮も可能でしょうが、扱い量が少ないところではそこまでやりきれません。
その結果、新品タイヤなのに4本の製造年がバラバラという結果になるわけです。
とは言え、結論ですが、たとえ4本の新品タイヤの製造年がバラバラであっても、2年以内に収まる範囲であればあまりに気にしないで大丈夫です。
実際、日本の公道を走っている車のほとんどは、実際にタイヤの製造年を調べてみれば4本がバラバラになっているのです。
ほぼすべてのドライバーがそれに気づかずにいるだけです。そして、気づかずにいてもタイヤが原因で事故が起こることは稀です。つまりは、少々製造年が異なっていてもタイヤの性能には差がつかないということです。
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