タイヤ交換する際、通常5本のボルトが突き出ているところへタイヤをはめ込んでナットを締めます。
車体側から突き出た5本のボルトを支えている軸受部分のことをハブベアリングと呼びます。
各タイヤに1つづつあるので1台に4箇所あります。
ハブベアリングは通常の使い方では滅多に壊れることはありませんが、ローダウンしたり走行距離が増えたり錆で腐食したりするとガタが出たりベアリングが働くなくなったりします。
「ゴロゴロ」とか「ゴリゴリ」とか「ゴーゴー」といった異音がしたら放置してはダメで、すぐに整備工場で点検整備(交換など)しないと大事故につながります。
一般的な交換時期は15万キロ~20万キロでしょう。
交換費用は1つにつき工賃を含めて8,000円~12,000円が相場です。
ハブベアリングに不具合があると、ユーザー車検のサイドスリップ検査(真っ直ぐ走るかどうかの検査)で不合格になります。
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ハブベアリングとは
タイヤ交換する際に車体側から突き出た5本のボルトにタイヤをはめ込み、ナットで締めて完了となりますが、この突き出たボルトの根本にベアリングがあります。
これがハブベアリングです。
タイヤを滑らかに回転させる重要な部品です。
1台の車に4箇所あります。
不具合の症状
ハブベアリングに不具合があると下記のような症状が出ます。
- 走行中に「ゴリゴリ」「ゴー」「グリグリ」といった異音がする
- ブレーキング時に異音がする
- ハンドル操作が不安定になり、悪化すると振動が発生し、まっすぐ走れないようになる
不具合の原因
ハブベアリングに不具合が出る原因としては下記のようなものが考えられます。
- ローダウンなどでハブベアリングに負荷がかかり劣化が早まる
- 錆による腐食でベアリングの潤滑がうまくいかなくなる
- 経年劣化でベアリングの働きが悪化する
放置してはダメ
走行中に上記のようなガタや異音が発生した場合、放置しては危険です。
すぐに整備工場に入庫して点検を受けてください。
交換を提案されたら迷わず応じるべきです。
ハブベアリングのガタや異音を放置して走行を続けると、単に動きがぎこちないだけならまだましで、突然タイヤが回転しなくなることがあり、この症状が出ると即座に大事故に発展します。
異音やガタを放置しないでください。
車検
軽微な異音や軽微なガタなら、そのまま車検を通過することもあります。
つまり、車検ではハブベアリングの検査は直接的な検査項目に入ってはいません。
あくまでも間接的な検査になります。
車を陸運局に持ち込んで検査から車検証の発行まで全部自分でやるユーザー車検の場合では、車が真っ直ぐ走れるかどうかを検査するサイドスリップ検査というものがあり、もしもハブベアリングの不具合が重症化していたら、この検査で引っかかってしまいます。
そういう意味で、間接的に検査されることになります。
結局は、不具合を放置するか交換するかは自己責任ということになります。
交換時期
一般的には15万キロ~20万キロは無交換でいけます。
10年10万キロ前後で車を乗り換える人は多いので、ハブベアリングの故障とは無縁で過ごす人のほうが多いと思います。
しかし、車をローダウンした場合はハブベアリングに負担がかかり、10万キロを待たずに交換時期を迎えるケースは珍しくありません。
また、車種によってなぜかハブベアリングに不具合が出やすい車があることが報告されています。
通常の乗り方をする限り、あまり交換する必要はないと思います。
交換費用
不具合が出て、交換が必要になった場合、1つのハブベアリングの交換につき8,000円~12,000円が相場です(工賃込み)。
4つのハブベアリングを4つとも同時に交換するケースはあまりないと思いますので、大きな出費にはならないと思います。
ご覧頂きありがとうございました。