車のエアコンから酸っぱいニオイやカビ臭いにおいがするのはよくあることです。
特に週末だけドライブするといった車の使い方をすると発生しやすい現象です。
こうしたニオイの原因は①エアコンフィルターにホコリが溜まっている②エバポレーターが汚れている、この2点に尽きます。
酸っぱいにおいやカビ臭が特に強烈な場合はフィルター交換だけではダメで、エバポレーターに付着したカビなどが発するニオイを退治しなければなりません。
対策としては、①エアコンフィルターを交換する②消臭剤でエバポレーターが発するニオイを消す③エバポレーターの洗浄をする④エバポレーターを交換する、ということになります。
ただし、③と④は自分でやるには大掛かりすぎますし、業者に頼めば数万円の料金が発生します。
現実的に最も費用対効果が高いのは消臭剤です。
毎日車を使うと発生しにくいけれど・・・
車のエアコンから出てくる異臭というのはイヤなものです。車が古いから臭くなるのかと言うと、そうでもありません。新車でも、異臭はすぐに出てきます。
たとえば、車は週末しか乗らない、月に数回しか乗らない、といったケースで発生しやすい現象です。
わたしは保険の代理店として毎日車を使っていましたから、カビ臭いにおいとか酸っぱいニオイとは無縁でいられました。
(※)毎日使うと、いったん発生したカビもすぐに吹き飛ばされて蓄積しないからだと思います。素人の推測ですが。
酸っぱいニオイやカビ臭いにおいの原因
今のエアコンにはフィルターが付いていて、エアコン本体に空気を取り込む際にホコリや不純物を除去しています。ここに蓄積したものが発酵などして異臭を発することがあります。
さらに、エアコン本体にはエアコンの心臓部とも言えるエバポレーターという装置があります。ここでは取り入れた空気を、冬場は暖かい空気に変えて吹き出し、夏場は冷たい空気に変えて吹き出します。
夏場に暖かい空気を冷たい空気に変換した場合、必ず水滴が発生します。駐車場でアイドリングしていると下に水たまりができますが、あのように大量の水滴がエバポレーターで発生します。
発生した水滴は、エンジン停止後も残るので、この水滴を養分としてカビが大量に発生し、これが酸っぱいニオイやカビ臭いにおいの発生源となります。
対策<1>
ちょっとした軽めの異臭ならフィルターの交換で解決します。※フィルター交換費用は2,000円~6,000円が相場
しかし、強烈なカビ臭や酸っぱいニオイはフィルター交換では効果なしです。
根本的な対策を取るのであれば、それはエバポレーターの洗浄あるいは交換が必要です。
ところが、エバポレーターの洗浄には5,000円~12,000円ほどかかります。
さらにエバポレーターの交換となると40,000円~60,000円が相場です。
これらは業者に依頼した場合の料金ですが、DIYでやるとなると、日頃から車のメンテナンスを自分でやっている人でなければまず無理です。
現実的な対応としておすすめなのは、消臭剤です。
バルサン方式の消臭剤で、エアコンを作動させた状態で洗浄剤から煙を出してエアコン内部に薬剤を行き渡らせるのです。
「カーエアコン スチーム消臭剤」で検索すると数え切れない製品がヒットします。
具体的には、
- 車の窓をすべて閉じる
- エンジンを掛けエアコンを作動させる
- エアコンの風量はMAXに
- 内気循環にする
- スチーム消臭剤から消臭スチームを発射する
- 指定の時間が経過後、窓を開け、換気する
これで完了です。
異臭の根深さ、しつこさによっては、一度の使用で根絶できないこともありますが、値段も1,000円以下のものがほとんどなので、2,3度試してみる価値はあると思います。
どうしても異臭を消せない場合は、エバポレーターの洗浄あるいは交換が必要です。
対策<2>
すでに異臭が発生している場合の対策は上記のとおりですが、これから異臭を付着させないための対策は以下のとおりです。
- エアコンを使用していた車を停止する前に10分間アイドリング状態を保つ
- その際、エアコンの設定温度を最高にし、熱い風をエアコン内部のエバポレーターに送り付着している水滴を蒸発させる
- エンジンを切る
- 換気のために窓を少し開ける
エアコンの設定温度を最高にしなくても、送風状態でもOKです。
とにかく、エアコン内部に付着している水滴を除去することが目的です。家庭用のエアコンでもこの方法は有効です。
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下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
⇒⇒車のエアコン|修理費用・修理期間|どこで修理してもらう?
⇒⇒エアエレメント(エアフィルター)とエアコンフィルターの違い
ご覧頂きありがとうございました。