オートエアコンなんていらない?いや、便利なんですけど…
車のエアコンにはオートエアコンとマニュアルエアコンがあります。最近の新型車にはぞくぞくとオートエアコンが標準装備されるようになっていて、むしろマニュアルエアコンをオプション設定できる車種の方が少ないかもしれません。
そして、マニュアルエアコン派の方も一定数いらっしゃるようです。実は、わたしも以前はマニュアル派でした。
でも、それはオートエアコンに対して誤解があったからです。その誤解とは、
「オートエアコンでもマニュアル操作できることは知っているけれど、その場合、最初からマニュアル操作だけを想定して作られているマニュアルエアコンの方が操作しやすい。オートエアコンのマニュアル操作はめんどくさい」
というものでした。
しかし、実際にオートエアコンを使ってみると、これは間違いでした。ぜんぜん面倒なことはないです。
そもそも「温度設定」はオートもマニュアルも自分で設定する
夏場に走行中、25度に設定していても、その時の気候や体調によっては22度くらいに下げたいときもあれば27度くらいに上げたいときもあります。
この場合、オートエアコンでもマニュアルエアコンでも温度設定は手動です。
どちらの方式でも操作は同じです。
「風量調整」こそオートエアコンの真骨頂
では、設定温度を25度から22度に手動で変更したそのあとはどうなるでしょう?つまり、風量です。
全てのオートエアコンがそうだとは言いませんが、よくできたオートエアコンなら、22度に近くなるまではいったん風量が大きくなって、22度に近づいてきたら徐々に風量を落とす、という細かい制御をするはずです。
こうした制御は、たぶんマニュアルエアコンを操作する人のやり方と同じだと思います。まず、風量を最大にして一気に22度に落とし、落ちたら風量を小にする・・・というように。
こうした風量制御はオートエアコンの腕の見せ所です。
夏の暑い日、車を始動させ、同時にエアコンをONにします。
マニュアルエアコンの場合は、ドライバーが風量を最大にし、しばらく走行して「もう十分冷えてきた」と感じたら、風量を小か中にすると思います。
これはオートエアコンでも同じです。まず風量が自動で最大になります。やがて設定温度に近づいてきたらやや風量が小さくなり、完全に設定温度になったら風量が小になります。
このように、ドライバーが望むような冷やし方をオートエアコンはしっかり制御するので、温度設定以外には特に操作する必要がありません。
さらに、これは私のようなぼんやりしたドライバーだけに当てはまることかもしれませんが、車を運転中はあれこれいろんなことを考えているので、かつてマニュアルエアコンを使っていた際は、エアコンの冷え具合を常時こまめにチェックすることなく、ふと気づいたときに「ああ、寒い。冷えすぎだろ」となって、あわてて風量を小にすることがしばしばありました。
この点、オートエアコンは風量調整を自動でやってくれます。しかも、ここで言う「自動」とは、ドライバーの感覚とは無関係に機械が勝手に動くという意味の自動ではなく、ドライバーの生理的変化を読み取っているかのようにこまめに風量を自動調整する、という意味です。
まとめ
車のエアコンは、オートエアコンでもマニュアルエアコンでも、温度設定は必ず手動です。
温度設定以外にやることと言ったら、風量調整ですが、マニュアルエアコン派はこの風量調整がマニュアルエアコンの方がやりやすい、オートエアコンでも調整できるけれど操作がやっかいだろう、と思う方が多いようです。
しかし、オートエアコンの風量調整はとても進化していて、ドライバーの暑い・寒いという感覚の変化を先読みするような制御をするようになっています。
だから、オートエアコンなんていらない、という方も、食わず嫌いをおっしゃらずに、一度オートエアコンのあるカーライフをお過ごしいただきたいと思います。
なんだかヘンな結論ですが・・・。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車のエアコン|修理費用・修理期間|どこで修理してもらう?
⇒⇒エアエレメント(エアフィルター)とエアコンフィルターの違い
⇒⇒車のヒーターコア|交換時期と交換費用|壊れると冬に寒い寒い!
ご覧いただきありがとうございました。