車のエアコン|オートとマニュアルの違い|どっちがいい?
今では多くの車がオートエアコンを標準装備にしていますが、なかにはオートエアコンとマニュアルエアコンをオプションで選択できる場合があります。
一般的にはオートエアコンの方が便利ですが、人によってはこまめに自分で操作するほうがいいという方もいるようです。
オートエアコンもマニュアルエアコンも、温度設定はドライバーが自分で設定します。風量は、オートの場合は機械まかせですが、マニュアルでは自分で選択します。
風向に関しては、フルオートタイプのエアコンでは機械が自動制御します。また、フルオートエアコンでより先進的な機種の場合は、温度調整にしても、設定された温度に近づくと風量を抑えるというように、きめ細かな制御が働いたりします。
個人的な意見を言わせていただくと、わたしはフルオートエアコンの方が便利でありがたいと思っています。車を運転していると、常にエアコンのことばかり意識してるわけではないので、他のことに意識が行っている間につい冷やしすぎたり暖め過ぎたりして、ふと気づくと、「何だ、冷えすぎ(温まり過ぎ)じゃないか」ということがマニュアルエアコンの時にはよくありました。
その点、オートエアコンでは自動制御してくれるので安定感があります。もちろん、暑さや寒さはその時の体調や状況によって変わるので、いつも25度とか26度に設定しておけばずっと快適でいられるわけではありません。
でも、たとえば夏場には最初の内だけ設定温度を最低にしておき、ある程度体が冷えてきたら通常の設定温度に戻す、といったことをやればそれで済みます。
燃費の面でもオートエアコンがおすすめ
平均的な使い方で比較すると、やはり、マニュアルエアコンは無駄に冷やしすぎたりする機会が多くなるようです。
オートエアコンはこまめに温度調整するので、無駄にコンプレッサーに負荷をかけず、燃料の消費量をより少なくできます。
エアコンの冷房は燃料消費の10%前後になるので、けっこう違いが出ると思います。
冷房と暖房の違い
車のエアコンの仕組みですが、冷房はコンプレッサーを作動させて冷媒により冷たい空気を作り出します。コンプレッサーはエンジンの動力で作動します。だから燃料消費量に影響を与えます。
しかし、暖房はコンプレッサーを使いません。エンジンの冷却水の廃熱を利用しているので、燃費性能には影響を与えません。
だから、冬場の暖房に関しては、何度に設定しても、オートエアコンでもマニュアルエアコンでも、燃費には影響しません。
冬場は「A/C」はOFFでいい
オートエアコンでもマニュアルエアコンでも「A/C」のスイッチが付いています。これはエアコンコンプレッサーのスイッチです。
夏場は、「A/C」スイッチONで冷房と除湿がスタートします。冬場は、「A/C」スイッチONで冷房と除湿がスタートするところですが、冷房する必要がないので除湿機能だけが働きます。
冬場にフロントガラスが曇ったり結露したりするときは、「A/C」をONにすると除湿機能が働いて曇りや結露が取れます。雨の日などにも重宝します。
しかし、基本的に冬場は「A/C」はOFFで大丈夫です。暖房はエンジンの冷却水の廃熱を利用しているからです。
もしも冬場に「A/C」スイッチをずっとONにしていた場合、除湿機能が働く分だけ燃費は悪くなりますが、夏に冷房をフルに使うときと比較すると、燃費への影響はわずかです。ちょっと燃費が悪くなる程度です。
オートエアコンは春や秋に戸惑う場面も
例えば夏が終わり、秋に差し掛かっているころで、オートエアコンの設定は夏のままであった場合に、思いもよらずいきなり暖房の暖かい風が吹き出すことがあります。
温度計を見ると、確かに20度くらいに気温が下がっていて、エアコンの設定温度の25度より低いので、温かい風が出るのは理にかなっています。
しかし、体はまだ夏の暑い日々を記憶していて、気温20度で涼しいとは思うものの、まだ「暖房」をしたいという気持ちにはなっていません。
こんなケースでは、オートエアコンの制御にちょっと戸惑うこともあります。
でも、一年を通して、総合的にはオートエアコンの方が快適に過ごせると思います。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車のエアコン|修理費用・修理期間|どこで修理してもらう?
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⇒⇒車のヒーターコア|交換時期と交換費用|壊れると冬に寒い寒い!
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