カーエアコンの吹き出し口の温度はどれくらいが正常?
夏場に車に乗るにはカーエアコンは必需品ですが、では、車のエアコンの吹き出し口からは何度くらいの冷風が出てくれば正常と言えるのでしょう?
「どうも最近エアコンの効きが悪くなったようだ」
と思い、吹き出し口の温度を測ってみたけれど、正常な冷房温度がわからないので、故障なのかちょっと判断がつかない、という人にとって、何度くらいあればいいのか気になるところでしょう。
車種や環境によって異なるものの、一般的な話として、外気温30度程度で、エアコンの温度設定を最低にして、風量を最大にした状態で、エアコンの吹き出し口の温度を調べると、だいたい、
- 9℃~12℃
くらいになるようです。
もちろん、8℃の車もあれば13℃の車もあるでしょうが、だいたいこの近辺の温度であればエアコンは故障していないと判断していいと思います。
生ぬるい風が出ている場合はガスクリーニングを
エアコンの吹き出し口の温度が9℃~12℃の近辺であればいいのですが、もしも16℃とか17℃、あるいはそれ以上の温度の風が吹き出しているのであれば、これはエアコンの不具合と思ったほうがいいです。
エアコンの不具合は、実は、とてもやっかいで、DIYで解決するのは非常に困難です。実際、私たちが修理工場にエアコン修理を依頼した場合、実際に修理するのはエアコンを専門に取り扱う別の業者であることがほとんどです。
それほどエアコンは特別な技能が要求される装置です。
さて、吹き出し口から生ぬるい風しか出ないケースで、その原因としてもっとも可能性が高いのは、エアコンガスの劣化です。
以前は、こうしたケースではエアコンガスの補充または全入れ替えという作業を行いましたが、最近のエアコンに使われるガスは以前のものと性質が違っていて、エアコンガスクリーニングという作業で対応するように変わってきています。
エアコンガスクリーニングとは、エアコンガスをいったんすべて吸い出して、ガスの中に混入しているゴミや水分などの不純物を取り去り、きれいになったガスをまた戻す、その際に容量が不足していたら不足分だけ補充する、というものです。
エアコンの吹き出し口から冷風が出てこないようなケースでは、エアコンガスクリーニングを行うことで正常に戻ることがほとんどです。
もちろん、もっと根の深い不具合があるケースもありますが、まずはエアコンガスの劣化を疑うべきでしょう。
エアコンガスクリーニングの費用
ディーラー、カー用品店、修理工場などでエアコンガスクリーニングをやってもらうと、作業時間は1時間ほど、料金は6,000円~12,000円ほどです。
ディーラーは高め、修理工場は安めです。
また、高級車は高めで軽自動車は安めです。
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ご覧いただきありがとうございました。