車のエアコン|外気が臭い?外気導入時の臭いが気になる
車のエアコンをかけると嫌な臭いを感じることがあります。カビ臭かったり、酸っぱい臭いがしたり、もっと得体のしれない臭いがすることもあります。
しかも、エアコンをかけると常にそういう臭いがするのではなく、「外気導入」のスイッチを入れた場合にだけ気になる臭いがするというケース。
こうしたケースでは、外気の導入口にゴミや不純物が堆積している可能性が大です。
エアコンの外気取り入れ口は、フロントガラスの付け根にあって、多くは助手席側にあります。ボンネットを開けると、フロントガラスの下にプラスチック製のスリットが入った蓋が付いています。これが外気取り入れ口です。
ここに落ち葉、虫の死骸、鳥のフン・・・といったものが堆積していることがあります。ちょうど家の雨どいに堆積するようなものがあります。
多くの場合、これが臭いの原因です。
外気導入口を掃除する
まず、外気導入口にたまったゴミなどを掃除してください。その際、スリット部分を外せるようになっているので、内部に何かついていたらそれも取り除いてください。ホースなどで洗う場合は内部に水が入り込まないように注意してください。
内気循環でも嫌な臭いがする⇒⇒エバポレーターが原因
外気導入ではなく内気循環にした際にエアコンから嫌な臭いが出てくる場合、これはエアコンの心臓部であるエバポレーターに汚れが付着しているケースです。
エバポレーターとは、evaporatorのことで、evaporate(蒸発する)が由来です。ここに送られてきた空気を冷たくして送り出したり(冷房)、暖かくして送り出したり(暖房)する働きをしていて、車のエアコンの肝心要の装置です。
エアコンに空気を入れる前にはエアコンフィルターでいったんゴミや汚れをろ過していますが、さらにエバポレーターでもフィルターにより汚れを除去しています。それに加えて、エアコンを停止するとエバポレーターには結露が発生し、この結露がカビの原因となります。
つまり、エバポレーターは使えば使うほどゴミ・汚れ・カビが蓄積していくわけです。本来なら、定期的に洗浄したり交換したりすべき部品ですが、交換費用が50,000円前後かかるので、実際のところそう簡単に交換することもできません。
みなさん、だましだまし使っているのが実情です。
エバポレーターの洗浄は、自動車整備に慣れた人ならDIYでもできますが、修理工場やカー用品店などでエバポレーターの洗浄をやってもらうと、5,000円~10,000円ほどの料金がかかります。
もしもエバポレーターを交換するとなると、上記のように、50,000円前後かかります。
どうしても臭いが取れない場合はエバポレーターの交換が必要かもしれませんが、その前に、いろいろとやれることがあると思います。
市販のエアコン消臭剤、エアコンクリーニング剤(エバポレータークリーナー)などを試してみるのもいいと思います。
エアコン消臭剤などはカー用品店や通販などで1,000円~2,000円で手に入ります。エアコンクリーニング剤(エバポレータークリーナー)なら2,000円~3,000円で販売されています。
臭いの防止策は頻繁に車を使うこと
事情があって月に数回しか車に乗らない方もいらっしゃるでしょう。そういう方にこれを言っても仕方がないのですが、いちおう書いておくと、車のエアコンの臭いを防止するための最大の方策は、頻繁に車に乗ることです。
保険の営業で車を足代わりにしてきた私の経験から言っても、頻繁に車を使っているとエアコンからヘンな臭いがすることはまずありません。もしもカビが付着しても、次に使うときに吹き飛んでしまうのだと思います。
それが、次に乗るまでにしばらく間が空く場合は、一度発生したカビなどがみるみる成長してしまうのです。その他のゴミも腐敗が進行します。結果として、久しぶりに車のエンジンを始動し、エアコンを作動させたら、とたんにカビの臭いやわけのわからない嫌な臭いがするのだと思います。
止むを得ない事情がある方にこんなことを言うのは酷ですが、車はできるだけ頻繁に乗るようにしてほしいと思います。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒車のエアコン|修理費用・修理期間|どこで修理してもらう?
⇒⇒エアエレメント(エアフィルター)とエアコンフィルターの違い
⇒⇒車のヒーターコア|交換時期と交換費用|壊れると冬に寒い寒い!
⇒⇒車のエアコンの酸っぱいニオイ・カビ臭いにおい|原因と対策|消臭剤・フィルター交換
ご覧いただきありがとうございました。