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タイヤに釘が刺さる確率は?そもそもなぜ釘が道路にある?
残念ながら、タイヤに釘が刺さる確率に関する統計数字は存在しないようです。ただ、周辺の数字としては、JAFの全出動件数のうちでタイヤのパンクの比率は第2位とのこと。そして、タイヤのパンクの原因で最も多いのが釘によるものです。
したがって、正確な確率はわからないものの、とにかくタイヤに釘が刺さってパンクする件数は相当あるのは確実であり、今日も日本全国の道路上で釘がタイヤにブスリと刺さっているということです。
釘は後輪に刺さるケースがほとんど
これはJAFやカー用品店やタイヤショップで共通しているようですが、釘がタイヤに刺さる場合、前輪に刺さるケースはまれで、ほとんどが後輪に刺さります。
道路上に釘が落ちている場合、当然のことながら、横たわった状態です。そこへ車が通りかかったとき、まず前輪が釘を踏みつけ、それを蹴り上げる形になります。
蹴り上げられた釘は、すぐ後から迫ってくる後輪に衝突するのですが、その際、釘の向きによってグサリとタイヤに突き刺さるか、あるいは、踏みつけられるかします。
そもそもどうして釘が道路上に落ちているのか
釘は一般住宅や工場などで使われますが、道路上に釘が散らばる要因として最も確率が高いのが、工事車両からこぼれ落ちるケースでしょう。
建物の解体現場などから産業廃棄物を満載したトラックが出てきて、その後道路を走るわけですが、走行中の振動で釘などが荷台からこぼれることは十分ありうることであり、実際、そうした場面を目撃した人も多いでしょう。
そのようにトラックの荷台から落下した釘が道路を走る車によって踏みつけられ、タイヤに刺さってしまいます。
しかし、踏みつけられてすぐにタイヤに刺さるケースより、いったん路側に弾き飛ばされるケースの方が多いようです。その結果、道路の端っこを走るバイクなどがよく釘を踏みつけてしまうのです。
接地面に刺さった釘穴は修理可能
もちろん穴の大きさにもよりますが、釘によって開いたタイヤの穴は修理可能である場合が多いです。それは釘穴がタイヤの接地面(トレッド面)にできるからです。
接地面はゴムの厚さが2センチ程度はあるので、釘で1か所穴が開いた程度では決定的な損傷とはならず、穴に補修材を埋め込むことでその後も走行することができます。
めったにないことですが、タイヤの側面(サイドウォール)に釘が刺さった場合は、側面のゴム厚は薄いので、ほぼすべてのケースで修理不可能です。新品タイヤに交換するしかなくなります。
なお、釘がタイヤの側面に刺さるケースは、走行中に発生することはまずほとんどなくて、駐車中にイタズラ犯が故意に刺すケースであると思われます。
釘穴を修理する場合の料金
タイヤに釘が刺さった場合は、次の3つの修理法が考えられます。
- 外面修理:タイヤの接地面に釘などが真っ直ぐに刺さった場合の修理法で、パンク修理材のプラグというものを外側からタイヤに埋め込みます。修理費用の相場は2,000円~4,000円程度。作業時間は20分~30分程度になります。
- 内面修理:タイヤの接地面に釘などが斜めに刺さっていた場合やパンクの穴が大きめな場合の修理法です。タイヤの内側からパッチを当てて穴を塞ぎます。修理費用の相場は3,000円~7,000円程度で、作業時間は40分~60分程度になります。
- 焼き付け修理:内面修理でも対応できない大きな穴などに対応する修理法です。補修用のゴム剤を熱でタイヤに圧着します。修理後の持ちもよく確実性の高い修理法ですが、これができる工場の数は限られています。修理費用はけっこう高くなるので、金額によっては新品に交換したほうがいいケースも出てきます。作業時間は60分から90分程度です。
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⇒⇒タイヤのパンク保証は必要?いらない?|メリット・デメリット
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ご覧いただきありがとうございました。