【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤのパンクで釘が原因なら修理できますか?
釘が原因でタイヤがパンクした場合、修理できるかできないかは、釘が刺さった場所によります。
タイヤの接地面(トレッド面)は20ミリ前後の厚みがあるので、ここに釘が刺さった場合は修理可能なケースが多いです。
しかし、タイヤの側面(サイドウォール)は厚みがないので、ここに釘が刺さった場合は修理不可能なケースがほとんどです。また、側面に釘が刺さるケースは、ほとんどのケースがイタズラ犯による犯行です。通常の走行でサイドウォールに釘が刺さることはまず考えにくいことです。
パンク修理は主に3段階
タイヤがパンクして、修理可能なケースというと、次の3つの修理方法が考えられます。
- 外面修理:タイヤの接地面に釘などが真っ直ぐに刺さった場合の修理法で、パンク修理材のプラグというものを外側からタイヤに埋め込みます。修理費用の相場は2,000円~4,000円程度。作業時間は20分~30分程度になります。
- 内面修理:タイヤの接地面に釘などが斜めに刺さっていた場合やパンクの穴が大きめな場合の修理法です。タイヤの内側からパッチを当てて穴を塞ぎます。修理費用の相場は3,000円~7,000円程度で、作業時間は40分~60分程度になります。
- 焼き付け修理:内面修理でも対応できない大きな穴などに対応する修理法です。補修用のゴム剤を熱でタイヤに圧着します。修理後の持ちもよく確実性の高い修理法ですが、これができる工場の数は限られています。修理費用はけっこう高くなるので、金額によっては新品に交換したほうがいいケースも出てきます。作業時間は60分から90分程度です。
パンクに気づいたら車を動かさないで
実は、タイヤがパンクしていることに気づかずに走り続けるケースというのは、それほど珍しいことではありません。
それは、たとえば釘が刺さってもすぐにペシャンコになるわけではなく、徐々に空気が抜けていくから、だからすぐにパンクに気づかない、というケースももちろんあります。
しかし、そうではなくて、傍から見れば完全にタイヤがペシャンコになっているのに、それでもドライバーは気づかずに運転している、というケースが結構あるのです。
その要因として、次のようなことが考えられます。
- FF(前輪駆動車)が増えているので、後輪がパンクした場合は気づきにくくなっている
- タイヤの扁平率が低い車が増えていて、正常時でもゴムの部分が少ないので、パンクでペシャンコになっても差を感じ取りにくい
- セルフのガソリンスタンドが増え、給油時に空気圧のチェックをする機会が少なくなっている
このようにいくつかの要因でパンクに気づきにくいケースが増えているのですが、いずれにしても、もしもパンクに気づいたら、パンクした状態のままディーラーや修理工場やガソリンスタンドまで無理に走らせることはNGです。
すぐそこにガソリンスタンドがある、というケースならやむを得ないかもしれません。しかし、そうでなければ車を安全な場所に停止させ、JAFを呼ぶか、自動車保険のロードサービスを呼んでください。
もちろん、自分でスペアタイヤに交換できる人はそれをやればいいのですが、自信がない人はJAFか自動車保険をご利用ください。
特におすすめは、自動車保険のロードサービスです。ロードサービスを呼んでスペアタイヤ交換や修理工場までレッカー移動しても、原則無料でやってもらえます。また、ロードサービスを利用しても、翌年度の等級には影響しませんし、保険料も上がりません。
応急パンク修理キットは最後の最後に使うもの
カー用品店などで市販されている応急パンク修理キット(パンク補修材)ですが、これはどうしても他のサービスが利用できないような状況で、やむを得ず最後の手段として使用すべきものです。
パンク補修材はタイヤの内部に接着剤を充満させ、それにより穴を一時的にふさぐものです。そのため、タイヤのゴムの部分だけでなくホイールの金属部分も接着剤だらけになり、乾燥してへばりつくと、後ではがすのが一苦労です。
また、パンク補修材を使うと、そのタイヤは修理不可能になると思った方がいいです。使えないので、新品のタイヤに交換することになります。そして、その際に、ホイール部分にまでへばりついた接着剤をはがす作業が余計にかかるので、工賃も余分にかかる可能性があります。
だから、パンクしたらパンク補修材を使えばいい、と気軽に考えない方がいいと思います。あくまでも、ほかに対処法が見つからないときの最終手段だと認識していただきたいと思います。
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下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒東京海上日動のロードサービス(ロードアシスト)とJAFの違い
⇒⇒スペアタイヤは車検で必要?トラックやジムニーは?制度廃止?
ご覧いただきありがとうございました。