【2024年2月29日】ブリヂストンがパンクしないタイヤ「エアフリー」の公道実証実験を開始しました。⇒⇒エアフリー |
タイヤがパンクして動かせないときのベストな対処法は?
「あ、タイヤがパンクしている!」
と気づいたときは、無理に車を動かさないでください。もしかしたら補修することでそのタイヤをまだ使えるかもしれません。無理に動かしてしまうと、穴がさらに大きく広がって修理不能になってしまいます。
自分でスペアタイヤに交換できる人は、まずスペアタイヤに交換し、ディーラーとか最寄りの修理工場などにスペアタイヤで乗り付けて、そこでパンクしたタイヤを修理するか、修理不能なら新品のタイヤに交換します。
自分でスペアタイヤを交換する自信のない方、あるいは最近多いのですがそもそもスペアタイヤを車に乗せてない場合は、
- 自動車保険のロードサービスを呼ぶ
- JAFを呼ぶ
このいずれかがベストな対処法だと思います。
①の自動車保険のロードサービスですが、皆さんが加入している自動車保険(任意保険)にはロードサービスが自動付帯しています。自動付帯というのは、別途特約保険料を支払わなくても基本補償の中に組み込まれているという意味です。東京海上日動とかソニー損保とかJA共済とか、どの会社の自動車保険もロードサービスが自動付帯になっています。
自動車保険のロードサービスを呼べば、パンクで車を動かせないでいる現場でスペアタイヤと交換してくれますし、スペアタイヤがなかったら、車をディーラーとか修理工場などあなたが希望するところへ搬送してくれます。そして、こうしたサービスは基本的に無料です。翌年度の等級に影響しませんし、保険料も上がりません。使わないとモッタイナイですよ。
②のJAFですが、これはJAFの会員であってもJAFの非会員であっても、呼べば現場に駆けつけてくれます。そして、スペアタイヤとの交換をしてくれますし、スペアタイヤがない場合は修理工場等に車を搬送してくれます。
そして、①の自動車保険のロードサービスとの違いは、軽度のパンクなら現場で修理もしてくれる点です。
ただし、料金に関してはJAFの会員と非会員で扱いが異なります。JAFの会員ならパンク修理は無料ですが、非会員の場合は最低でも13,130円かかります。
(※)JAFの非会員が現場でJAFに入会することは可能ですが、会員割引が適用されるのは「次回」のサービス提供時からです。その場では現金かクレジットカードで料金を払う必要があります。
応急パンク補修キットは使わないでください!
パンクした時の便利グッズとして応急パンク補修キット(パンク補修材)が市販されていますが、パンクで車が動かせないときで、JAFも自動車保険のロードサービスも利用できない特別な状況でない限り、決して使わないでください。
このパンク補修材というのは、要するに、接着剤をタイヤ内部に充満させて穴を埋め、そこに空気を入れることで、一時的にパンクを補修するものです。ですから、これを使うと、タイヤ内部が接着剤だらけになります。タイヤのゴムの部分だけでなくホイールの金属部分も接着剤でべったりになり、乾燥すると簡単にはがせなくなってもう大変です。
応急パンク補修キットを使用したタイヤは、ほとんどのケースで補修不可能になり、新品と交換することになります。しかも、その場合でもホイール部分の接着剤をはがす余計な作業が発生し、工賃が割高になることもあります。
したがって、よほど特別な事情がない限り、応急パンク補修キットは使うべきではないと思います。後が大変ですから。
時代に合った対処法を選択してください
わたしは元保険代理店代表なので、自動車保険のロードサービスがいかに役に立つサービスかよく知っています。と同時に、あんがい多くの保険契約者さんはロードサービスの内容を知らなくて、たとえば、車がパンクした時など、自分でなんとかしないといけないと思い込んでいる方が今でも大勢いるようです。
しかし、これは本当にモッタイナイ話です。車がパンクして動かせない状態になったら、24時間いつでもどこでも、自宅のガレージでも高速道路でも一般道でも、ロードサービスを呼べばレッカー車等で駆けつけてくれるのです。
ロードサービスを使っても等級に影響しないし保険料も上がりません。「事故」とは別扱いなので、どんどん利用すべきなのです。
パンクだけでなく、バッテリー上がり、キーの閉じ込め、原因不明のエンジン不良など、とにかく車がトラブって困ったらなんにでも使えます。
中には実費を支払わなければならないトラブルもありますが、それは事前に電話でオペレーターに教えてもらえますから安心です。パンクやバッテリー上がりなど多くのケースで料金は発生せず、無料です。
使わないと本当にソンですよ。ロードサービスの分も保険料の中に含まれているのですからね。わたしの車には応急パンク補修キットなど積んでいませんし、その他困ったときの備品等も何も用意していません。
困ったらロードサービスに来てもらえばいいと思っているからですし、実際にすぐ駆けつけてくれます。通販型の保険会社で東京に本社がある会社であっても、日本全国の地域に密着して営業している修理工場等と提携契約をしているのです。
保険会社にロードサービスを依頼すれば、最寄りの提携工場のスタッフが駆けつけてくれるわけです。作業にかかった料金は提携工場に保険会社から後日支払われます。保険会社が支払う料金は、私たちの保険料が原資です。
だから、パンクをはじめ車で何か困ったら、どんどんロードサービスを利用してください。地域の整備工場さんたちにお金を回すことでもあるのです。本当に。
下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
⇒⇒東京海上日動のロードサービス(ロードアシスト)とJAFの違い
⇒⇒スペアタイヤは車検で必要?トラックやジムニーは?制度廃止?
ご覧いただきありがとうございました。