パンク修理剤で走行可能な距離は?デメリットはある?
パンク修理剤で走行可能な距離は、タイヤの状態にもよりますが、10キロ~20キロはまず大丈夫だと思います。ただ、これは修理剤メーカーが保証している距離ではないので、できるだけ短い走行距離にとどめるべきです。
そして、このパンク修理剤にはデメリットがあります。それは、これを使うと、そのタイヤは修理不可能になり、新品のタイヤに交換するしかなくなる点です。
以下、詳しく解説していきます。
スペアタイヤを廃止しパンク修理剤を積む流れに
最近の車はスペアタイヤを積んでない車がごく当たり前になっています。新車時からメーカーの仕様として積んでいないのです。
2008年にスズキのワゴンRがスペアタイヤを止め、その代わりにパンク修理剤を搭載して以来、他のメーカーもこの動きに追随しています。
スペアタイヤを辞める理由には、使われずに大量に廃棄されることが環境に悪影響を及ぼすから、というもので、それなりに説得力があると思います。
しかし、その結果として採用されたパンク修理剤(応急パンク修理キット)は、あくまでもほかに方法がない場合の最終手段として使用すべきもので、モノとしてはろくでもないものです。
パンク修理剤のデメリット
パンクしたタイヤにこれを使うと、そのタイヤは修理不能になります。ディーラーなどでは修理を依頼すると拒絶するところもあります。完全な嫌われものなのです。
なぜなら、パンク修理剤というのは、有機溶剤系の成分である加硫接着剤を使用していて、タイヤ内部にべとべとした接着剤を充満させることでパンクの穴をふさぐのです。
べとべとはタイヤのゴムの部分だけでなくホイール部分にも付くので、後でこれをはがすのが一苦労なのです。
業界としてパンク修理剤を搭載する方向に向かっていながら、いざこれを使用したら、そのタイヤの扱いを嫌がるなんて、まったくふざけた話です。
でも、実際、パンク修理剤を使ったタイヤは廃タイヤにするしかないようです。
パンクしたら保険のロードサービスを利用しましょう
業界がそういうふざけた対応をしている反面、同じ業界でも流れが変わってきているところもあります。
それが自動車保険のロードサービスです。
皆さんは自動車の任意保険に加入していると思いますが、この保険にはロードサービスが自動付帯しています。
どの保険会社の自動車保険にも自動付帯です。もれなく必ずついています。損保ジャパンもあいおいニッセイもこくみん共済もJA共済も、すべてロードサービスが付いています。
パンクで困ったら、パンク修理剤を使うのではなくて、自動車保険のロードサービスを呼んでください。15分から30分程度でレッカー車が駆けつけてくれるはずです。保険会社が提携している地元の修理工場さんです。
現場に駆けつけた修理工場のスタッフさんが、もしもスペアタイヤがあればそれに交換しますし、なければ最寄りのディーラーとか修理工場とかガソリンスタンドなどに車をレッカー移動してくれます。
そうすれば、そこでパンク修理するか、修理不能であれば新品タイヤに交換、という流れになります。
JAFの会員になっている人はJAFを呼べば、同様のサービスを受けられます。JAFの場合は現場でパンク修理してくれる場合もあります。
料金ですが、自動車保険のロードサービスは無料です。また、ロードサービスを利用しても翌年度の等級には影響を与えず保険料も上がりません。
絶対使わないとソンですよ。そもそも自動車保険業界でロードサービスが普及し始めたのは、自動車メーカーがスペアタイヤを廃止し始めたころからです。
パンクしたら、自分でスペアタイヤに交換したり、タイヤ修理剤を充填したり、そうしたことをやる時代じゃないということです。
アウトソーシングです。パンクで困ったらロードサービスに任せる流れになっているのです。
JAFも会員は無料です。JAFの非会員はその場で入会できますが、会員料金が適用されるのは次回のサービス利用時からなので、その場では13,310円支払う必要があります。
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下記の記事も参考にしていただけると幸いでございます。
ご覧いただきありがとうございました。