こちらの記事も読まれています
ズバット車買取比較 |
ブレーキは必ず音を発している
車のブレーキは、ディスクブレーキでもドラムブレーキでも物体と物体を接触させて摩擦を起こすことで制動力を得ています。
そのため、必ず音を発します。
「いや、うちの車はまったく音を出さないよ」
という方がいらっしゃるかもしれませんが、それは車内にいるからわからないだけです。
もしもブレーキを掛けている車のすぐ外に立っていたら、必ず何らかの摩擦音が耳に入るはずです。
とは言え、大きな音を発するケースは少ないので、車のドライバーは特にブレーキ音を意識することは少ないのだと思います。
「グググ」という異音が聞こえたら
運転席にいて、窓を閉めているのに、それでもブレーキから音が聞こえてくることがあります。
たとえば、発進時にブレーキペダルを踏んでいないにもかかわらず「グググ」という異音が聞こえることがあります。
また、ブレーキペダルを踏んで停止しようとした際に「グググ」という異音が発せられることもあります。
とにかく、ガーとかズーといった連続した音ではなくて、断続した音が出るケース。
発進や停止の際にグググといった断続的な音がする、発進の際は何もないが停止の時に断続音がする、そしてその断続音を擬音語として表現すると「グググ」とか「ガガガ」とか「ズズズ」とか「ゴゴゴ」といった感じになるようなケースの場合、原因として考えられるのは何でしょうか?
原因の多くは、次のようなものだと思います。
- 発進時にブレーキペダルを踏んでいないのにブレーキからグググという異音が出る:ブレーキが「引きずり」状態にあると異音が出ます。引きずりとはパッドとディスクが接触し続けている状態のことです。劣化によって引きずりが発生することもあれば、ブレーキパッドを交換した直後などに調整不足で発生することもあります。軽度のものは放置していればそのうち鳴き止みますが、強度の場合は調整が必要です。
- ブレーキをかけるたびにグググという異音が出る①:ブレーキパッドを新品に交換した直後でパッド表面の薄皮がまだ剥けていない状態のときに発生しやすい異音です。これは放置していてもそのうち消えます。ただし、パッドの材質やディスクとの相性によっては、走行距離が増えてもグググが消えないことがあります。これはスティックスリップという現象で、モノとモノがこすれる際に発生する断続的な摩擦音です。グラスを指でこすった際にスーと滑る時もあれば指の水分の状態によってはグッ、グッ、グッと滑っては止まり滑っては止まる状態になることがありますが、こうしたことがブレーキパッドとブレーキディスクの間で発生することがあります。ちゃんとブレーキが効けば放置しておいても大丈夫ですが、あまりに音が気になるようならバッドを交換することで解決します。
- ブレーキをかけるたびにグググという異音が出る②:車のブレーキは油圧で作動しますが、ブレーキオイル(ブレーキフルード)が劣化してくるとオイル内に気泡が発生してきます。少々の気泡なら大丈夫ですが気泡の量が一定の量を超えてくるとブレーキング時にグググという異音を発することがあります。気泡の量がさらに増えるとべーパーロック現象を起こしてブレーキが効かなくなります。怖いです。対処は「脱気フルード」といってブレーキオイルの気泡を抜く作業が必要です。要するにブレーキフルードの交換です。私は最初「脱気フルード」という特別な作業方法があるのかと思っていましたが、何のことはない、ただ単にオイル交換のことでした(笑)。カーショップやディーラーで8,000円~12,000円くらいでやってくれると思います。
- ブレーキをかけるたびにグググという異音が出る③:ABS(アンチロックブレーキ)が作動するとグググという異音を発します。スタッドレスタイヤに交換したての時などに発生しやすいのですが、トレッド面のやわらかいスタッドレスの場合、ブレーキで車が止まる際にセンサーが雪道や濡れた道を走行していると判断(勘違い)してABSを作動させることがあります。まさにグググという断続的な音と振動がします。スタッドレスの表面が剥けてくれば収まると思います。
ブレーキの異音はヨーロッパ車の得意技
一般的な傾向として、日本車とヨーロッパ車ではブレーキパッドやブレーキディスクの材質が異なっています。
ヨーロッパ車は超高速域からの制動力を重視していることが多く、とにかく「効きがいい」ブレーキを目指すために、素材もそれ相応のもの、つまり「減りは早いけれど強く効く」材質を採用します。
その結果、ブレーキング時に日本車では出ないような様々な異音を盛大に発したり、たった1回の走行でもブレーキダストがホイールに黒々と付着したり、もうたいへんです。
とは言え、軽度のグググなら放置しておいても構わないでしょうが、あまりに耳に付く異音なら一度ブレーキパッドを日本製のものに交換する手もあると思います。
日本の高速道路は、今のところ最高でも120キロまでなので、日本製のブレーキパッドでもじゅうぶん効きます。
こちらの記事も読まれています
ご覧いただきありがとうございました。