タイヤ幅を広げる|細いホイールに太いタイヤはOK?

細いホイールに太いタイヤ

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【記事のポイント】

  • タイヤとホイールのサイズ許容範囲:タイヤの幅とホイールの幅には許容範囲があり、推奨サイズから逸脱しても一定範囲内であれば使用可能。
  • 引っ張りタイヤと逆引っ張りタイヤ:細いホイールに太いタイヤを履かせる「逆引っ張りタイヤ」が存在し、ルックスや特定の性能向上のために選ばれることがある。
  • メリットとデメリット:逆引っ張りタイヤは乗り心地がソフトになる可能性があるが、燃費性能の低下やコーナリングの不安定化などのデメリットも存在する。
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タイヤ幅を広げる|細いホイールに太いタイヤはOK?

タイヤの幅とホイールの幅にはある程度の許容範囲があります。タイヤメーカーではいちおう推奨するホイールサイズを指定していますが、その推奨サイズより幅広だったり、逆に幅狭だったりしても、少々の逸脱であれば走行可能です(自己責任という扱いになりますが)。

たとえば、ホイール幅より狭い幅のタイヤを履かせることを「引っ張りタイヤ」と呼び、最近の流行になりつつあります。

引っ張りタイヤ

一方で、ホイール幅より幅広のタイヤを履かせることを「逆引っ張りタイヤ」などと呼ぶこともあって、これも一定の支持を得ているやり方です。

逆引っ張りタイヤ

いうまでもなく、メーカー推奨の範囲でタイヤ幅とホイール幅を揃えるのが望ましいのですが、ルックスを重視して、あるいは特定の走行性能をよくするために、引っ張りタイヤにしたり逆引っ張りタイヤにしたりするわけです。

細いホイールに太いタイヤ

 

では、ホイール幅とタイヤ幅の具体的な組み合わせを見てみましょう。

たとえば、ホイールのリム幅が9Jの場合、mmに換算すると、9×25.4mm=228.6mmです。※1インチ=25.4mm

このホイールに215mm幅のタイヤを履いた場合、これが引っ張りタイヤになります。

もしも9Jに240mmのタイヤを履いたら、これは逆引っ張りタイヤです。

引っ張りタイヤの場合はタイヤよりホイールが出っ張る形になりますが、逆引っ張りタイヤの場合はホイールよりタイヤが出っ張る形になります。

最近のトレンドから言うと、引っ張りタイヤの方が人気ですが、車種によっては逆引っ張りタイヤ(細いホイールに太いタイヤ)にしてタイヤのゴムの部分が堂々と主張するようなスタイルが映えるものもあるでしょう。どちらがいいとは一概に言えません。

メリット・デメリット

細いホイールに太いタイヤ」つまり逆引っ張りタイヤにした場合、メーカー推奨の標準サイズのものにした場合と比較して、どんなメリット・デメリットがあるか、以下に列挙してみます。参考になさってください。

乗り心地)標準サイズより空気層が多くなるので弾力性は増します。だから、路面状況によっては乗り心地がソフトになる場面もあります。しかし、タイヤの接地面積は増えるので轍やうねりなどのキックバックを受けやすくなり、その面では乗り心地は低下します。

コーナリング性能)路面との接地面積が増えるのできれいに整地された道路ではグリップ力は増しますが、空気層が増えている分だけタイヤのたわみ量は大きいので感触は悪くなると思います。また、乗り心地のところでも触れたように、タイヤの接地面が広くなっている分だけ路面の状態をダイレクトに拾いやすくなってコーナリングが不安定になる場面も増えると思います。

燃費性能)接地面積が広くなる分だけ抵抗値が上がり燃費性能は落ちます

ブレーキ性能)路面との接地面積が増える分だけブレーキ性能は高くなりますが、感触はちょっとスポンジーな感じになるかもしれません。

ルックス)お好みです。SUVなどではゴムの部分がデンッと自己主張している様子はかなりかっこいいのではないでしょうか。でも、引っ張り気味にしてホイールを主張した見た目もまたかっこいいですから、これはまさに、お好みで、としか言いようがありません。

ホイールの幅とタイヤの幅:許容範囲について

引っ張りタイヤにしたい、あるいは、逆引っ張りタイヤにしたい、と言うとき、このホイールのリム幅ならこのサイズのタイヤにすべき、といったドンピシャリの答えはありません

というのも、そもそもタイヤはゴムでできていて弾性があるのである程度の適合幅があるからです。

たとえば、ヨコハマタイヤにADVAN Sportという銘柄がありますが、このタイヤの17インチ扁平率45のタイヤで見てみましょう。

タイヤの幅とリム幅の関係は以下のようになります。

  • (タイヤ)225/45R17 91W MO
  • (適合リム幅)7-8½

つまり、225mmの幅のタイヤの場合、ホイールのリム幅は7インチ~8.5インチまでなら大丈夫ですよ、ということです。

したがって、このタイヤで引っ張りタイヤにするにしても逆引っ張りタイヤにするにしても、7インチ~8.5インチの幅からサイズが逸脱すればするほど引っ張り度合い(逆引っ張り度合いが)強くなるということになります。

どの程度の引っ張り具合にするかは、実際にタイヤが装着できるか、安全性は問題ないか、どの程度の引っ込み具合(出っ張り具合)になるか、などをショップのスタッフさんの意見を聞いたうえで決めていくことになります※経験豊富なプロの意見は重視してください。

まとめ

『タイヤ幅を広げる|細いホイールに太いタイヤはOK?』のテーマで解説しました。

以下、記事のまとめです。

  1. タイヤとホイールの幅の関係:タイヤメーカーは推奨するホイールサイズを指定していますが、許容範囲内であれば幅が広いタイヤまたは幅が狭いタイヤの使用が可能です。
  2. 引っ張りタイヤと逆引っ張りタイヤ:ホイールより狭いタイヤを使用すると「引っ張りタイヤ」と呼ばれ、見た目を重視する流行があります。逆に、ホイールより広いタイヤは「逆引っ張りタイヤ」とされ、異なるスタイルを提供します。
  3. 「逆引っ張りタイヤ」にするメリットとデメリット
    • メリット:標準サイズより空気層が多いため、柔軟性が増し、部分的に乗り心地が向上。
    • デメリット:接地面積が増えるため、燃費性能の低下やコーナリング時の不安定さがあります。
  4. ルックスと走行性能:スタイルと走行性能を考慮したタイヤの選択が重要。SUVなどでは細いホイールに太いタイヤを履くとタイヤの主張が強くなって魅力的に見える場合も。
  5. タイヤとリム幅の適合:タイヤはある程度弾性があるため、実際のリム幅とタイヤ幅の組み合わせは専門家の意見を参考に選ぶことが推奨されます。

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