【超丁寧説明】タイヤの空気圧はどれくらいが目安?上限は?

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タイヤの空気圧はどれくらいが目安?

タイヤの空気圧の目安となる数値は、タイヤごとに設定されているのではなく、車毎に設定されています。

たとえば、ブリヂストンのエコピアNH100というタイヤがありますが、このタイヤに適正な空気圧が指定されているのではなく、このタイヤを履く車毎に適正な空気圧は設定されます。

おなじエコピアNH100を履くA車は200kPa、B車は220kPa、C社は240kPaということがあり得ますし、実際そうなっています。

多くの車では、運転席のドアを開けると、ドアの内側のいずれかに一覧表があって、2人乗り乗車時では〇〇kPa、4人乗り時は〇〇kPaというように、目安となる空気圧が記載されています。

一般的に、最近の車は指定空気圧が高くなる傾向にあります。その理由を以下見ていきたいと思います。

燃費重視だと空気圧は高めになる

燃費の良さをウリにした軽自動車として、ミライース、アルト、ワゴンRなどがありますが、こうした車種の指定空気圧は270kPa~280kPaになっています。

また、世界に誇る日本の低燃費車であるアクアなども、指定空気圧は270kPa前後です。※グレードによって異なりますが

(※)参考としてお話ししますが、わたしが20年ほど前に乗っていたフォルクスワーゲン・ボーラの指定空気圧は190kPaでした(2人乗り時)。そのせいかリッター10km走りませんでした。今乗っているゴルフは250kPaでリッター18.3km走ります。

やはり、タイヤの空気圧が高いと、転がり抵抗が少なくなり、燃費性能には貢献するということです。

扁平タイヤの増加にともない空気圧も上昇気味

また、最近の車は扁平率の低いタイヤが人気です。車を横から見ると、タイヤのゴムの部分が薄い車がたくさんあります。

こういう車は、タイヤの空気圧を上げないと、車の重みを支えられませんし、急ブレーキやコーナリング時の剛性も保てなくなります。

その結果、タイヤの指定空気圧が自然と高めに設定されるようになります。

日本タイヤ協会(JATMA)の規格

タイヤの空気圧は、タイヤごとに指定空気圧が決まっているのではなく、車ごとに設定されている、と書きました。

ただ、目安としておおよその範囲を規定したものはあります。

それが日本タイヤ協会(JATMA)の規格で、これによると空気圧は180kPa~240kPaの範囲になっています。

しかし、あくまでもこれは、どれくらいにすべきかというおおよその目安であって、燃費重視の軽自動車やアクアなどのエコカーはこの範囲を上回っています。

上限は350kPa?

乗用車用に製造されたタイヤの、許容最大空気圧は350kPaと言われています。

燃費重視の軽自動車などが日本タイヤ協会の推奨空気圧をオーバーした数値を指定空気圧としているのも、この350kPaという許容最大空気圧の数値があるから可能になっていることです。

欧州規格は空気圧が高めに

ヨーロッパのタイヤ規格であるERTROには、EATRA ROADやREINFORCEDなどの規格があって、この規格では290kPaを上限とする空気圧になっています。

まとめ:指定空気圧は「下限」と認識すべき

さて、いろいろと空気圧についてみてきましたが、わたしたちがマイカーの空気圧の目安とすべきは、ドアの内側などに掲載されている車種ごとの指定空気圧です。

たとえば、「250kPa」とあった場合、この数値は下限と考えたほうがいいようです。

なぜなら、空気圧が高めの場合のデメリットは、乗り心地がやや硬くなる程度にすぎませんが、空気圧が低めの場合は、高速走行などでタイヤが変形してやがてバーストに至るスタンディングウェーブ現象を招く恐れがあるからです。

高めの方がより安全ということです。

なお、空気圧を調整すると言ったら、ほとんどのケースでガソリンスタンドのスタッフにやってもらうことになると思います。その際、指定空気圧より10kPa~20kPaくらい高めにエアー充填してもらうといいと思います。

タイヤの空気圧は1か月で10kPa前後は自然に減るものですし、また、走行中はタイヤ内部が高温になっているので、多めに空気を入れておけば、家の駐車場でタイヤが冷えた時にほぼ適正な空気圧になっている可能性が高いからです。

下記の記事も参考にしていただけると幸いです。

⇒⇒タイヤのバーストとは|原因と前兆|修理か交換か|低空気圧で事故|JAF・ロードサービス

⇒⇒タイヤのひび割れ・亀裂|原因・防止・補修・交換|車検基準|高速でバーストが怖い

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⇒⇒タイヤの空気がゆっくり抜ける場合の原因と対処法

⇒⇒タイヤの空気圧が1本だけ減るのはパンク?原因は?

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