【5分記事】タイヤは定期的に前後を入れ替えたほうがいいですか?

タイヤ・前後・入れ替え

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駆動方式によってタイヤの減り方は異なる

車の駆動方式は主に以下の3種類あります。

  1. FF(前輪駆動):前のタイヤに動力が伝わり車を前進させる
  2. FR(後輪駆動):後ろのタイヤに動力が伝わり車を前進させる
  3. 4WD(4輪駆動):4本すべてのタイヤに動力が伝わり車を前進させる※常時4輪が駆動するタイプと、基本はFFあるいはFRだけれど路面状況に応じて4WDになる車種もある

こうした駆動方式の違いは、そのままタイヤの減りの速さにも関係してきます。

つまり、駆動輪ほどより早くタイヤのゴムが減ります。

たとえばフルタイム4WDは常時4輪に駆動力が発生する方式ですが、今の車はコンピューターで精密に制御されているので、路面状況とか運転の仕方によって、必ずしも常に均等な力が4輪に伝わるわけではありません。

いずれにしても、4本のタイヤが均等にすり減ってくれることはないので、タイヤの管理はある程度考えて行う必要が出てきます。

タイヤの管理

タイヤの摩耗は4輪がそれぞれ異なる減り方をするケースはまずありません。

減り方の違いは前後で発生します。

したがって、タイヤをより長く使用するためには、ある程度の計画性が必要になります。

非常にざっくりと分類すると、タイヤの管理の仕方は次の2通りになると思います。

  1. タイヤローテーションは一切行わずに、すり減ってスリップサインが浮き出たら、そこで新品のタイヤに交換する
  2. 定期的にタイヤローテーションを行う

まず①の方法について。

たとえば、FF車に乗っていて、定期的なタイヤローテーション(タイヤの入れ替え)などやらずにそのまま2万キロ~3万キロくらい走行すると、前輪の2本が極端にすり減ってきて、スリップサインが現れてきます。

そうしたら、その前輪2本だけを新品タイヤに交換し、後輪はまだある程度の山は残っているのでそのまま使用します。

つまり、新品2本と中古2本が混じり合った状態でまたしばらく走行します。

やがて、後輪にもスリップサインが出たら、その時点で後輪を新品に交換します。

このやり方はけっこう楽です。

私も以前はこのズボラなやり方をしていました。

車を生活の足として使用するのであれば、こうしたやり方でも特に問題は発生しません。

ただし、時々スポーツ走行をしたりする人はタイヤの状態にもより敏感なので、こうしたズボラな方法では不満が残るかもしれません。

そこで②の方法です。

②の方法は定期的にタイヤローテーションを行うやり方です。

タイヤローテーションは一般的に5,000キロ~10,000キロ毎に行うのがいいとされています。

車の使用頻度にもよりますが、多くは12か月点検の際にローテーションすればいいかもしれません。

あるいは、毎年冬になるとスタッドレスタイヤに交換するのであれば、そのタイミングで夏タイヤも冬タイヤもローテーションすればいいと思います。

その際の具体的なローテーションの仕方は下記の通りです。

タイヤローテーションの方法:前後を入れ替える?

タイヤローテーションを行う場合、具体的にどのタイヤをどの位置に持っていけばいいのか、以下に基本的な位置交換の方法をご案内します。

<前輪駆動車(FF車)の場合>

  1. 左前を左後に、右前を右後に。
  2. 左後を右前に(クロスする)、右後を左前に(クロスする)。

 

<後輪駆動車(FR車)・4輪駆動車(4WD車)の場合>

  1. 左後を左前に、右後を右前に。
  2. 左前を右後に(クロスする)、右前を左後に(クロスする)。

上記のように、いずれの駆動方式でもタイヤの前後を入れ替えるのが普通のやり方です。

ローテーションの際の注意点

まず、下記の画像をご覧ください。

タイヤの向き

転がり方向を指示するマーク

ほとんどのタイヤには上記のように、タイの転がり方向を指示するマークがついています。

指示された方向と逆の方向に転がすような取り付け方をすると、それで即パンクしたりバーストしたりすることはないものの、グリップ性能や撥水性能は明白に劣化すると思います。

ただし、前の項目で解説したように、前後のタイヤを入れ替えるだけなら、転がり方向は同じなので、全く問題は生じません。

もしも問題が発生するとしたら、「インサイド」「アウトサイド」といったタイヤの取り付け位置の指定があるタイヤを逆に取り付けた場合です。

タイヤローテーション・イン・アウト・指定

インサイド・アウトサイドの指定

上記画像は「INSIDE」指定のマークですが、タイヤを取り付ける際はこのマークが入っている側がボディー側に来るように取り付ける必要があります。

すべてのタイヤにこうした「INSIDE」や「OUTSIDE」の指定があるわけではありません。

しかし、この指定が入っているタイヤは指定通りに取り付けしないと、やはり撥水性能やグリップ性能が落ちることになります。

タイヤローテーションをする際、単に前後を入れ替えるのであればいいのですが、左右をクロスして取り付ける場合(たとえば左後⇒右前、右後⇒左前)には、インサイドとアウトサイドの指定があるタイヤの場合はクロスできないことになります。

この指定があるタイヤの場合は、単純に前後を入れ替えるだけになります。

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下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒タイヤローテーションではタイヤの方向性に注意!:タイヤのサイドウォールに回転方向を指定する矢印マークがついていたら、このタイヤは矢印の方向にのみ転がすことが可能で、逆向きにタイヤを転がすとグリップ性能やブレーキ性能や排水性能やコーナリング性能が落ちてしまいます。

⇒⇒タイヤローテーションで異音:タイヤローテーションとは、前後のタイヤを入れ替えたり、左右のタイヤを入れ替えたり、斜めに入れ替えたり、そういった交換をすることでタイヤの減り方を均等化させることを言います。

⇒⇒タイヤローテーションの頻度距離の目安としては、5,000キロ~10,000キロでタイヤローテーションをするといいです。時期の目安としては、12か月点検の際にタイヤローテーションも同時にやればいいかもしれません。要は、前後のタイヤの減り方にあまり大きな違いが出る前に位置交換すべき、ということです。

⇒⇒タイヤの回転に合わせて異音:ただ単に変な音がするというのではなく、まるでタイヤの回転に同期するように規則正しい異音が出ることがあります。一番わかりやすいのは、タイヤの山と山の間に小石が挟まっているケースです。タイヤが1回転する度にカチッといい、また1回転するとカチッというわけです。

⇒⇒タイヤのフラットスポットとは:タイヤのフラットスポットとは、タイヤが路面と接するトレッド面の一部がすり減ったり凹んだりすることです。たとえば、高速道路を走行中に急ブレーキをかけ、タイヤがロックして、タイヤの一部分だけが一気にすり減ってしまうことがあります。F1などの超高速走行時には、1回の急ブレーキで大きなフラットスポットが発生してしまいます。

⇒⇒車のワンダリングとは?:ワンダリングとはwanderingのことで、「ふらつく」とか「さまよう」とか「歩き回る」という意味です。車関連でワンダリングというと、「荒れた路面でタイヤがふらつく」「わだちでハンドルが取られる」といった場合に使われる言葉です。

ご覧いただきありがとうございました。



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