【超実践解説】タイヤの空気圧|インチアップした時の適正空気圧は?

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タイヤの空気圧|インチアップした時の適正空気圧は?

車のタイヤを交換する際、純正のサイズではなくインチアップしたタイヤに交換した場合、運転席ドアの裏側に記載されている指定空気圧でいいのでしょうか?

それとも、別の計算式によって求めた空気圧にすべきなのでしょうか?

答えは、インチアップした場合は純正タイヤの指定空気圧とは別の数値になります。

具体的には、下記のようになります。

  1. メーカー純正サイズのタイヤ:運転席ドア裏側に記載されている指定空気圧
  2. メーカーオプションサイズのタイヤ:運転席ドア裏側に記載されている指定空気圧
  3. メーカーオプション以外のサイズにインチアップ:タイヤを購入するタイヤ専門店やカー用品店などが用意している空気圧別荷重能力対応表に記載されている空気圧

扁平タイヤにはより高い空気圧が必要

最近の車は純正タイヤでも扁平率が低くなっていますが、ドレスアップを追求するとさらに扁平率の低いタイヤが気になってきます。

扁平率が低いタイヤを装着した車を真横から眺めると、タイヤのゴムの部分の面積が少ないことに気づきます。なかには、ホイールだけが回っているように見え、タイヤはどこにあるんだ、というほど超扁平なタイヤもあります。

いずれにしても、こうした扁平率の低いタイヤは、わずかな空気で同じ車重を支えなければならず、また、急ブレーキ時、高速コーナリング時、急発進時、ハイスピードクルージング時など、あらゆる場面で高いタイヤ剛性が要求されます。

結果的に、扁平タイヤは純正タイヤよりより高い空気圧が必要です。

その際の適正空気圧ですが、日本自動車タイヤ協会(JATMA)または欧州タイヤ規格であるXL規格による空気圧別荷重能力対応表によって適正空気圧を求めることになります。

これは厳密な計算に基づいてはじき出されている数値です。

そもそも自動車メーカーが運転席ドアの裏側に記載している指定空気圧も、厳密な計算に基づいてはじき出されている数値です。

実際にタイヤに装填する空気圧はやや高めがいい

タイヤに装填した空気は、たとえエアバルブ等に一切異常がなくても、ひと月に10kPa程度は減るのが普通です。250kPaで装填していたら1か月後には240kPaになるということです。

以前はガソリンスタンドで給油するときには、スタンドのスタッフさんが空気圧のチャックをしてくれたものですが、最近はセルフのスタンドが増えたこともあり、空気圧のチェックをマメに行う機会が少なくなっています。

あなたが、定期的に空気圧のチェックをする方であるなら、装填する空気は指定空気圧ちょうどでいいと思います。しかし、3ヶ月に1度とか半年に1度という頻度なら、ちょっと多めに装填しておいた方が安全です。

空気圧は指定空気圧にすべきです。これが原則です。ただ、実際のところそんなにマメにチェックしないのであれば、それを見越して、やや高めの空気圧にしておくのが実際的ではないか、という意味です。

また、新品タイヤの場合はいいのですが、その後ガソリンスタンドなどで空気を充填する場合、どうしても「温間」の数値になりがちです。タイヤがまだ温まっている間に空気を充填するので、「温間」の数字になります。

しかし、指定空気圧は、本来は「冷間」の数値でなければなりません。タイヤが冷え切っている状態の空気圧です。

このように、日ごろのメンテナンスでガソリンスタンドやカー用品店などで空気圧のチェックをする場合は、どうしても「温間」の数値になるので、ここでも指定空気圧よりちょっとだけ高めに充填しておけば、あとでタイヤが冷えた時に測定してちょうどいいくらいになるはずです。

一般的に、タイヤの空気圧はやや高めに、と言われますが、こうした2つの意味があると思います。

下記の記事も参考にしていただけると幸いです。

⇒⇒タイヤの空気圧が高すぎる場合のデメリットとは?

⇒⇒タイヤの空気圧はグリップ性能にどう影響しますか?

⇒⇒タイヤの空気圧はどれくらいが目安?上限は?

⇒⇒タイヤのバーストとは|原因と前兆|修理か交換か|低空気圧で事故|JAF・ロードサービス

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⇒⇒ゴムバルブの寿命は?純正タイヤのエアバルブの性能

⇒⇒タイヤの空気がゆっくり抜ける場合の原因と対処法

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