トー調整を目視でできるでしょうか?
「目視」の意味にもよりますが、まったくの肉眼のみでトー角の調整をすることはまず無理だと思います。
ただし、通販などで数千円で販売されている市販のサイドスリップテスターを使ってトー調整するのであれば、ある程度の正確さは担保できると思います。
トー調整とは
タイヤとボディーとの取り付け角度には3種類あります。
- トー角
- キャンバー角
- キャスター角
の3つです。
このうちトー角と言うのは、車を真上から見下ろした場合に、進行方向に向かって左右のタイヤが平行になっているのか、内股になっているのか、ガニ股になっているのか、その角度のことです。
一般的な乗用車はちょっとだけ内股になっています。つまり「八」の字のような位置関係です。これをトーインと呼びます。
もしもコーナリング性能を重視するならトーアウト、つまりガニ股にするのが有効ですが、これだと直進安定性が悪くなるので、一般的な乗用車には向きません。乗用車は安全性最優先なのでトーインの方が適しています。
トー調整とは、このトー角を使用目的に合った角度に調整することを言います。その際、左右のタイヤの角度が対称性を保っていなければなりません。左が0.05度内向き、右が0.04度内向きではダメです。同じ角度でなければまっすぐ進みません。
車検の検査項目にサイドスリップ検査がありますが、これは横滑り量を測定する検査です。1m走行する間の横滑り量が±5mm以内であることが適合条件です。1kmに換算すると±5mとなります。
つまり、1km直進した場合に左または右に車が流れる量が5m以内であれば合格ということです。
このサイドスリップ検査で不合格になったら、左右のトー角を調整します。
いずれにしても、トー角を目視のみで調整するのは神業であり、絶対誰にもできないとは断言できませんが、まず無理です。
ズバット車買取比較 |
下記の記事も参考になさってください。
- ご覧いただきありがとうございました。