【記事のポイント】
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社外ホイールに替えたらハンドルがブレる|原因は?
考えられる原因はいくつかあると思いますが、最も可能性が高いのはハブリングです。
新車時から付いている純正のホイールの場合、センターホイールとセンターハブの間には隙間がないように設計されているので、そもそもハブリングは不要です。
しかし、社外ホイールの場合は、汎用性をもたせるために、つまりどのメーカーの車にも取り付けできるようにするために、ハブの径を大きめにしてあるのです。
つまり、ただそのまま取り付けたのではぶかぶかの状態になります。
そこで、その隙間を埋めるためにハブリングをあいだにかませることで、振動やブレが発生しないようにします。
実際、ハブリングをつけずに社外ホイールを使用すると、走行中にハンドルがブレますし、高速で振動が発生したり、最悪の場合はホイールナットが緩んでガタガタになり、非常に危険です。
そういうわけで、社外ホイールに交換してハンドルがブレるようなら、ハブリングを装着してないか、あるいは、装着してあるけれどサイズが適切でないか、そういったことが原因である可能性が高いと思います。
特に、社外ホイールに交換前は何の問題もなく、交換直後からハンドルがブレるようになったというのであれば、真っ先にハブリングを疑ってください。
考えられるその他の原因
社外ホイールに交換するということは、多くのケースでタイヤも純正とは異なるものに交換するでしょう。あるいは、足回りにも同時に手を入れることもあるかもしれません。
いずれにしても、社外ホイールに交換してハンドルがブレる現象が発生した場合、ハブリング以外の原因としては以下のようなものが考えられます。
- ホイールアライメントが狂っている:トー角・キャスター角・キャンバー角といったタイヤの取り付け角度がズレている場合です。タイヤ交換、車高調やダウンサスの取り付けで発生しやすい現象です。⇒⇒アライメント調整をしてください。ディーラーや修理工場で4輪すべてのアライメントを調整した場合の費用は20,000円~30,000円が相場です。ディーラーは高く、カー用品店や整備工場などは安めです。部分的な調整、たとえばトー角のみ調整するとか、キャスター角やキャンバー角のみを調整するような場合は、1ヵ所に付き2,500円~3,500円ほどの費用になると思います。
- 扁平率が低く幅広のタイヤに交換した:スポーツタイプの車によくあるペタンコで幅広のタイヤに交換すると、タイヤと路面との接地面積が広くなり、路面の状態をダイレクトに拾うようになります。その結果、ちょっとした路面変化がすぐにハンドル操作に影響してふらつきが発生します。⇒⇒これは故障ではないので慣れるしかないと思います。
- ホイールバランス調整が適正に行われていない:ホイールバランスはタイヤ交換時だけでなくホイール交換時にも必要です。要は、ホイールにタイヤが付いた状態で滑らかに回転するかどうかが問題です。ちゃんと調整されていないと走行中にハンドルがブレます。
まとめ
以下、記事のまとめです。
- ハブリングの不足またはサイズ不適合:純正ホイールと違い、社外ホイールはハブの径を大きくして汎用性を高めているため、ハブリングを使用して隙間を埋める必要がある。適切なサイズのハブリングがないと、ハンドルがブレる原因となる。
- ホイールアライメントの狂い:ホイールの取り付け角度(トー角、キャスター角、キャンバー角)がズレていると、走行中にハンドルがブレやすくなる。アライメントの調整が必要。
- 扁平率が低く幅広のタイヤの使用:これらのタイヤは路面の状態をダイレクトに拾い、ちょっとした路面変化でもハンドルのふらつきの原因となる。
- ホイールバランスの問題:ホイールとタイヤの組み合わせが不適切で、バランス調整が適切に行われていない場合、走行中のハンドルブレが生じる。
- タイヤ交換や足回りの改造:タイヤ交換や足回りの調整を行うことで、ハンドルの挙動に影響を与える場合がある。これらの変更によってハンドルが取られやすくなることがある。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。