車のタイヤには空気を入れるのが普通ですが、空気の代わりに窒素ガスを入れるとどんな違いがあるのでしょう?
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窒素ガスとは
窒素ガスは不燃性・不活性のガスです。ガソリンスタンドやカー用品店などで空気の代わりにタイヤに充填するところが増えています。
特に最近出回っているものではなく、20年以上前から話題になっていて、走りにこだわるドライバーは当たり前のように窒素ガスをタイヤに入れています。
当サイトの管理人であるわたしも窒素ガスの愛用者です。空気との違いはあります。違いがなければとっくにやめています。
窒素ガスの価格と充填頻度
窒素ガスは1本あたり500円程度が相場で、4本で2,000円といったところです。
空気の場合は3ヶ月に1度くらいが充填の頻度になりますが、窒素ガスは抜けにくいので5ヶ月に1度くらいで大丈夫だと思います。
(※)別に回し者ではありませんが、タイヤのフジの窒素ガス充填は徹底しています。窒素ガスの充填を3回繰り返して純度を高めています。その分価格もちょっとだけ他より高めです。
窒素ガスのメリット
タイヤに窒素ガスを充填するメリットは以下の通りです。
抜けにくく圧の低下が少ない
窒素ガスは空気よりタイヤゴムの透過率が低いので圧が一定に保たれやすくなります。
温度差による圧の変化が少ない
空気の場合、気温の変化または走行でタイヤが熱を持った場合に圧が変わりやすいのですが、それは空気中に含まれる水分量が多いからです。
窒素ガスは空気より水分の含有量が少ないので圧の変化がわずかです。
たとえば、空気の場合なら走り出しが2.5であっても、しばらく走行してから圧を測ると3.0などにすぐ跳ね上がります。その点、窒素ガスはそれほど圧の変化はありませんから、いつもほぼ一定の圧で走行できます。※全く変化しないということはありませんが
タイヤの劣化を遅れさせる
窒素ガスに含まれる水分や酸素の量は空気より少ないので、タイヤの劣化が少なくて済みます。タイヤの耐久性が向上します。
ノイズが減る
窒素ガス充填車はロードノイズが減少します。もともとロードノイズが激しい車の場合はあまり変化は感じないかもしれませんが、静粛性の高い車の場合はさらに静かになるのを実感できます。
爆発の危険性が減る
窒素ガスは不燃性です。高速道路などでタイヤがバーストしても車両火災に至るリスクが減少します。
飛行機やレーシングカーのタイヤには必ず窒素ガスが使われますが、それは爆発の危険性が低くなるからです。
窒素ガスのデメリット
空気でなく窒素ガスをタイヤに充填することのデメリットですが、まずコストがかかること、そして特定の店舗でしか充填できないこと、この2つです。
逆に言えば、これ以外にデメリットはありません。
車中心の生活をしている人にはマストです
車が大好きで、寝ても覚めても車のことばっかり考えて生活している人なら、タイヤに窒素ガス充填はマストです。
反対に、仕事や子育てなどあれこれ大変な時期で、車の乗り心地がどうの高速安定性がどうの、といったことを考える余裕がない場合は、普通に空気を入れて走ったほうがいいと思います。
空気と窒素ガスは明白に違いがありますが、意識が車に集中していてこそ、その違いが「明白」と感じるのであって、車以外のことで忙しい時期は「何でも一緒だよ」ということになると思います。
タイヤを交換しても、あれこれ生活に追われている時期は「何でも一緒だよ」ということになりますから、それと同じです。
ご覧いただきありがとうございました。