自動車保険に加入する場合、契約する車を運転できる人の範囲を年齢によって制限することで保険料を節約できます。
これが運転者年齢条件です。
一般的には「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「30歳以上補償」といった区分に分かれています。
たとえば、運転するのが30歳以上の人だけであれば「30歳以上補償」を選択します。
これにより保険料を節約できます。
具体的には「年齢を問わず補償」が年間50,000円の保険料だとすると「30歳以上補償」では25,000円前後になることもあります。
このページでは各保険会社の年齢条件を個別に【早わかり】としてまとめています。
皆さんの保険選びの参考になさってください。
⇒⇒自動車保険の「年齢条件」勘違いしていませんか?「他社運転危険特約」についても合わせてご説明します!
- 自動車保険の年齢条件とは?
- 自動車保険の年齢条件:年齢区分
- 【早わかり】ソニー損保の年齢条件
- 【早わかり】イーデザイン損保の年齢条件
- 【早わかり】そんぽ24の年齢条件
- 【早わかり】三井ダイレクトの年齢条件
- 【早わかり】アクサダイレクトの年齢条件
- 【早わかり】チューリッヒの年齢条件
- 【早わかり】おとなの自動車保険(セゾン損保)の年齢条件
- 【早わかり】SBI損保の年齢条件
- 【早わかり】セコム損保の年齢条件
- 【早わかり】損保ジャパンの年齢条件
- 【早わかり】東京海上日動の年齢条件
- 【早わかり】三井住友海上の年齢条件
- 【早わかり】あいおいニッセイの年齢条件
- 【早わかり】JA共済(農協)の年齢条件
- 【早わかり】こくみん共済coop(全労済)の年齢条件
自動車保険の年齢条件とは?
自動車による交通事故は誰もが同じ確率で起こすものではありません。
運転に不慣れな人に比べてベテランドライバーは事故を起こす確率は少ないのが普通です。
こうしたことは統計的にハッキリしていることで、保険会社も根拠となる数字を把握しています。
そのため、わたしたちが自動車保険に加入する場合、対人・対物・人身傷害などの補償内容がまったく同じであっても、免許取立ての18歳の人の保険料と40歳のベテランドライバーの保険料とでは違いが出てきます。
18歳の人は高くなり、40歳の人は安くなります。
これは事故を起こしやすいか起こしにくいかによる違いを保険料に反映させたものです。
つまり、自動車保険の年齢条件とはドライバーの年齢による事故率の違いを保険料に反映させるための制度のことです。
各保険会社では運転者の年齢を3つから4つの区分に分けて保険料に差を付けるようにしています。
個々の保険会社の詳細は下記の【早わかり】で見ていただくとして、ここではソニー損保を例に話を進めたいと思います。
自動車保険の年齢条件:年齢区分
では、ソニー損保を例に話を進めます。
ソニー損保では運転者の年齢を次の4つの区分に分けています。
30歳以上 | 30歳以上の人のみ運転可 |
26歳以上 | 26歳以上の人のみ運転可 |
21歳以上 | 21歳以上の人のみ運転可 |
年齢を問わず | 年齢を問わず運転可 |
保険料負担は「30歳以上」が最も安くなり「年齢を問わず」が最も高くなります。
要するに、若い人ほど事故率が高く保険金の支払額が多いのでその分保険料を高くしましょう、というわけです。
以上がソニー損保の年齢条件のアウトラインです。
実は、各保険会社の年齢条件には上記内容とは別に「例外規定」があって、たとえば「30歳以上」を選んでも、ケースによっては18歳の人が運転できる場合もあります。
また、自動車保険に加入する際には、年齢条件だけでなく運転者限定(家族限定・夫婦限定・本人限定など)も合わせて設定することで運転者の範囲をさらに限定し、限定することでさらに保険料を安くすることもできます。
こうした詳細はここで一般論としてご説明するより各保険会社の規定を個別にご覧いただく方がわかりやすく間違いも少なくなると思います。
以下、各保険会社の詳細を【早わかり】でご案内しているので参考になさってください。
全ての保険会社ではありませんが、みなさんが耳にしている保険会社はほぼ網羅していると思います。
【早わかり】ソニー損保の年齢条件
ソニー損保の年齢条件【早わかり】 | |||||||||
・上記①②③の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに「記名被保険者」または「記名被保険者の配偶者」の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の別居の子は運転可です |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】イーデザイン損保の年齢条件
イーデザイン損保の年齢条件【早わかり】 | |||||||||
・上記①②③の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに「記名被保険者」または「記名被保険者の配偶者」の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の別居の子は運転可です(既婚・未婚は問いません) |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】そんぽ24の年齢条件
<※そんぽ24損害保険株式会社は、2019年7月に同じSOMPOホールディングスグループに属するセゾン自動車火災保険株式会社(おとなの自動車保険)と合併しました。しかし保険期間中はそんぽ24の規定が適用されます。>
そんぽ24の新車割引【早わかり】 | ||||
※そんぽ24のホームページには下記の表が掲載されていますが、ご覧のようにまったく意味不明です。そこで電話してスタッフに確認した内容が上記の表です。 |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】三井ダイレクトの年齢条件
三井ダイレクトの年齢条件【早わかり】 | |||||||||
※記名被保険者とは契約車両を主に運転する人のことです ・上記①②③④の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに記名被保険者または記名被保険者の配偶者の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上」であっても18歳の別居の子(既婚・未婚を問わず)は運転可です |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】アクサダイレクトの年齢条件
アクサダイレクトの年齢条件【早わかり】 | |||||||||
(※)125cc以下のバイク(原付バイク)のみ「年齢を問わず」と「21歳以上」の2区分です。
・上記①②③の人は年齢条件に設定された年齢に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・また記名被保険者または記名被保険者の配偶者の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の別居の子は運転可です (2019年1月1日以降の契約に適用) |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】チューリッヒの年齢条件
チューリッヒの年齢条件【早わかり】 | |||||||||
・上記①②③の人は年齢条件に設定された年齢に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに記名被保険者または記名被保険者の配偶者の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「30歳以上」であっても18歳の別居の子は運転可です ・上記4つの年齢区分は自動車保険とバイク保険(125cc超/125cc以下)に適用されますが、自動車保険で適用になる車種は自家用小型乗用・自家用普通乗用・自家用軽四輪乗用の自家用3車種に限定され、自家用小型貨物や自家用軽四輪貨物には適用されません。 |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】おとなの自動車保険(セゾン損保)の年齢条件
おとなの自動車保険(セゾン損保):年齢条件・運転者限定【早わかり】 | ||||||||||
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ごらんのように、おとなの自動車保険(セゾン損保)の運転者の範囲は、ややとっつきは悪いところがありますが、実際には非常に明快な規定です。
上の4つのパターンの右側の説明内容を文字通りそのまま受け取ればいいのです。
他社の場合は一見わかりやすいけれども実は「オモテ」と「ウラ」の規定があって、時々頭が混乱するのですが、おとなの自動車保険(セゾン損保)は明快です。
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】SBI損保の年齢条件
SBI損保の年齢条件【早わかり】 | |||||||
・上記①②③④の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「26歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに「記名被保険者」または「記名被保険者の配偶者」の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「26歳以上」であっても18歳の別居の子は運転可です(既婚・未婚は問いません) |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】セコム損保の年齢条件
セコム損保の年齢条件【早わかり】 | |||||||||
※記名被保険者とは契約車両を主に運転する人のことです ・上記①②③④の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被保険者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・さらに記名被保険者の別居の親族・記名被保険者の配偶者の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上」であっても18歳の別居の子(既婚・未婚を問わず)は運転可です |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】損保ジャパンの年齢条件
損保ジャパンの自動車保険に加入する場合、年齢条件を設定する必要があります。
年齢条件は「全年齢補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」の4区分です。
全年齢補償 | 何歳でも運転できる※免許があれば |
21歳以上補償 | 21歳以上の人だけ運転できる |
26歳以上補償 | 26歳以上の人だけ運転できる |
35歳以上補償 | 35歳以上の人だけ運転できる |
まず、記名被保険者(その車を主に運転する人)を決めます。
次に、その車を運転するであろう人の中でもっとも年齢の若い人の年齢に合わせて年齢条件を選択します。
たとえば、4人家族で父親の車に自動車保険を掛ける場合、記名被保険者は父親です。
子供が16歳の弟と19歳の娘の2人いて、そのうち19歳の娘は免許をとったばかりでまだ自分の車はなく、父親の車を時々借りて運転する予定です。
すると、年齢条件は「全年齢補償」を選ぶ必要があります。
つまり、このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 父親 |
車の所有者 | 父親 |
記名被保険者 | 父親 |
年齢条件 | 全年齢補償 |
ただし、自動車保険には年齢条件以外に運転者限定があって、この2つの要素を絡めて運転できる範囲が決まります。
損保ジャパンの場合、運転者の範囲は「限定なし」と「本人・配偶者限定(夫婦限定)」と「本人限定」の3つから選択肢ます。※2019年1月以降の契約からそれまであった「家族限定」は廃止されました
上のケースでは娘が運転するので「本人・配偶者限定(夫婦限定)」あるは「本人限定」を付けるわけにはいきませんから、運転者限定は「限定なし」を選択することになります。
ちなみに、「限定なし<±0%>」⇒「本人・配偶者限定(夫婦限定)<6%割引>」⇒「本人限定<7%割引>」の順に保険料は安くなっていきます。
では、次のケースではどうなるでしょう?
夫婦2人ぐらしです。
夫は37歳、妻は33歳。
車は妻の車。
主に運転するのは妻で、夫は休日などに時々運転するだけ。
このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 妻 |
車の所有者 | 妻 |
記名被保険者 | 妻 |
年齢条件 | 26歳以上補償 |
上のケースでは運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」にします。※もちろん夫婦以外運転しない場合
運転者限定が付いた契約では限定され人しか運転できません。
たとえば「本人限定」では記名被保険者本人のみですし、「本人・配偶者限定(夫婦限定)」では記名被保険者とその配偶者の2人しか運転できません。
その一方で、「限定なし」を選択した場合は、原則として、設定した年齢条件に適合する人だけ運転できます。
「21歳以上補償」を選択したら、原則として、21歳以上の人は運転できますが21歳に満たない人は運転できません。
「35歳以上補償」を選択したら、原則として、35歳以上の人は運転できますが35歳に満たない人は運転できません。
ただし、です。
別居の子(未婚・既婚問わない)や友人・知人などの他人は上記年齢条件に縛られず、何歳でも運転可能です。
たとえば「21歳以上補償」を設定している場合、18歳の別居の子供や20歳の知人が運転して事故を起こしても保険金は出ます。
さらに、ややこしい話ですが、もう1つ注意点があります。
「本人限定」などの運転者限定を付けず、単純に「35歳以上補償」といった年齢条件だけを設定している場合は、ここまでご説明したように、別居の子供や友人・知人はこの年齢条件に縛られません。
しかし、個人経営の事業をしている場合などで、使用人として働いてもらっている人がいる場合、この使用人は記名被保険者の同居の家族とみなされますので、設定した年齢条件に縛られます。
上記の例で言うなら、「35歳以上補償」に設定しているので、35歳以上の使用人しか運転できません。
「別居の子」に関する上記説明は、2019年1月1日保険始期以降の規定によります。
保険始期が2018年12月31日以前の契約の方は損保ジャパンのこちらのページをご覧ください。
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】東京海上日動の年齢条件
東京海上日動の自動車保険に加入する場合、年齢条件を設定する必要があります。
年齢条件は「年齢を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」の4区分です。
まず、記名被保険者(その車を主に運転する人)を決めます。
次に、その車を運転するであろう人の中でもっとも年齢の若い人の年齢に合わせて年齢条件を選択します。
たとえば、4人家族で父親の車に自動車保険を掛ける場合、記名被保険者は父親です。
子供が2人いて、16歳の弟と19歳の娘のうち、19歳の娘は免許をとったばかりでまだ自分の車はなく、父親の車を時々借りて運転する予定です。
すると、年齢条件は「年齢を問わず補償」を選ぶ必要があります。
つまり、このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 父親 |
車の所有者 | 父親 |
記名被保険者 | 父親 |
年齢条件 | 年齢を問わず補償 |
自動車保険には年齢条件以外に運転者限定があって、この2つの要素を絡めて運転できる範囲が決まります。
東京海上日動の場合、運転者の範囲は「限定なし」と「本人・配偶者限定(夫婦限定)」の2つしかありません。※「家族限定」「本人限定」はありません(2019年1月から「家族限定」は廃止され、「本人限定」はもともとありません)
上のケースでは娘が運転するので「本人・配偶者限定(夫婦限定)」を付けるわけにはいきませんから、運転者限定は「限定なし」を選択することになります。
では、次のケースではどうなるでしょう?
夫婦2人ぐらしです。
夫は37歳、妻は33歳。
車は妻の車。
主に運転するのは妻で、夫は休日などに時々運転するだけ。
このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 妻 |
車の所有者 | 妻 |
記名被保険者 | 妻 |
年齢条件 | 26歳以上補償 |
上のケースでは運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」にします。※保険料が6%割引されます
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】三井住友海上の年齢条件
三井住友海上の自動車保険「GK クルマの保険」に加入する場合、年令条件を設定する必要があります。
年令条件は「年令を問わず補償」「21才以上補償」「26才以上補償」「35才以上補償」の4区分です。
年令を問わず補償 | 何才でも運転できる※免許があれば |
21才以上補償 | 21才以上の人だけ運転できる |
26才以上補償 | 26才以上の人だけ運転できる |
35才以上補償 | 35才以上の人だけ運転できる |
保険に加入する場合、まず、記名被保険者(その車を主に運転する人)を決めます。
次に、その車を運転するであろう人の中でもっとも年令の若い人の年令に合わせて年令条件を選択します。
たとえば、4人家族で父親の車に自動車保険を掛ける場合、そのクルマを主に運転する人は通常父親なので、記名被保険者は父親です。
子供が16歳の息子と19歳の娘の2人いて、そのうち19歳の娘は免許をとったばかりでまだ自分の車はなく、父親の車を時々借りて運転する予定です。
すると、年令条件は「年令を問わず補償」を選ぶ必要があります。
つまり、このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 父親 |
車の所有者 | 父親 |
記名被保険者 | 父親 |
年令条件 | 年令を問わず補償 |
ただし、自動車保険には年令条件以外に運転者限定があって、この2つの要素を絡めて運転できる範囲が決まります。
三井住友海上の場合、運転者の範囲は「限定なし」と「本人・配偶者限定(夫婦限定)」と「本人限定」の3つから選択します。※2019年1月以降の契約からそれまであった「家族限定」は廃止されました(家族限定廃止)
上のケースでは娘が運転するので「本人・配偶者限定(夫婦限定)」あるは「本人限定」を付けるわけにはいきませんから、運転者限定は「限定なし」を選択することになります。
ちなみに、「限定なし<±0%>」⇒「本人・配偶者限定(夫婦限定)<6%割引>」⇒「本人限定<7%割引>」の順に保険料は安くなっていきます。
では、次のケースではどうなるでしょう?
夫婦2人ぐらしです。
夫は37歳、妻は33歳。
車は妻の車。
主に運転するのは妻で、夫は休日などに時々運転するだけ。
このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 妻 |
車の所有者 | 妻 |
記名被保険者 | 妻 |
年令条件 | 26才以上補償 |
上のケースでは運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」にします。※もちろん夫婦以外運転しない場合
運転者限定が付いた契約では限定され人しか運転できません。
たとえば「本人限定」では記名被保険者本人のみですし、「本人・配偶者限定(夫婦限定)」では記名被保険者とその配偶者の2人しか運転できません。
その一方で、「限定なし」を選択した場合は、原則として、設定した年令条件に適合する人だけ運転できます。
「21才以上補償」を選択したら、原則として、21才以上の人は運転できますが21才に満たない人は運転できません。
「35才以上補償」を選択したら、原則として、35才以上の人は運転できますが35才に満たない人は運転できません。
ただし、です。
別居の親族や友人・知人などの他人は上記年令条件に縛られず、何歳でも運転可能です。
たとえば「35才以上補償」で設定している場合、18才の別居の子や20才の知人が運転して事故を起こしても保険金は出ます。
ややこしい話ですが、さらにもう1つ注意点があります。
ここまでご説明したように、「本人限定」などの運転者限定を付けず、単純に「35才以上補償」といった年令条件だけを設定している場合は、別居の親族や友人・知人はこの年令条件に縛られません。※大学生の別居中の子供が帰省中に車を運転するケースなどは「35才以上補償」のままでOKということです
しかし、個人経営の事業をしている場合などで、使用人として働いてもらっている人がいる場合、この使用人は記名被保険者の同居の家族とみなされますので、設定した年令条件に縛られます。
上記の例で言うなら、「35才以上補償」に設定しているので、35才以上の使用人しか運転できません。
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】あいおいニッセイの年齢条件
あいおいニッセイの自動車保険「タフ・クルマの保険」に加入する場合、年齢条件を設定する必要があります。
年齢条件は「年令を問わず補償」「21歳以上補償」「26歳以上補償」「35歳以上補償」の4区分です。
年令を問わず補償 | 何歳でも運転できる※免許があれば |
21歳以上補償 | 21歳以上の人だけ運転できる |
26歳以上補償 | 26歳以上の人だけ運転できる |
35歳以上補償 | 35歳以上の人だけ運転できる |
保険に加入する場合、まず、記名被保険者(その車を主に運転する人)を決めます。
次に、その車を運転するであろう人の中でもっとも年齢の若い人の年齢に合わせて年齢条件を選択します。
たとえば、4人家族で父親の車に自動車保険を掛ける場合、そのクルマを主に運転する人は通常父親なので、記名被保険者は父親です。
子供が16歳の弟と19歳の娘の2人いて、そのうち19歳の娘は免許をとったばかりでまだ自分の車はなく、父親の車を時々借りて運転する予定です。
すると、年齢条件は「年令を問わず補償」を選ぶ必要があります。
つまり、このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 父親 |
車の所有者 | 父親 |
記名被保険者 | 父親 |
年齢条件 | 年令を問わず補償 |
ただし、自動車保険には年齢条件以外に運転者限定があって、この2つの要素を絡めて運転できる範囲が決まります。
あいおいニッセイの場合、運転者の範囲は「限定なし」と「本人・配偶者限定(夫婦限定)」と「本人限定」の3つから選択します。※2019年1月以降の契約からそれまであった「家族限定」は廃止されました(家族限定廃止)
上のケースでは娘が運転するので「本人・配偶者限定(夫婦限定)」あるは「本人限定」を付けるわけにはいきませんから、運転者限定は「限定なし」を選択することになります。
ちなみに、「限定なし<±0%>」⇒「本人・配偶者限定(夫婦限定)<6%割引>」⇒「本人限定<8%割引>」の順に保険料は安くなっていきます。
では、次のケースではどうなるでしょう?
夫婦2人ぐらしです。
夫は37歳、妻は33歳。
車は妻の車。
主に運転するのは妻で、夫は休日などに時々運転するだけ。
このケースでは通常次のようになります。
契約者 | 妻 |
車の所有者 | 妻 |
記名被保険者 | 妻 |
年齢条件 | 26歳以上補償 |
上のケースでは運転者限定は「本人・配偶者限定(夫婦限定)」にします。※もちろん夫婦以外運転しない場合
運転者限定が付いた契約では限定され人しか運転できません。
たとえば「本人限定」では記名被保険者本人のみですし、「本人・配偶者限定(夫婦限定)」では記名被保険者とその配偶者の2人しか運転できません。
その一方で、「限定なし」を選択した場合は、原則として、設定した年齢条件に適合する人だけ運転できます。
「21歳以上補償」を選択したら、原則として、21歳以上の人は運転できますが21歳に満たない人は運転できません。
「35歳以上補償」を選択したら、原則として、35歳以上の人は運転できますが35歳に満たない人は運転できません。
ただし、です。
別居の未婚の子や友人・知人などの他人は上記年齢条件に縛られず、何歳でも運転可能です。※ここでいう「未婚」とは婚姻歴がないことを意味します
たとえば「35歳以上補償」で設定している場合、18歳の別居の未婚の子や20歳の知人が運転して事故を起こしても保険金は出ます。
ややこしい話ですが、さらにもう1つ注意点があります。
ここまでご説明したように、「本人限定」などの運転者限定を付けず、単純に「35歳以上補償」といった年齢条件だけを設定している場合は、別居の未婚の子や友人・知人はこの年齢条件に縛られません。
しかし、個人経営の事業をしている場合などで、使用人として働いてもらっている人がいる場合、この使用人は記名被保険者の同居の家族とみなされますので、設定した年齢条件に縛られます。
上記の例で言うなら、「35歳以上補償」に設定しているので、35歳以上の使用人しか運転できません。
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】JA共済(農協)の年齢条件
JA共済(農協)の自動車共済クルマスターの年齢条件【早わかり】 | |||||||||
・上記①~④の人は年齢条件に設定された年齢に縛られますが、これ以外の人、たとえば記名被共済者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上限定保障」であっても18歳の友人・知人は運転可です ・また記名被共済者または記名被共済者の配偶者の別居の親族も年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上限定保障」であっても18歳の別居の子は運転可です ・上記説明は記名被共済者が「個人」のケースの話です。 ・記名被共済者が「法人(有限会社・株式会社など)」の場合は扱いが異なり、まず、4つの年齢条件区分のうち「35歳以上限定保障」は選択できません。 ・また、個人契約の場合の「友人・知人」や「別居の未婚の子」などの例外規定はなく、年齢条件が文字通り適用されます。※「26歳以上限定保障」であればいかなる例外もなく26歳以上の人しか運転できません 用語について 一般の損害保険会社で「補償」と表記するところをJA共済(農協)では「保障」と表記します。このページでも「保障」で表記しています。意味するところは同じです。 |
(※)さらに詳しい内容はこちらをご覧ください
【早わかり】こくみん共済coop(全労済)の年齢条件
(※)全労済は2019年6月より「こくみん共済coop」と名称変更しました。なお「こくみん共済coop」とは愛称であり正式名称は「全国労働者共済生活協同組合連合会」です。
こくみん共済coop(全労済)のマイカー共済の年齢条件【早わかり】 | |||||||||
・上記①②③④⑤の人は年齢条件に厳格に縛られますが、これ以外の人、たとえば主たる被共済者の友人・知人などは年齢条件に縛られません。※たとえば年齢条件が「35歳以上」であっても18歳の友人・知人は運転可です 「別居の子」の扱い たとえば「35歳以上補償」で設定した場合、多くの保険会社では「別居の子」は年齢に関係なく運転可能です。しかしこくみん共済coop(全労済)のマイカー共済では「別居の既婚の子」は運転可能ですが「別居の未婚の子」は運転不可です。この点は要注意です。わたしは最初何かの見間違いかと思い他社の約款と何度も見比べたのですが、この点は間違いないです。ご注意ください。 (参考:⇒ソニー損保の年齢条件) ※「別居の未婚の子」の「未婚」とは、いまだ結婚していない子のことで、離婚または配偶者の死亡により単身となった子は含みません。「いまだかつて一度も婚姻歴がない子」という意味です。
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- 自動車保険の年齢条件:年齢区分
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- 【早わかり】イーデザイン損保の年齢条件
- 【早わかり】そんぽ24の年齢条件
- 【早わかり】三井ダイレクトの年齢条件
- 【早わかり】アクサダイレクトの年齢条件
- 【早わかり】チューリッヒの年齢条件
- 【早わかり】おとなの自動車保険(セゾン損保)の年齢条件
- 【早わかり】SBI損保の年齢条件
- 【早わかり】セコム損保の年齢条件
- 【早わかり】損保ジャパンの年齢条件
- 【早わかり】東京海上日動の年齢条件
- 【早わかり】三井住友海上の年齢条件
- 【早わかり】あいおいニッセイの年齢条件
- 【早わかり】JA共済(農協)の年齢条件
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