【記事丸わかり】
この記事では、黒ゴマのがん予防や肝臓保護の効果について科学的根拠とともに解説されており、特にセサミンの独特な抗酸化作用が肝臓の健康にどのように貢献するかが強調されています。 ⇒⇒【不老長寿】最強の抗酸化食材ごま!美と健康に毎日大さじ1の若返り習慣【作り置きレシピ】抗酸化やごまの栄養を詳しく解説 |
結局、黒ゴマは癌予防に効果ある?肝臓の働きを助ける効果は?
癌予防効果があるのか?
黒ゴマの種皮には、不溶性食物繊維が多く含まれています。
不溶性食物繊維は腸内の有害物質を吸着して排出するので、大腸癌の予防に効果が期待できます。
また、黒ゴマに含まれるタンニン系ポリフェノールとセサミンには抗酸化作用があることが知られています。
つまり、身体のどこと言わず、血管や内蔵や肌など身体全体が酸化することを防止する働きがあるので、アンチエイジング効果が期待できます。
アンチエイジング効果が期待できるということは、すなわち、癌予防の効果も期待できます。
ただし、「効果」を明記するには、しかるべき研究結果を提示しなければならず、今のところそのような明確なエビデンスが見当たらないので、あくまでも「黒ゴマは癌予防効果が期待できそうだ」という表現にとどまります。
肝臓の働きを助ける?
上記のように、黒ゴマに含まれるタンニン系ポリフェノールとセサミンは強い抗酸化力を持ち、体内の酸化を防ぎます。
ところで、人間の身体のなかで活性酸素がひときわ多く発生するのは肝臓です。
セサミン以外の一般的な抗酸化物質は、人間の身体に入るとすぐに活性酸素と戦う性質がありますが、黒ゴマに含まれるセサミンはすぐには戦わずに、肝臓に辿り着いたところでいよいよ活性酸素と戦い始めます(つまり肝臓に到達したところで抗酸化物質となる)。
他の抗酸化物質は、肝臓に辿り着く前にある程度エネルギーを消費しているので、いざ肝臓に到達した際にはすでに大幅にパワーダウンしています。
セサミンにはこのパワーダウンがありません。
肝臓に到達した時点で元気いっぱいです。
エネルギッシュに活性酸素と戦い、肝機能が低下することを防ぎます。
その結果、肝機能の低下によって引き起こされる諸症状(疲れやすさ、肌のハリの低下、病気にかかりやすくなること)などを防止する効果が期待できます。
黒ゴマに含まれるセサミンのこうした働きは、「癌予防が期待できる」と表現してもいいのではないでしょうか。※「効果がある」とは明言できませんが。
白ゴマと黒ゴマのどちらを食べればいい?
白ゴマと黒ゴマに含まれる栄養成分は「ほぼ」同じです。
ですが、いずれかにより多く含まれる成分、というものがあり、多少の違いはあります。
たとえば、白ゴマには脂質とセサミンがより多く含まれています。
一方で、黒ゴマにはタンニン系ポリフェノール、カルシウム、アントシアニンがより多く含まれています。
したがって、机上の論理で言うなら、白ゴマと黒ゴマを両方一緒に食べればいいことになります。
でも、実際には、味や風味が微妙に異なります。
両方を一緒に食べるのは実際にはあまり現実的ではないと思います。
そこで、常に白ゴマと黒ゴマの両方を常備しておき、レシピによって使い分けるのがより現実的だと思います。
そうすれば、両方の長所を活かせます。
いろいろ工夫してみてください。