【記事丸わかり】
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「車両保険」の加入率です。
自動車保険の加入率ではなく、自動車保険の特約の1つである「車両保険」の加入率です。
事故で自分の車の修理代を補償する特約である「車両保険」です。
この「車両保険」の加入率は代理店型より通販型の方が高いです。
おとなの自動車保険(セゾン)とイーデザイン損保は70%越えです。
他の通販社も軒並み加入率が高いです。
このページでは「車両保険」の加入率に関する直近のデータを基に、代理店型と通販型の加入率の違いについて詳しく解説しています。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
自動車保険全体に占める「車両保険」の割合
自動車保険の特約の1つに「車両保険」があります。
この特約は、事故で自分の車に発生した損傷に対して修理費用が支払われるものです。
対人賠償・対物賠償・人身傷害といった基本補償はほとんど全ての契約にセットで付いていますが、「車両保険」はオプションなので、加入している人と加入してない人がいます。
では、どのくらいの割合で「車両保険」に加入しているのか?
それがこのページのテーマです。
まず全体の加入率から見ていきたいと思います。
日本全国の自動車保険に加入している人たちが、どれくらいの割合で「車両保険」に加入しているのか、みなさんも大いに興味があるところだと思います。
※以下、できるだけ最新のデータを収集しましたが、やや古いものもあります。ご了承ください
日本全国の自動車保険加入者のうち「車両保険」を付けている人の割合 |
43.5パーセント |
参考:損害保険料率算出機構(2016年)
車両保険にはエコノミーや一般条件などいくつか補償タイプがありますが、上の加入率は全ての補償タイプを含んだ加入率です。
これが高い数字か低い数字か、ちょっとよくわからないかもしれません。
次に進みます。
ネット一括見積比較サイトにおける「車両保険」の加入率
ネット一括見積比較で有名な「保険スクエアbang! 自動車保険」の全利用者に占める車両保険加入率です。
「保険スクエアbang! 自動車保険」の全利用者に占める車両保険加入率 |
56.4パーセント |
参考:「保険スクエアbang! 自動車保険」(2015年)
いきなり数字が上がりました。
先ほどの加入率に比べおよそ13ポイントも数字が高いです。
ネットで自動車保険に加入する人は、ある程度自動車保険のことを勉強してから入ると思うので、地元の代理店さんにおまかせで加入する人より、ちょっと意識が高いのかもしれません。
56.4%という数字は「保険スクエアbang! 自動車保険」に参加している数十社の平均です。
参加保険会社は、ソニー損保・アクサダイレクト・おとなの自動車保険・三井ダイレクト損保・チューリッヒ保険・イーデザイン損保・SBI損保・セコム損害保険・あいおいニッセイ同和損保・そんぽ24・AIG損保・三井住友海上・損保ジャパン日本興亜・東京海上日動・共栄火災・楽天損保・全労災などです。
多くが通販型の保険会社ですが、一部代理店型も入っています。
恐らく、損保ジャパン日本興亜や東京海上日動など代理店型の個々の加入率は56.4%より低いはずです。
通販型の数字に引っ張られた結果として、平均が56.4%になっているのだと思われます。
その証拠が、次の通販型自動車保険の個別の数字です。
通販型自動車保険における「車両保険」の加入率
通販型自動車保険は自社のホームページで全契約に占める「車両保険」の加入率を公表しています。※一部未公表
それを下記一覧表にまとめてみました。
これもエコノミーや一般条件など「車両保険」のいくつかある補償タイプを全て含んだ数字です。
通販型自動車保険における「車両保険」の加入率 | |
イーデザイン損保(2016年) | 72% |
おとなの自動車保険(2017年3月) | 71% |
三井ダイレクト損保(2017年4月~2018年3月) | 56.6% |
チューリッヒ保険(2018年3月) | 54% |
ソニー損保(2018年3月) | 52% |
SBI損保(2016年3月~2017年2月) | 49.8% |
上記6社の平均は59.2%です。
ここまでの加入率を整理してみます。
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この数字を見れば、もはやネットで自動車保険を契約する人ほど「車両保険」の加入率が高いということは明白です。
それにしても、通販型自動車保険各社の個々の数字は、ちょっと驚異的です。
わたしは、最初、「ほんとかなあ」と思いました。
とりわけ、イーデザイン損保とおとなの自動車保険(セゾン損保)は70%越えです!
このように通販型自動車保険における「車両保険」の加入率は相当高い傾向にあります。
考えられる要因としては、先ほど触れたように、ネットで保険契約する人はそれなりに勉強していて保険に対する意識が高いことが挙げられると思います。
それと、これは身も蓋もない話ですが、要するに「保険料が安い」ということかもしれません。
車両保険を付けても、それでも保険料レベルが低く、その結果、加入率も高い、ということではないでしょうか。
ご覧いただきありがとうございました。