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【プチ調査】ペットショップの1万円の犬って何?大丈夫?
たまにペットショップの店頭で定価1万円の犬が販売されていることがあります。
普通ならあり得ない金額です。
利益を得るのが目的で運営されているペットショップですから、どんな犬種であれ普通なら20万円~40万円くらいがボリュームゾーンであり、時々50万円以上の犬がいたり、反対に5万円くらいの犬がいたりしますが、1万円と言うのはまったくの例外です。
安いことはいいことかもしれませんが、あまり安すぎると逆に心配になってしまいます。
「何か遺伝的な病気を抱えているんだろうか?」
「パテラのリスクが高い犬なんだろうか?」※パテラとは「膝蓋骨脱臼」のことで、膝の皿の部分が本来収まっているはずの溝からズレてしまい脱臼する病気のこと。子犬の時期に発生しやすい
「単なる目玉商品として展示しているのだろうか?」
などなど、いろいろ想像してしまいます。
店員さんにストレートに質問するべき
1万円で売られている犬が特に好きなタイプの犬でないなら、べつに深く追求する必要はないでしょうが、もしも目と目が合ってしまって引き下がれない気持ちになってしまった場合は、やはり謎が解けないとその場を動けないと思いますので、そういう時は、店員さんにごくストレートな質問を投げかけるべきでしょう。
「あの、どうして1万円なんですか?何か問題でもあるんですか?」
と尋ねるのがベストです。
あれこれ自分の頭の中で解釈するような場面ではなく、また、質問しても本当のことを答えるとは限らないなどと邪推してもしょうがないと思います。
店員さんが本当のことを言うかウソを言うかはわかりませんが、答えの内容や答える際の様子からこちらが欲している情報のかなりの部分は手に入るものです。※ウソも一つの重要な情報です
たぶん、店員さんの答えは下記のいずれか一つ、あるいは複数のものになると思います。
- 売れ残って、本来なら売り時と言える生後60日前後を大幅に過ぎてしまった
- パテラの可能性が高い
- (詳細な入手ルートは言わないでしょうが)安く手に入ったので目玉として皆さんに提供している
- 脚や肋骨等に変形らしき兆候がある
- 予想サイズが大きいもので・・・※予想サイズとは成犬になった時のサイズのこと
- ぜんぜん何の問題もありません
上記のうちで②パテラと④骨の変形と⑤予想サイズはむしろ答えがすっきりしていて買う買わないの判断がつきやすいと思います。そうした問題があっても、それでも一緒に暮らしたいと思える犬であれば、そういう遭遇の仕方をしてしまった相手であれば、買えばいいと思います。もちろん、ある程度の知識と経験があって問題の部分に対応できる自信があっての話ですが。
①の売れ残りは最もありそうな理由ですが、必ずしも人気がない犬種だから売れ残るとは限らないようです。これは⑤のサイズの問題とも関係しますが、たとえばプードルなどの人気犬種の場合、その犬種に関する情報も豊富にあるので、購入希望の人はマズル、毛量、皮膚色素、ミスカラー、噛み合わせ、そして予想サイズなどを細かくチェックしますから、許容範囲を大きく逸脱している個体は敬遠されます。反対に、あまり人気がない犬種の場合は、細かいチェックが入らずに、勢いでパッと購入する人もいます。いずれにしても、売れ残った理由がこうした理由(予想サイズなど)であることが明白なら、健康に関するリスクは少ないと思えるので、気に入りさえすれば購入してもいいのではないでしょうか。
③目玉として提供と⑥何の問題もないはウソかもしれませんし、言葉通りかもしれません。何らかの理由で「損切り」をしたいのでしょう。つまり、1万円ではワクチン費用その他ですでに赤字なのは確実だけれど、いつまでもお店に抱えていてはそのうちタダでも引き取り手がいなくなるかもしれない。それなら速やかに手放そう、というわけです。そのペットショップが地域で長く店舗を構えていて、評判もいいお店であれば、1万円でもたぶん大丈夫だと思います。なんだかあまりいい評判は聞こえてこない店であれば、手を出さないほうがいいと思います。
20万~40万は「適正価格」
この記事を書いているのは2021年12月26日ですが、現在の貨幣価値で犬一匹の値段が20万円~40万円というのはたぶん適正な価格だと思います。
ペット業界に関して私はまったくの素人ですが、ネットでペットショップやブリーダーの直販サイトなどをいくつかチェックしたところ、多くの店で犬種を問わず20万円~40万円くらいが価格のボリュームゾーンになっています。
よくこういうことが言われます。ペットは原価がいくらだから利益を乗せて売値がいくら、というやり方は通用しない。まず、これなら売れるという値段があって、ペットショップもブリーダーもそれに合わせるしかないのだ、と。ペットには値段があってないようなものなので、どうしても原価主義ではなく市場主義になるというわけです。
確かに短期的にはそういうことは言えるでしょうが、長期的にはそれでは商売として成り立たないでしょう。つまり、赤字が続いたら商売が続けられないということです。赤字にならず、ちゃんと利益を確保しつつ、だけどライバルに客を取られないような価格設定にする、こうした市場競争の結果が、現在の20万~40万というボリュームゾーンに落ち着いているとみるべきです。
そういう意味で、20万~40万が現在の「適正価格」だと思います。
一見高いように見えますが、ブリーダーが子犬を育てるのには以下のようなコストがかかります。
- 飼育スタッフの人件費
- 水道光熱費
- 飼育施設の賃料または固定資産税等
- 感染予防や健康診断にかかる費用
- 餌や備品など飼育に必要な費用
- 血統書の登録発行費用
たとえば同じ広さの敷地でも、10頭飼育するのと50頭飼育するのとでは、効率の面で当然50頭飼いの方が1頭当たりのコストは安く抑えられます。
しかし、信頼できるブリーダーは無暗にそんな飼い方はしません。細かいところまで目が届く適正な頭数で飼育します。
やがて、ペットショップに「卸す」わけですが、たとえば店頭価格が40万円になる犬を卸値で40万で売れるはずがなく、恐らく10万~15万前後でしょう(私のあてずっぽうで根拠はありません)。
このように見てくれば、店頭価格1万円の犬と言うのは、正規のルートで販売される犬の価格としては有り得ない価格であることは明白です。
つまり、「商品」としては完全に規格外であり、何らかの問題を抱えています。
ただ、問題を抱えているとしても、その問題は必ずしもその犬が生物学的な「問題」を抱えているわけではなく、生き物としてはいたって健康体であるケースも多々あるようです。
実際、健康面ではその後何の問題も発生していない「1万円の犬」を飼っている方は、ネットで調べるとあちこちにいらっしゃいます。
店員さんとのやり取りで、「たぶん大丈夫だろう」と判断できるのであれば、思い切って1万円の犬を購入してもいいかもしれません。
そもそも、ペットショップ以外で犬を手に入れたいという場合なら、無料で手に入るルートは数多くあります。
それは、里親です。
ただし、里親希望で犬を譲渡してもらうには様々なハードルがあって、これはこれでけっこう大変です。
いずれにしても、最終的に犬と幸せな共同生活ができるかどうかは犬の値段で決まることではないと思います。
すべて運だと思います。
まずは様々な周辺の情報を考慮しつつ、最後はあなたの<直感>でご判断ください。これ以外に頼るものはないと思います。
ペットショップ1万円の犬に関するtwitter上の声
【ミケちゃんの思い出】
出会いは猫フードを買いにいったホームセンター内のペットショップでした。今では考えられないことですが、銘柄犬にもかかかわらず、生後6か月ということで1万円で販売されていました。。。売れ残りの犬猫の末路を知っていたので、即断即決でミケをひきとりました。 pic.twitter.com/zYUhP7Lm0G— 松浦千恵美 (@chiemimatsuura) December 16, 2021
うちの犬こんなに可愛いのにペットショップで半年売れ残ってた1万円の犬なんですよね pic.twitter.com/lb1dT4qS2z
— 🌺シノノメメント・モリ (@shinonome1103) May 12, 2020
再ツイート
チョコは写真の店(繁殖屋?)から前飼い主が5ヶ月の時に1万円で飼った犬
ペットショップに卸されることなく売れ残った子だったんだろう。
ワクチン証明書の確認をしたく店に電話すると1万円は世話代と手間賃としてもらっているだけで証明書の発行は無理とブチ切れたあげく電話ガチャ切り。 pic.twitter.com/H6J3J4DtdZ— めろんママ🍈 (@sckm27) May 19, 2019
#肉球の日
ペットショップで 猫や犬を買うなとは言いませんが Twitterに流れてくる子 達を見て 考えて見てはどうでしょうか?確かに 引き取りしたら動物病院に行ってワクチンやら何やらのお金は掛かります。でもせいぜい1万円位です。命助けして見ませんか? pic.twitter.com/6kOsqrDgGr— メリー (@FCeeLv1YtYuX3ub) February 29, 2020
そろそろ結婚10周年。
結婚直前犬を飼おうと言うことになってペットショップに行ってすぐに嫁が一目惚れしたワンちゃんがいて、店員が今なら1万円お安くできます言うてきた。そしたら嫁が、命あるものを安くして買いたくない言うて表示価格で買った。その瞬間やはり俺にはこの人しかいないと思った。— キャベツ太郎 (@yuyuyuyuyimimi) February 28, 2019
散歩中に近所のおばちゃん(通称:パーマ屋のチヨちゃん)が犬を連れているのに会った。犬種を聞いたら「ポメだぁ〜」と言う。ペットショップの売れ残りで殺処分される直前のを1万円で買って来たと言う。名前を聞いたら「チョッちゃん」とのこと。自分の名前の「ヨ」を小さくしただけじゃないかい! pic.twitter.com/wBwUGU58Lp
— MIXPINK (@mixpink3) January 13, 2019
某大手ペットショップで「コミコミ1万円抽選会はじめます!」って。
何の抽選か店員に聞いたら、笑顔で「お好きな犬1匹です!」。。。
ゾッとして店から出てきた。。。
電化製品じゃないから、ペットは。
— いつかの少年@休職中 (@Korosuk65597213) May 3, 2019
犬猫のマイクロチップ、装着費用は「3000円~1万円ほど」、一万円はぼったくり。うちの近くの獣医は800円でやってくれる。ペットショップに義務を負わせるから利益を取ろうとするんだろ。獣医は安くでやっても飼い主と長い付き合いになるから損はしない https://t.co/FShRsSFez0
— うどん好き (@lordmustard) January 28, 2020
うちのワンコは、1月11日にペットショップで1万円で売られていた子
あのままだと処分されていたのだろなぁ~
ちなみに病気も何もないミニチュアシュナウザーですよ
犬・猫は、保護犬・猫から里親になりましょう!
#犬の日— Gz-72y(ぐんず) (@gunz72y) November 1, 2019
全国に150店舗あるという某ペットショップの北海道全店一斉セールがありえない。
【均一犬大集合 1万円・3万円・5万円の均一犬も頭数限定ながら大集合!!かわいい家族を見つけよう!】
埼玉や静岡や新潟など他の地域でもセールやっているらしい。命をセール商品にする悪徳ペットショップ。
— chieko (@chieko_mutsuki) December 15, 2018
隣町で今日オープンのペットショップで犬たちがオープン価格(1万円)でチラシに出ていた。本当に飼おうと思ってた人ならいいけど、おもちゃ感覚で衝動買いされないか心配。
— あきふくちゃん (@akimaru620) April 10, 2020
今日、ペットショップでみた、最初は17万ぐらいで売られてたのに、生まれて4ヶ月くらい経つけど全然売れへんくて1万円で売られてた犬が忘れらんくてねれへんし、気になる😔
— こい低脂肪 (@maqula_sk11) February 21, 2018
先日ペットショップの前を通ったら
白い小さなポメラニアンが120万円愛くるしさ
に高値がついていた
あの犬は麻布にあるカット1万円のペット美容室に通うのだろう
これが愛くるしさ格差社会である
— りりあん@サトシナカモトが作った完全独立ブロックチェーンはどこへ行ったのか? (@ayashii_hantai) February 3, 2020
研究に必要なものを買うのにペットショップに良く行くのですが、リスとかハムスターって1万円しない。
だから、不意にペット飼おうかなって思ったりするんだけれど、リスって犬並みの寿命らしいのでおいそれと飼えない。
もし、犬がリス並みに安価だったら、無責任な人が増えるんだろうなって思った— にとべいなぞー (@Ina17170512) December 15, 2020
近所のペットショップにさ、もうほぼ成犬のボーダーコリーがいたんよ。1万円で。本気で考えたよね。頭いいから今からでも躾遅くないだろうし、正直柄があんまり綺麗じゃなかったらもしかしたら売れ残ってしまうんじゃないかとか。色々考えて
— ちゃむ。 (@sochamn) November 4, 2019
ご覧いただきありがとうございました。