こちらの記事も読まれています
目次
【プチ調査】ペットショップで売れ残りの犬・猫を値引きできる?
ペットショップの犬や猫は、動物愛護法の改正により、2021年6月1日から生後56日(8週)以下の子犬や子猫の販売は禁止されています。
したがって、ペットショップの店頭に並ぶ子犬や子猫はおおよそ生後2か月超の個体になっています。
そこで「売れ残り」ですが、一般的には生後3か月を超えると「売れ残り」の範疇に入り、その後も月を経るごとに安くなっていくようです。
このページのテーマは「ペットショップで売れ残りの犬・猫を値引きできる?」というものですが、もちろんできます。
かわいい子犬や子猫は大切な命であって、そのへんのモノとは異なる存在ですが、いったんペットショップの店頭に展示された段階で、これはもう立派な「商品」です。
商品を値引きするのは、いわば当たり前の話です。
「子犬や子猫の値引き交渉をするなんて・・・そんなことやっていいんだろうか?」
と戸惑う方もいるでしょうし、その気持ちもわかるのですが、これを大阪の人が聞いたらきっと笑われるでしょう。
すべての大阪人とは言いませんが、大阪では値引き交渉などは一種のあいさつ代わりで、むしろ値引き交渉しない人は「アホ」だと本気で思われるのではないでしょうか。
ペットショップの側も値引き交渉は「きっかけ」として重宝する
そもそもペットの店頭価格は変動します。
ブリーダーから仕入れたばかりで、まだ生後60日から90日くらいの間は、たとえば40万円の値札を付けたりしてお店も強気でいます。
この時期は値引き交渉しても、完全に値引きが0円とは言いませんが、かなり厳しいと思います。
でも、90日ほど経過したのに売れ残った子犬や子猫は、数万円単位で「市場価値」が下落していきます。
つまり、仕入れ直後に付けた40万円の値札が35万円になっても何の不思議もありません。
さらに生後4カ月が経過し、5カ月が経過し、それでも売れ残っている場合は、30万、25万、20万もありうる数字になります。
ただし、ペットショップの側がこのようにこまめに店頭価格を改定するという意味ではありません。
多少値段を下げて表示することはあるでしょうが、それでも自分の側から数万円単位で値段を落とすことはお店としても忍びないはずです。※たとえば半年たっても売れ残っている場合などにはまさに捨て値で売りに出されるケースもありますが
そんな時、あなたがお店を訪れて、探している犬種のワンちゃんと目が合い、どんどん気持ちが引き込まれていくような場合、もしもあなたがショップの店長さんに、
「この子、可愛いワンちゃんですね。できれば一緒に暮らせたらいいなと思うんですけど、予算的にちょっと厳しくて。5万円くらい値引きしていただけるとうれしいんですけど・・・」
と話を持ち掛けたら、ショップの店長さんにしてみればまさに「渡りに船」でしょう。
店長さんにしてみれば、すでに売れ残った状態で、本来なら自分から値札を訂正しなければならない時期であることを十分わかっていたのに、なかなか自分から訂正できずにいたところへ、購入意思を強く感じられる見込み客が目の前に出現したのですから、こんなシチュエーションでの値引き交渉は大歓迎のはずです。
もちろん、あらかじめその犬種の相場をネットで調べておくのは言うまでもありません。また、ミスカラー、噛み合わせ、マズル、毛量、皮膚色素、予想サイズなどで、その犬種としてはやや気になる項目があったら、その点を指摘してさらなる値引きを勝ち取ることもできるでしょう。
ただ、このように「自分が気に入った子にケチをつけることで値段を吊り下げる行為」を嫌がる人もいて、私もその気持ちはよくわかります。
ですが、生後の経過日数が長い点を指摘するのであれば心理的抵抗は少ないはずです。実際、この点だけでも数万円単位の値引きが可能だと思います。やってみる価値はあります。
各種用品も値引き交渉の対象です
まるでディーラーで新車を買うときの話と変わらなくなりますが、値引き交渉は犬や猫本体だけが対象になるのではなく、車の場合のメーカーオプションとかディーラーオプションのように、各種ペット用品も値引き対象になります。
つまり、ケージやドッグフードやキャットフード、水入れ、ごはん皿、トイレシートといった用品です。
特に初めてペットを飼う人なら、取りそろえるべき用品の数はけっこうなものになるはずです。
こういった商品に対しても、犬本体とか猫本体とは「別枠」で値引き交渉すべきです。
これはクルマの値引き交渉と全く同じで、全てをひっくるめた抱き合わせの値引きではダメです。個々に分けて交渉したほうが値引き額の総計は大きくなるのが普通です。
楽しくやるのが値引き交渉の鉄則
これも車の値引き交渉と全く同じ話になりますが、お金の話は私たちの生活の最も中心に来る重要なものであるだけに、それだけに、暗く、きつく、重く振る舞っては絶対にダメだと思います。
ものすごく重要なお金の話であるからこそ、反対に、明るく楽しく朗らかに交渉すべきです。
ペットショップの店長さんにこちらの人柄を気に入ってもらって、
「しょうがないなあ。この人ならいいか。負けてやろうじゃないか」
と思わせるような愛嬌のあるキャラクターを演じて値引き交渉をすべきです。
強引で暗い値引き交渉をする人はただのカスハラです。嫌われるし、結果的に、値引きは勝ち取れないでしょう。
いつだってお金は愛想がよくて愛嬌がある人の味方ですからね。
ご覧いただきありがとうございました。