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【記事丸わかり】
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【プチ調査】睡眠時の音楽が危険とは?寝る時の音楽はよくないのですか?
寝る時に音楽を聴くのを習慣にしている人も多いのではないでしょうか?しかし、朝起きた時に「ぐっすり眠った感じがしない」、「疲れが残っている」という人は、もしかして睡眠時の音楽が影響しているかもしれません。
この記事では、睡眠時の音楽が危険な理由を解説し、「寝る時の音楽はよくないのですか?」という疑問を解消します。3分程度で読める記事になっていますので、睡眠の質を上げたい方は、ぜひ最後まで読み進めてくださいね。
睡眠時の音楽に危険性はあるの?
最近では、「眠くなる音楽」、「自律神経を整える音楽」など、睡眠用のリラックス音楽がYoutubeやアプリを利用して気軽に聴けますよね。中には自分の推しの曲を寝る時に聞いている人もいるかもしれません。
しかし、音楽の種類によっては睡眠を妨げてしまうこともあります。こちらの章では睡眠時の音楽が危険な理由について解説します。
激しい音楽は逆効果
メタル系やパンク系など、激しめの曲が好きな人もいますよね。Twitterでは、「テンションが上がって眠れない」といった声がありました。
テンポが激しい音楽は気分を高揚させて、脳を覚醒させる効果があります。リラックスのつもりで音楽を聴いていても、激しい音楽は睡眠の質が下がるのでおすすめしません。
また、アップテンポの曲は寝つきが悪くなる原因です。激しい音楽は寝る前ではなく、気分を高めたい時、ストレス発散したい時に聴くようにしましょう。
歌詞が入っている音楽
歌詞が入っている音楽も寝る時にはおすすめできません。なぜなら、歌詞の意味を深く考えてしまったり、口ずさんでしまったり、頭が冴えて眠れなくなるからです。
以下のようなクチコミもありました。
このように、イヤーワームに悩まされている声もありました。
イヤーワームとは?
イヤーワーム(Earworm=耳の虫)とは、頭の中で歌や音楽の一部が繰り返し流れてきて止まらない、といった現象です。 |
だれでも一度は経験したことがありますよね?
アメリカのベイラー大学の研究では、心の中で脅迫的に繰り返させる「イヤーワーム」という現象が、睡眠の質に悪影響を与える可能性があることを報告しています。
199人を対象にしたアンケートによると、頻繁に音楽を聴いている人は夜間にしつこく続くイヤーワームを経験する頻度が高く、睡眠の質の低下に関連することが明らかになりました。
寝る時の音楽が良くないのは、「イヤーワーム」の影響もあると考えられています。 |
イヤホンの危険性
外部の音をシャットアウトすると、音楽と眠りに集中しやすいという理由から、イヤホンやヘッドフォンを使って音楽を聴く人もいますよね。今は、Bluetoothのワイヤレスイヤホンもあり、朝までつけっぱなしの人もいるでしょう。
寝る時のイヤホンには、危険性はあるのでしょうか?そのあたりを調査しました!
耳が痛くなる
イヤホンを使用している人のクチコミを見てみると、
睡眠時にイヤホンを使用すると、寝返りを打った時に耳が圧迫されて、痛みを引き起こす危険性があります。
また、イヤホンをつけたまま耳を枕に押し付けた状態が続くと、耳が擦れて出血する場合もあるので注意が必要です。
外耳炎の危険性も
長時間のイヤホンの装着は、耳の中の小さな傷から菌が繁殖し外耳炎になる可能性が高まります。外耳炎になると、
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が生じます。腫れがひどくなると、耳の詰まり感や聞こえづらさを感じ、顎を動かしただけで激痛が生じることもあります。
耳の中にカビが生える
外耳炎を繰り返す人は、イヤホンの使用で耳の中にカビが生えている場合があります。音楽を聴きながら眠りにつきたいからと、お風呂上りにすぐにイヤホンをつけている人は要注意。
カビは高温多湿の状態で繁殖するため、お風呂上りの湿った耳は、カビが生えやすくなります。耳の中に一度カビが生えると、綿棒や耳かきで取り除くことはできません。
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このような症状がある場合は、外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)が疑われますので、すぐに耳鼻科にかかりましょう。
イヤホン難聴
イヤホン難聴とは、ヘッドフォン難聴、スマホ難聴とも呼ばれており、「騒音性難聴」が原因で起こります。長時間、大きな音を聞き続けると内耳の蝸牛(かぎゅう)部分にある「有毛細胞」を傷つけてしまいます。
有毛細胞が壊れると、音を感じ取りにくくなり難聴を引き起こします。
例えば、ライブ会場など大音量の場所から静かな場所に行くと、音が籠もったような感じになりますよね。このような症状が、イヤホン難聴として表れます。
イヤホン難聴は自覚症状が感じにくいため、聴力が低下しているにもかかわらず、大音量で音楽を聴いているのに物足りないと感じ、もっと大きな音で再生することもあります。
イヤホン難聴は、睡眠の質が低下するだけではなく、重症化すると聴力の回復が困難になるため、耳に違和感がある方は早めに受診しましょう。
イヤホンによる体調不良
睡眠時に限らず、イヤホンで音楽を聴くことで、
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といった、さまざまな体調不良が起こります。SNSでも投稿がありました。
【頭痛】
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【耳鳴り】
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【めまい】
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イヤホンを長時間付けたまま寝ている人は、精神的緊張(ストレス)により脳の筋肉が収縮し続けることで筋緊張性頭痛を引き起こします。筋緊張性頭痛は、筋肉の血行が悪くなることで首や肩の凝り、目が見えにくい、歯痛といった症状が出る場合も。
また、最近若い世代に多いのが「めまい・耳鳴り」の症状です。
寝る時だけではなく、テレワークなどでイヤホンを長時間つけていると、ストレスや疲労からめまいや耳鳴りを引き起こす可能性が高まります。
耳鳴りは、耳が聞こえなくなる「難聴」になるリスクが高いため、寝る時の音楽は注意が必要です。
イヤホン・スマホによる睡眠時の事故
イヤホンやスマホによる睡眠時の事故が報告されています。
事例)
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さらに、日本国内では充電中の発火事故が増加しています。
国内でもこのような事故が多発しているため、消費者庁では、就寝中の充電について注意喚起をしています。(参照:消費者庁)
心地よい音楽で寝る方法
ここまで「睡眠時の音楽が危険とは?寝る時の音楽はよくないのですか?」というテーマに沿ってプチ調査の結果をご紹介してきました。
確かに、寝る時に音楽を聴くことが危険だという側面はありますが、しかし、よくない面だけではありません。正しい方法で音楽を聴く限り、リラックスした気持ちで眠りにつけます。
心地よい音楽で寝る方法をご紹介します。
小さい音量で聞く
イヤホンは最大で、110デシベル以上の音が出せるものもあります。WHOでは、1日当たりの音圧レベルの許容基準を定めており、難聴のリスクを回避するための音圧は70デシベルとされています。(参照:厚生労働省「e-ヘルスネット」)
そのため、最大音量の半分くらいの音で聴くのがいいでしょう。クーラーや日常会話の音が70デシベルと言われているので、外の音が聞こえるくらいの音量がベストです。
また、WHOでは、ヘッドフォンやイヤホンで音楽などを聴くときには、耳の健康を守るために、以下のことを推奨しています。
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寝る時の音楽はよくない訳ではなく、音楽の聴き方に気を付けて、大音量、長時間連続使用を避け、正しい方法で使用しましょう。
タイマーをセットする
寝る時の音楽がよくないと言われる理由のひとつに、長時間聴き続けることがあげられます。長時間の音楽は耳にストレスを与え、睡眠の質も下がります。
心地よい睡眠に導くには、スリープタイマーをかけて音楽が止まるようにしておくといいでしょう。 |
スピーカータイプがおすすめ
寝る時に音楽を聴く場合、イヤホンは発火や難聴のリスクがあるため、おすすめできません。近年では、就寝前用のスピーカーとしてさまざまなスピーカーが発売されています。
【ピロースピーカー】
【アイマスク型スピーカー】
【照明一体型スピーカー】
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枕を通して自分にだけ音が聞こえるピロースピーカーや、アイマスク型など、心地よく眠りにつけるスピーカーを選んでみるのもいいですよ。
寝ホンという商品もある
寝ホンとは、耳の形状に合わせて設計されたイヤホンで、寝ながらでも使いやすいイヤホンのこと。通常のイヤホンに比べると耳が痛くなりにくいのが特徴です。
イヤホンをどうしても使用したい方は、寝ホンで対策してみてはいかがでしょうか?
心地よい眠りを誘う音楽
歌詞の入った音楽はよくないと前章でお伝えしました。睡眠前には、
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このような、楽器だけで演奏された音楽がおすすめです。
最近では焚火の様子をyoutubeで見ながら、リラックスする人も多いですよね。
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も、睡眠時の音楽にぴったりです。川のせせらぎ、小鳥のさえずりなどの自然音は「1/f(エフぶんのいち)」と呼ばれる種類のリズムが含まれているため、心身をリラックスさせて深い眠りへ誘います。また、α波が出る音楽は、脳内をリラックスモードに切り替え、ストレス解消する効果があると言われています。
α派の音楽で代表的なのはモーツァルトです。
モーツァルトの音楽には4000ヘルツ以上の高い周波数を含むものが多いため、睡眠前に聴くことで副交感神経を優位の状態にし、睡眠や胎教にもよいとされています。 |
まとめ
「睡眠時の音楽が危険とは?寝るときの音楽はよくないのですか?」について、解説しました。睡眠時の音楽の危険性は以下の通りです。
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SNSでも、「睡眠時の音楽がよくないのでは?」と危険性を感じている人が多く見受けられました。
ただ、睡眠前の音楽は、脳をリラックスさせてくれるだけではなく、副交感神経を優位にして、自然な眠りに誘う効果も期待できるため、音楽自体がよくないというわけではありません。
寝る時の音楽がよくないと言われるのは、激しい音楽や歌詞が含まれる音楽です。
最後に紹介した「心地よい眠りを誘う音楽」を参考にして、曲選びをしてみてくださいね!
ご覧いただきありがとうございます。