【4分解説】オービスはサングラスやマスク装着でも出頭通知が届く?

オービス・撮られたらわかる・昼間




オービスはサングラスやマスク装着でも出頭通知が届く?

オービス設置区間でうっかりスピードを出し過ぎて「ピカッ」と光ってしまった際、サングラスをしていたりマスクをしていたり、あるいはサンバイザーを降ろしてシートを後方にずらして運転していたり、要するに、オービスの画像に運転者がどこの誰であるのか明白に写り込んでいないかもしれないようなケースの場合、果たして後日警察への出頭通知が届くのでしょうか?

その答えは、出頭通知が届くこともあれば届かないこともある、ということになります。

サングラスにしてもマスクにしても大きさにはいろいろあります。

撮影画像を見て、

「こんなに顔が覆われていたら、これはちょっとどこの誰だかわからないよなあ」

と警察が判断した場合は、出頭通知を出すことを断念するかもしれません。

けれども、超過したスピードが80キロオーバーとか100キロオーバーというように悪質であるようなケースでは、たとえ顔の立証に一抹の不安がある場合であっても、いわば「警察の威信にかけて」出頭通知を出すケースもあると思います。

なかには、明らかに意図的にオービスを光らせているケースもあるでしょう。

つまり、サングラスとマスクをダブルで装着し、完全に顔を覆った状態で数カ所のオービスを光らせている愉快犯のような場合は、たとえ運転者の顔の立証が困難なケースであっても、まずは出頭通知を出し、直接問い詰めるということも考えられます。

「否認」したら最終的に裁判で決着

たとえば、出頭通知が届いたので警察署に出向いたところ、オービスの画像を見せられたのだけれど、そこにはサングラスをかけた人物が映っていたという場合で、サングラスをかけているだけでなく顔が下を向いているようなケースでは、画像の人物と出頭した人物が同一であるかを判定するのが困難なこともあります。

その際に、出頭した人が、

「はい、これは私です」

と認めれば、そこでスピード違反の罪が確定し、罰金や免許停止等の罰則が適用されることになります。

しかし、

「いや、これは私ではありませんよ」

と否認した場合、そこで多少の押し問答はあるでしょうが、あくまでも出頭した人が否認を続けたら、最後は裁判で決着をつけることになります。

このように出頭した人が否認するケースには主に2つのケースがあると思います。

  1. 実際には出頭した人が運転していたのだけれど、嘘をついている場合
  2. 出頭した人には何の身に覚えがなく、本当に他の誰かが運転している場合(家族または車を盗んだ犯人など)

いずれにしても、裁判所の判事が最終判断することになります。

なお、実際に運転していたのが家族であり、そのことを出頭した人が知っている場合であっても、出頭した人はそのことを警察に正直に話さなければならない法的な義務はありません。

立証義務は警察の側にあります。

もちろん、実際には本人が運転したのにそうではないと嘘を言って、それが後日バレた場合は、罪がより重くなるでしょう。

オービス撮影データの扱い方

「速度違反自動取締装置」のことを通称オービスと呼びますが、このオービスはあらかじめ設定した速度を超えて走行している車両が近づくと、パシャッとワンショット撮影します。

このワンショット画像を基に、警察は、

  • ナンバープレートの番号
  • 運転者の顔

の2つをスピード違反の「証拠」とします。

まず、ナンバープレートからその車の「所有者」または「使用者」を割り出します。

車をローンで購入している場合は「所有者」がローン会社とかディーラーの名称になっているので、その場合は「使用者」が対象になり、この人物の住所に出頭通知を郵送します。

ただし、交通違反は「現行犯逮捕」が原則であり、いわゆるネズミ捕りによるスピード違反であればまさに現行犯なのでいいのですが、オービスは後日呼び出すやり方なので、「だれが運転していたのか」を立証するための証拠が必要になります。

まさに、その証拠がオービスの撮影画像に写り込んでいる運転者の顔です。

したがって、警察がオービスでスピード違反を検挙する場合には、オービスの画像が人物を特定できる程度の情報を備えていなければなりません。

顔の情報が乏しいケース、たとえばサングラスをしたりマスクをしたり、遊園地で買った子供のお面をかぶっていたりした場合、警察は出頭してきた人物と車を運転していた人物が同一人物であることを立証できそうもないと判断し、出頭通知を出すことをあきらめると思います。※子供のお面をかぶって運転する「危険行為」に関してはここでは触れません

ただし、それはあまりにも顔の多くの面積が何かで覆われているようなケースであって、ちょっとマスクやサングラスで覆われている程度なら、迷わず出頭通知を出すはずです。

なぜなら、経験上、多くの人は素直にその画像が自分であると認めるからです。

ただし、一部の人はこういう場面でも腹が座っていて、ちょっとでも顔が何かで覆われているような場合、あるいは画像があまり鮮明でないような場合、平然と、

「それ、私じゃありませんけど」

と言い放つ人がいるようです。

こういう人は法律面にも詳しくて、立証責任は警察の側にあることをよく知っているので、こういう態度を取るわけです。

実際のところ、画像の写りが悪かったり、サングラスやマスクの面積が多くて確かにだれか特定するのが難しいようなケースでは、いったん出頭通知を出したものの、あまりこじれると面倒なので、警察も検挙をあきらめる場合もあると思います。

でも、それもケースバイケースです。

もしも100キロ規制の道路を200キロで走行してオービスに引っかかったようなケースでは、警察はそう簡単には引き下がらないでしょう。

裁判でも何でもやるでしょう。

出頭命令は早くて1週間、遅くても1か月後に届く

オービスで呼び出された経験のある人の声をまとめると、ピカッとオービスに撮影されてしまった場合は、出頭命令は早くて1週間後、遅くても1か月後くらいには届くようです。

この期間に何も届かなかったら、だいたい大丈夫なようです。

ただ、ほんの稀に2か月後くらいに届くケースもあるようですが。

いずれにしても、明らかにピカッとオービスが光り、1週間から2か月くらいたっても通知が届かないようなら、何らかの理由で警察が検挙を見送ったと判断してよさそうです。

もしかしたら、あなたではなく隣の車に対してピカッと反応したのかもしれません。

あるいは、このページで解説したように、サングラスやマスクで顔が判別できないと判断したのかもしれません。

下記の記事も参考になさってください。

⇒⇒オービスって撮られたらわかる?昼間でもわかる?オービスが速度超過を検知して発光する場合、夜間であればほぼ間違いなく「撮られたらわかる」と思います。赤であれ白であれ、はっきりと明確に光ります。ところが、昼間にオービスが発光した場合は、「撮られたらわかる」場合と「撮られたかどうかわからない」場合が出てくると思います。

⇒⇒スピード違反で止められなかったけれど不安ですオービスなどでスピード違反の写真を撮られた場合は、後日警察から出頭通知が来ます。そうではなくて、一般道の路側にレーダーを設置し、レーダーの数十メートル先に「お出迎え場所」が用意されているという、そういうスピード取り締まりのケースです。

⇒⇒Nシステムで捕まるケースとは?Nシステムは警察庁が管理している監視装置で、「自動車ナンバー自動読取装置」のことです。ただし、名称はナンバー読取装置ですが、実際は運転者の顔や助手席の同乗者の顔、また車そのものの形状や色等もかなり鮮明な画像で撮影しています。類似の監視装置としてオービス(速度違反自動取締装置)がありますが、こちらはスピード違反をした車両を捕まえるための装置です。

⇒⇒Nシステムのデータ保存期間もしかしたら実際に行なわれているかもしれませんが、たとえば、権力の座にある者が政敵を黙らせるために、その政敵の行動を顔認証技術によってNシステムの蓄積データから行動履歴を洗い出したところ、その政敵が愛人などと行動していたことが明白になった場合、この事実を公表することを政敵にチラつかせることで相手を黙らせることは可能だと思います。

⇒⇒車のナンバーを警察で特定できる?車のナンバーからその車の持ち主の氏名・住所を知りたいケースがあると思います。たとえば、ストーカーにつきまとわれて困っている場合とか、浮気相手と思われる車に配偶者が乗り込むのを目撃した場合とか、当て逃げして逃げていく車のナンバーを控えておいた場合とか、いろいろあると思います。

⇒⇒無車検車版ネズミ捕り2018年9月から2019年3月までの間に全国43カ所で46回ナンバー自動読み取りを実施し、その結果、37,403台のうち車検切れ車両43台を捕捉しました。車検切れ運行率は0.11%でした。国道交通省では今後も全国で実施していく方針です。

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