新型ハリアーのクレーム情報:どんな故障が発生している?
※トップ画像はWikipedia様より
2020年6月17日に4代目としてフルモデルチェンジされたトヨタのハリアーのクレーム情報を調べてみました。
新型ハリアーを購入したオーナさん、これから新型ハリアーの購入を検討している方にとって、ちょっと気になる事柄だと思います。
なお、このページはいわゆる「ディスる」目的の内容ではありません。車は数万点のパーツを組み合わせている工業製品で、トラブルや故障はあって当たり前のもの。とりわけ新型車には初期トラブルはつきものです。
この記事を書いているのは2021年10月27日ですが、現時点において新型ハリアーにどんなクレームが発生しているかを確認することで、ハリアーの現ユーザーや将来のユーザーの利便性を高めることがこのページの目的です。
2021年10月現在の販売台数
新型ハリアーは2020年6月17日に4代目としてデビューしましたが、販売台数の推移は以下の通りです。
新型ハリアーの販売台数(2020年) | |
6月 | 4,239台 |
7月 | 9,388台 |
8月 | 6,231台 |
9月 | 8,979台 |
10月 | 9,674台 |
11月 | 9,897台 |
12月 | 8,128台 |
合計(2020年6月~12月) | 56,536台※月平均8,077台 |
※新型ハリアーは6月17日に販売開始されたので上記6月の数値は新旧両方の台数です。ただしこの時期に旧型を買う人はごく少数と思われます。
新型ハリアーの販売台数(2021年) | |
1月 | 9,177台 |
2月 | 8,006台 |
3月 | 10,428台 |
4月 | 7,112台 |
5月 | 6,313台 |
6月 | 7,235台 |
7月 | 6,780台 |
8月 | 4,987台 |
9月 | 3,702台 |
合計(2021年1月~9月)※10月分は未集計 | 63,740台※月平均7,082台 |
※8月、9月の勢いが下降気味ですが、半導体不足やコロナ禍による部品工場の停止のために、オーダーは抱えているものの納車ができないといった要因もあると思います。
クレーム情報のまとめ
新型ハリアーに関するクレーム情報をご紹介します。
ただし、どんな車種にも発生するであろうマイナートラブルについてはいちいち取り上げません。発生頻度が多いトラブルや多くの人から寄せられている改善要望ポイントなどが中心です。
- ヤリスクロスにはある駐車支援システム「アドバンストパーク」をハリアーにも投入して欲しいという要望が一部にあります。
- 燃料メーターに関するクレーム:ガソリンを満タンにすると燃料メーターの針がF(full)の位置を指しますが、この針がFから少し減った位置に来る頃に発生するトラブルが報告されていて、具体的には、エンジンをかけると針がFの位置に戻ってしまうというもの。⇒⇒原因は燃料タンク内の不具合でありディーラーに修理依頼すれば対応するとのことです。
- エアコンの操作がやりずらいというクレーム:エアコン操作はディスプレイオーディオと静電式の操作パネルの両方でできるが、どちらも運転中の操作に確実性がなく、また間違いやすいとユーザーからクレームが寄せられています。今後のマイナーチェンジでどうなるか。ヨーロッパ車の中にはほとんどの操作をディスプレイオーディオに集約しているものの、エアコンの操作のみ従来の物理スイッチにしている車種もあります。ここはマネしてもいいのでは。
- パノラミックビューモニターがすべてのグレードで選択可能になるようにしてほしいという要望がそこそこあります。※2020年モデルではZグレードのみ選択可能
- リアのウインカー(方向指示器)の位置に関するクレーム:新型ハリアーの大きな特徴としてリアウインカーがストップランプとは独立した位置にあります。バックドアの下端よりさらに下に付いていて、後続車と距離があれば視認できますが、渋滞時などで接近しているケースでは見えません。ウインカーの位置を移設するカスタムが話題になるほどです。トヨタはマイナーチェンジでどう出るのでしょうか?
- ナビ画面が全画面表示となるようにして欲しいという要望がけっこうあります。
- フロントバンパーとフェンダーの接続部分にズレがあるというクレーム:洗車の際などに気づくことが多いようですが、フロントバンパーとフロントタイヤ上部のフェンダーが接する部分にズレが発生している車両が多いようです。ただし現時点で走行中にバンパーが落下したという事例はないようです。
- ターボモデルに対する渇望がけっこうあります:とにかく「速いハリアー」が欲しいという要望が一定数あるようです。
- 2021年9月22日にトヨタは国土交通省に11万1842台のリコールの届け出をしましたが、この中にハリアーが含まれています。ただし、新型なのか旧型なのかは不明。リコール内容は①事故自動緊急通報装置(車載通信モジュール)、②電気装置(ハイブリッドビークルコントロールコンピュータ)、③原動機(エキゾーストマニホールド)の3点です。新型ハリアーのオーナーさんで気になる方はディーラーにお問い合わせください。
- 1代目から3代目まで採用されたフロントグリルの「鷹マーク」が4代目ではトヨタエンブレムに変更されたが、これを復活させてほしいという要望あり。