【記事丸わかり】 ⇒⇒【徹底解説】中古車の諸費用をぼったくる悪徳車屋の見抜き方を業販日本一の車屋社長に聞きました!【支払総額表示義務化】 |
目次
中古車の諸費用は高すぎる?10万?20万?30万?相場と悪徳業者の手口
中古車の購入に際して、諸費用が高すぎると感じたことはありませんか?この記事では、中古車の諸費用が10万円、20万円、30万円といった金額になる理由や、悪徳業者の手口について詳しく解説します。
具体的には、悪徳業者がどのようにプライスカードを操作して客を誘い込むのか、中古車購入時にかかる各種の諸費用の内訳、2023年10月1日からの制度改正による中古車の価格表示の変更、諸費用の相場やQ&Aなど、中古車購入に関連する多岐にわたる情報を提供します。
中古車を購入する際の参考になる内容となっています。
悪徳業者の手口
中古車の展示場に表示されるプライスボードの金額は「車両本体価格」で、実際の購入時には、これに「諸経費」が追加されることが一般的です。
しかし、悪徳業者の中には、プライスカードの金額を相場より安く表示し、客に「お、この店は安いな」と思わせておいて、後で高めの諸経費で補うケースがあります。
例として、中古車市場での相場が100万円の車に対して、適正な諸経費が20万円の場合、総額は120万円となります。
しかし、悪徳業者はプライスカードに80万円と表示し、諸費用を45万円として、支払い総額を125万円にする、といったケースがあるのです!
この場合、「車両本体価格」だけで比較すると、当然80万の方が安いので、客はこちらの店と交渉することになります。
しかし、いざ交渉を始めると、あれこれの費用を上乗せした挙句に、最終的に125万円の支払い総額になり、100万円表示の店より逆に高い買い物になるわけです。
※なお、このような紛らわしい表示による不当な販売を防止するために、2023年10月1日から、中古車の価格表示が「支払総額」とするよう制度改正が実施されます。
中古車購入時にかかる諸費用
中古車購入時にかかる諸費用について詳しく説明します。
支払総額
「車両価格」に加えて、「諸費用」がかかります。
つまり、
「支払総額」=「車両価格」+「諸費用」
となります。
「諸費用」の内訳
A. 保険料・税金
項目 | 説明 |
---|---|
1. 自賠責保険料 | 車検期間分を前払いする保険。中古車は未経過相当額を支払う必要がある。 |
2. 自動車重量税 | 車の重さと経過年数により決まる税金。 |
3. 自動車税(種別割)・軽自動車税(種別割) | 車検証上のクルマの所有者に課せられる税金。 |
4. 自動車税環境性能割/軽自動車税環境性能割 | 燃費性能により非課税もしくは取得価額の1%~3%が課税される。 |
5. 法定費用<車庫証明(証紙/印紙代)・検査登録(証紙/印紙代)> | 各種申請に必要な証紙や印紙代。 |
6. リサイクル預託金相当額 | リサイクル法に基づく費用。車種によって異なる。 |
B. 登録等に伴う費用
項目 | 説明 |
---|---|
1. 検査登録手続代行費用 | 名義変更や車検証の申請手続きを販売店が代行する費用。 |
2. 車庫証明手続代行費用 | 車庫証明の申請手続きを販売店が代行する費用。 |
その他の費用
- 消費税は車両価格・一部諸費用にかかります。
- 整備をしていないクルマについて整備を希望する場合、別途整備費用がかかります。
※「整備費用」は、普通、「車両本体価格」に含まれるのが一般的ですが、業者によっては車両本体価格を安く見せたいがために、別途整備費用を請求するところがあります。しかし、よく考えてみてください。中古車を販売する際に、整備していない不良品を売る店がどこにあるのでしょう?整備費用は本体価格に含めるのが当たり前です。別途分けるのは、何か魂胆があるからでしょう。もちろん、オプションを取り付けたり、改造する場合は話が別ですが。
「諸費用」の相場
目安として、車両本体価格の他に10~30万円程の諸費用がかかることが一般的です。
※車両本体が50万の車と500万の車では、おのずと諸費用の額にも開きが出ます。ここはやむを得ないところですね。
「諸費用」に関するQ&A
Q: 中古車購入時にかかる主な諸費用は何ですか?
A: 中古車購入時にかかる主な諸費用は、保険料・税金(自賠責保険料、自動車重量税、自動車税、自動車税環境性能割など)、登録等に伴う費用(検査登録手続代行費用、車庫証明手続代行費用)、整備費用などです。
Q: 自賠責保険料はどのように計算されますか?
A: 自賠責保険料は、車検期間分を前払いする仕組みで、中古車の場合、登録月から次の車検期間分までの未経過相当額を支払う必要があります。
Q: 自動車重量税はどのように決定されるのですか?
A: 自動車重量税は、車の重さ(車両重量)と新車登録時からの経過年数により決まります。軽自動車の税額は経過年数により決まります。
Q: 自動車税環境性能割とは何ですか?
A: 自動車税環境性能割は、2019年10月1日より導入された制度で、燃費性能により非課税もしくは取得価額の1%~3%が課税される都道府県税です。※自動車取得税が廃止されたと思ったら、いつの間にかこの税が生まれました。この件で悟りました。税金というのは輪廻転生、死んでもまた何かに生まれ変わってくるのです!
Q: 中古車購入時の整備費用はどのように発生しますか?
A: 整備をしていないクルマについて整備を求める場合、別途整備費用がかかります。業者によっては、整備費用は車両価格に含まれている場合もあります。←当たり前だ!
Q: 中古車購入時にかかる消費税はどのように計算されますか?
A: 消費税は車両価格と一部諸費用にかかります。税金、保険、法定費用は無税となります。
Q: 車庫証明手続代行費用とは何ですか?
A: 車庫証明手続代行費用は、車庫証明の申請手続きを販売店が代行する際にかかる費用です。これは手間賃なので正当な費用です
Q: 中古車購入時にかかるリサイクル預託金相当額とは何ですか?
A: リサイクル預託金相当額は、リサイクル法に基づき、クルマ購入時に支払う費用で、車種によって異なります。これも正当な費用です。
Q: 中古車購入時の諸費用の目安はどれくらいですか?
A: 中古車購入時の諸費用の目安は、車両価格の他に10~30万円程度です。価格が高い車は諸費用も高めになりますが、それはやむを得ないところです。
Q: たとえば、トヨタの中古車サイトではどのような情報が提供されていますか?
A: トヨタの中古車サイトでは、本体価格の他、税金や諸費用など、クルマ購入に必要な費用の目安を「支払総額」として紹介しています。←というのが、これまでの説明でしたが、2023年10月1日からは、トヨタだけでなくすべての中古車販売において、「支払総額」の表示が義務化されます。違反すると罰則があります。
まとめ
中古車の諸費用について、相場や悪徳業者の手口を詳細に解説したこの記事。悪徳業者の不当な販売防止に向けた制度改正、中古車購入時にかかる諸費用の具体的な内訳など、購入者が知っておくべき情報が豊富に盛り込まれています。
2023年10月1日からの中古車の価格表示の変更についても触れ、透明性の向上と消費者へのメリットについても説明しています。
中古車を購入する際には、この記事で得た知識を活用し、より良い取引を実現するための参考にしていただければと思います。ご覧いただきありがとうございました。