【2分記事】400ccの車検が廃止?なくなるの?いや、残念ながら・・・

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2023年1月26日

400ccの車検が廃止?なくなるの?いや、残念ながら・・・

※トップ画像はホンダCB400 SF HYPER VTEC (NC39) by Wikipedia

永遠に議論し続けるのか、それともある日突然喜ばしい決断がなされるのか、バイクの車検問題です。

とりわけ、250ccまでは車検がないのに400ccから車検がある現状について、なぜそうなのか、何とかならないのか、とこれまで事あるごとに議論されてきた経緯があります。

いま巷で議論されている内容をざっとおさらいしてみましょう。

  • 250ccと400ccのバイクは大して変わらないのにどうしてここで線引きされるのか
  • そもそも原付1種や原付2種に車検がなくても何とかなっているのだから何ccであろうがバイクに車検はいらないだろう
  • いや車検制度があるからかろうじて現状の事故率で収まっているのであって、車検は必要だし、どこかで線引きするのは仕方ない
  • 車検制度はいいとして、製品の精度が上がっているのだから、初回車検は新車から5年目、後は2年ごとにすればいいんじゃないか、もちろん400ccのバイクから※現状の車検間隔は初回が3年目で以後は2年ごととなっています
  • カーボンニュートラルとか地球温暖化をそんなに心配するなら、バイクの普及率を高めることこそ時代の要請にかなう方向性であり、車に比べて小型軽量なバイクなら、ガソリンエンジンを使おうがEV化しようが、地球への負担は車より少なくなるは明白なのだから、少なくとも400ccまでのバイクは車検を廃止して、今よりハードルを下げることでバイク人口を増やすべきじゃないのか※大型バイクの燃費は必ずしも車よりいいとはいえないと思います。またバイク人口をバイクの保有数ととらえると現状はわずかですが増加傾向です
  • もしも400ccのバイクの車検がなくなることになれば、原付や原付2種の販売には影響ないかもしれないけれど、250ccのバイクの売り上げは激減し、その分400㏄の販売が跳ね上がることが予想され、そうなるとカーボンニュートラルの面ではマイナスになる一方で、バイク業界は盛り上がってバイク人口全体も増加するかもしれない※だから新車・中古車を含めたバイク保有台数は微増傾向にあります

いずれにしても、議論はともかく、現状では400ccのバイクの車検が廃止される予定は全然ないようです。※この記事を書いている2021年11月11日現在の情報です

残念ながら、国土交通省でもそうした動きはないようで、当面の間400ccの車検がなくなることはなさそうです。

バイクを取り巻く現状

実は、バイクに関してはかなり間違った現状認識をしている方が多いようです。400ccの車検を廃止するしないの議論の前に、まずは正しい現状認識を共有すべきだと思います。下記に簡単な要約をご紹介します。参考になさってください。

  • バイクの販売台数が最盛期の10分の1に激減していることは事実だが、減少の大部分が50ccの原付1種であり、その他のバイクの減少幅はもっとゆるやか
  • バイクの「新車」の販売台数は減少しているが、「保有」の台数は増えている。つまり、中古で購入したバイクも合わせてカウントすると、日本のバイク人口が激減しているというイメージは虚構である※2016年の数値だが50cc~400ccまでの全保有台数は約11,000,000台で年々少しずつ増加傾向にある
  • バイクの新車が売れない理由として考えられる主な要因は、1998年の排ガス規制で2ストローク車が4ストローク車となり価格が高騰したこと、2006年にバイクの駐車取り締まりが厳格化されたこと、2006年と2016年により厳しい排出ガス規制が導入され、これに対応するためにバイクの価格が高騰化したこと、が考えられる
  • その一方で、上記排出ガス規制はそれ以前に生産販売されたバイク、つまり中古バイクには適用されないため、中古バイクの需要が増えた
  • バイク業界では、低迷する新車販売を打開する一つの案として、諸外国と同様に普通免許で乗れるバイクの範囲を現状の原付1種から原付2種(125ccまで)に拡大するよう地道な運動を続けている。125ccのバイクに手軽に乗れるようになれば、その魅力を知ったライダーがより大きな250㏄や400ccのバイクにまで興味を示すようになるだろうという期待も含まれている。これらの動きは400ccの車検を廃止してはどうかという議論とも連動していると思われる

まとめ

まず間違ったセルフイメージを払しょくする必要があると思います。

つまり、日本社会の現状を見渡した場合、バイクを保有している家庭、個人の数は緩やかながら増加しているというファクトを認識すべきだと思います。

バイクはそこら中にあるのです。

このことを踏まえた上で、これからのバイクについて、たとえば電動化はどんなスピード感で進展するのか、400ccの車検を廃止したほうがいいのか、普通免許で125ccまで乗れるようにすべきか、といった諸問題を捉える必要があると思います。

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