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【記事丸わかり】- バイクの保険は主に強制保険(自賠責保険)と任意保険(バイク保険)の2種類に分けられます。
- 強制保険は、バイクを運転する際に法律で加入が義務付けられている保険で、すべてのバイクに適用されます。
- 任意保険は加入が任意であり、バイクの事故や損害に対するより広範なカバーを提供します。
- なお、任意保険には、単体のバイク保険とファミリーバイク特約の2つの形態があります。
- ファミリーバイク特約は自動車保険の特約として設定され、家族内の複数のバイクに適用可能です。
- ファミリーバイク特約は、事故が発生した際に、被保険者や家族のバイクに対する補償を提供します。
- 単体のバイク保険は、バイク自体への保険です。原付バイクから大型バイクまで加入できます。
- バイク保険の等級制度は、自動車保険の等級制度とやり方は同じです。事故歴に応じて保険料が変動し、事故のない年は等級が上がります。
- バイク保険では、自動車保険と同様に、セカンドカー割引が適用される場合があり、2台目のバイク保険が割引されることがあります。
⇒⇒バイク保険の自賠責保険と任意保険の違い(NTT) |
バイクの保険には様々な種類があります。
まず強制保険(自賠責保険)と任意保険(バイク保険)があります。
そして任意保険(バイク保険)も2つの種類があって、1つは単体のバイク保険、もう1つはファミリーバイク特約(自動車保険の特約)です。
このページではこうしたバイクの保険の種類についてわかりやすく整理整頓して皆さんが理解しやすいようにご案内しています。
しばらくお付き合いいただけると幸いです。
バイクの保険:種類別に分類する
バイクの保険を整理整頓すると下記の表になります。
バイクの保険種類 |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
ご覧のように、まず強制保険(自賠責保険)と任意保険(バイク保険)に分けられます。
強制保険(自賠責保険)はバイクに乗る際には文字通り強制的に加入が義務付けられています。
原付バイクも125ccのバイクも250ccのバイクも400ccのバイクも全てのバイクに加入が義務付けられています。
一方、任意保険(バイク保険)に加入するか加入しないかは文字通り任意です。
実際、任意保険(バイク保険)に入らない状態でバイクを運転している人はかなり大勢います。
4輪の自動車の場合、任意保険の加入率は共済を含めて9割程度と言われていますが、バイクの加入率は低くて、とりわけ原付バイクの任意保険加入率は3割程度と言われています。※アクサダイレクトのHPから
なお、バイクの任意保険の場合、排気量が125cc超のバイクは単体のバイク保険しか選択肢はありませんが、125cc以下のいわゆる「原付バイク」の場合は、単体のバイク保険だけでなく自動車保険の特約であるファミリーバイク特約も選択肢に入ります。※ファミリーバイク特約も立派な「任意保険」です
バイクの保険:強制保険(自賠責保険)
ではバイクの保険を1つずつ見ていきたいと思います。
ここではまず強制保険(自賠責保険)です。
表の赤文字の部分です。
バイクの保険種類 |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
バイク強制保険(自賠責保険)【早わかり】 |
- 自賠責保険は原付・中型・大型など全てのバイクに加入が義務付けられている強制保険です。
- 自賠責保険に加入しないでバイクを運転した場合は「1年以下の懲役、または50万円以下の罰金」が課せられ、行政処分として「違反点数6点・免許停止」の処分が下されます。
- 自賠責保険の証書(保険証券)は常にバイク本体に保管しておかなければならず、不所持の場合は「30万円以下の罰金」が課されます。
- 自賠責保険は「被害者救済」を目的にした保険なので、事故で被害にあった人の「人的被害」のみが補償の対象です。
- 被害にあった人の車やバイクの損害、加害者がケガをしたりバイクが壊れたりしても、それらに対する補償はありません。
- いわゆる「対人賠償事故」だけが自賠責保険の補償です。
- 自賠責保険の保険料(料金)は全ての保険会社で同一価格です。※沖縄および一部離島を除く
(保険料は改定により変動していることがあります) 自賠責保険の保険料 | 125cc以下(原付) | 125cc超~250cc以下 | 250cc超(車検アリ) | 1年 7,500円 2年 9,950円 3年 12,340円 4年 14,690円 5年 16,990円 | 1年 8,650円 2年 12,220円 3年 15,720円 4年 19,140円 5年 22,510円 | 1年 8,290円 2年 11,520円 3年 14,690円 ※車検ありのバイクは最初の車検時に3年、次回以降は2年ごとに自賠責保険を付けるのが通例です |
- 自賠責保険の補償内容は全ての保険会社で同一内容です。
自賠責保険の補償内容 | 傷害 | 最高120万円まで※1名につき ※ケガの治療費、交通事故に遭遇したことを証明する書類の作成費、ケガで働けなくなったことで生じた収入の減少、精神的・肉体的苦痛に対する慰謝料などに対して | 後遺障害 | 最高4,000万円まで※1名につき ※逸失利益と慰謝料などの損害に対して。逸失利益とは「障害を負わなければ将来得られるはずだった収入」のことで、事故で身体に障害が残ってしまうと、労働能力が低下してしまうだけでなく、転職・退職を余儀なくされてしまうこともあり、そうした収入減などの損害が補償されます | 死亡 | 最高3,000万円まで※1名につき ※葬儀費・逸失利益・慰謝料なども含む |
参考:チューリッヒのHP
- とりわけ原付バイクなど車検のないバイクの場合に自賠責保険の期限切れトラブルがしばしば発生します。
- 250cc超の車検が義務付けられているバイクの場合は、通常、車検の時期に自賠責保険も更新するので、期限切れになることはまずありません。
- しかし250cc以下の車検のないバイクの場合、ドライバー自身が満期管理をしていないと、ついうっかり期限切れのままバイクを運転することになり、その結果、上に記載した罰則・処分を受けるケースも出てくるので注意が必要です。
|
バイクの保険:単体のバイク保険
次に単体のバイク保険を見ていきたいと思います。
赤字の部分です。
バイクの保険種類 |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
単体のバイク保険【早わかり】 |
- 単体のバイク保険とはバイク任意保険のことです。
- 自動車保険同様に任意で加入する保険です。
- バイク保険の等級制度・補償内容・ロードサービスなどは自動車保険とほぼ同じです。
- 125cc以下の原付バイク・125cc超~250cc以下のバイク・250cc超のバイクなどいずれの排気量のバイクも単体のバイク保険に加入できます。
- ただし125cc以下の原付バイクは単体のバイク保険以外に自動車保険の特約であるファミリーバイク特約も選択肢に入るので、この2種類のバイク任意保険のいずれかを選択することができます。
- 単体のバイク保険を扱う保険会社は限られていて、ネットでダイレクト契約できる保険会社は実質的に3社のみです(アクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクト)。※下記の表を参照
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単体のバイク保険:取り扱い保険会社 |
保険会社 | バイク任意保険 |
アクサダイレクト | ◯ |
チューリッヒ | ◯ |
三井ダイレクト | ◯ |
ソニー損保 | × |
おとなの自動車保険 | × |
イーデザイン損保 | × |
SBI損保 | × |
損保ジャパン | ◯ |
東京海上日動 | ◯ |
三井住友海上 | ◯ |
あいおいニッセイ | ◯ |
JA共済(農協) | 〇 |
全労済 | 〇 |
アクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクトはダイレクト型保険会社ですが、その他のバイク保険取り扱い会社は代理店型か店頭契約タイプです。
単体のバイク保険の等級制度 |
- バイク保険の等級は1等級から20等級まであります。※全労済のみ22等級まで
- 新規の等級は6等級から始まります。
- すでにバイク保険の契約(11等級以上)があり、2台目のバイクで契約する場合はセカンドカー割引(複数所有新規)を適用して7等級からスタートできます。※セカンドカー割引(複数所有新規)は大手代理店型保険会社のみの扱いです(損保ジャパン・東京海上日動・三井住友海上・あいおいニッセイ)。また125cc以下の原付バイクは対象外で、125cc超のバイクのみが対象です※2019年5月各保険会社に電話で確認済※全労済にはセカンドカー割引はありませんが複数契約割引があって、2台目以降は単純に3%割引になります
- 事故で保険を使うと翌年度は3等級ダウンし事故有期間3年が付きます。※1等級ダウン・ノーカウント扱いもある
- 無事故で1年間過ごすと翌年度は1等級アップします。
- 長期間バイクに乗らない場合は保険を中断し、数年後に中断した時点の等級から再スタートできます(中断証明書)。
- 同居の家族間であれば等級引継ぎができます。
- 更改時にうっかり等級を切らしても7日以内なら引継ぎ可能です。
- バイク保険と自動車保険では等級の引継ぎができません。したがって数年間バイク保険に加入していて自動車に乗り換えることになった場合に、バイク保険の等級を引き継ぐことができないので、自動車保険は新規6等級からスタートしなければなりません。※この逆の自動車保険からバイク保険への引継ぎも不可です
- バイク保険同士の等級引継ぎは可能ですが、同じ排気量区分同士に限定されます。排気量区分は2つあり、125cc以下と125cc超の2区分です。同じ区分同士は引き継ぎできますが、たとえば125ccから400ccへは引継ぎできないため、この場合は新規6等級からスタートしなければなりません。
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わたしたちネットユーザーがウェブ上でバイク保険の見積もり試算をし、契約もウェブ上でできる保険会社は3社のみです。
「バイク保険御三家」と呼ばれるアクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクトの3社です。
そこでこの3社のバイク保険の補償内容を比較してみます。
参考になさってください。
「バイク保険御三家」の補償内容比較 |
| アクサダイレクト | チューリッヒ | 三井ダイレクト |
対人賠償保険 | ◯ | ◯ | ◯ |
対物賠償保険 | ◯ | ◯ ※任意で対物超過特約を付帯可能 | ◯ |
自損事故保険 | 人身傷害補償特約をセットしている場合は人身傷害補償特約で補償 | 人身傷害保険の付帯がない契約に自動付帯 | 任意セット |
無保険者傷害保険 | 自動セット ※人身傷害補償特約をセットしている場合は人身傷害補償特約から優先して支払う | 自動セット ※2019年1月1日以降の契約から自動付帯 | 自動セット |
人身傷害保険 | 人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方あるいはいずれか1つを選択 | 任意セット ※全年齢と21歳以上には付帯できない。また原付バイクにも付帯できない | 任意セット |
搭乗者傷害保険 | 人身傷害保険と搭乗者傷害保険の両方あるいはいずれか1つを選択 | 任意セット | 任意セット |
車両保険 | ☓ | ◯ ※車対車事故のみ | ☓ |
弁護士費用特約 | ◯ | ◯ | ☓ |
基本補償に関しては3社とも大きな違いはありません。
車両保険はチューリッヒのみ付帯可能です。チューリッヒの車両保険は車やバイクが相手の事故(車対車)に限定されます。その際、相手の車と運転者または所有者が特定される場合のみ補償されます。また盗難は対象外になるので注意してください。※盗難には「盗難時の臨時費用特約」を付けることで5万円まで補償されます(原付バイクには付帯できません)
人身傷害保険と搭乗者傷害保険はバイク運転者・同乗者が死傷した場合に保険金が出ますが、両方に入っている場合は両方の保険から保険金が出ます。
人身傷害保険は過失割合に関係なく治療費の全額・休業損害・精神的損害・逸失利益・後遺障害の介護料などが出る補償なので、保険料は高くなりますが加入をおすすめします。※人身傷害保険を付ければ搭乗者傷害保険はどっちでもいいと思います
チューリッヒとアクサダイレクトには弁護士費用特約が付けられますが、これは相手に100%の過失があるもらい事故などの被害にあった場合に役立ちます。もらい事故では自分の保険会社は示談交渉してくれませんから(法的に不可)、弁護士に示談交渉を丸投げできます。
バイクの保険:ファミリーバイク特約
最後にファミリーバイク特約について見ていきたいと思います。
赤字の部分です。
バイクの保険種類 |
強制保険(自賠責保険) | ——— |
任意保険(バイク保険) | 単体のバイク保険 |
ファミリーバイク特約※自動車保険の特約 |
ファミリーバイク特約:補償内容その他・早わかり |
- ファミリーバイク特約は自動車保険(任意保険)の特約です。
- 追加となる年間保険料は8,000円~11,000円程度(自損型)/ 22,000円~40,000円程度(人身傷害型)です。
- 原付バイク(125cc以下のバイク)で事故を起こした時に使えます。
- バイクは家族が所有するバイク(台数制限なし)でも友人から借りたバイクでも対象になります。
- 家族が所有するバイクに台数制限はないので、契約時点で1台所有していて、その後の保険期間中に2台目、3台目のバイクを新たに所有し、その追加したバイクで事故を起こしてもこの特約が使えます。
- 被保険者(補償の対象になる人)は「記名被保険者」「記名被保険者の配偶者」「記名被保険者またはその配偶者の同居の親族」「記名被保険者またはその配偶者の別居の未婚の子」です。
- たとえば父・母・息子の3人家族で父の車の自動車保険にファミリーバイク特約を付けた場合、父・母・息子の3人がこの特約の被保険者になります。※別居している未婚の子がいればその人も被保険者です
- ファミリーバイク特約の補償内容は基本的に主契約である自動車保険の補償内容がそのまま適用されます。※補償のタイプにより適用される補償が異なリます。次の説明を参照してください
- ファミリーバイク特約には「自損事故型」と「人身傷害型」の2種類あって、補償内容はそれぞれ次のようになります。
<自損事故型>対人賠償保険・対物賠償保険・自損事故傷害保険 <人身傷害型>対人賠償保険・対物賠償保険・人身傷害保険※「人身傷害型」は主契約に人身傷害保険が付いている場合にのみ加入できます |
- 上記2つの補償を比較すると、相手に対する補償はどちらも同じですが、バイク運転者のケガに対する補償は人身傷害型の方が自損事故型より手厚くなっていて、その分保険料も高くなります。
- ファミリーバイク特約にはバイク自体の損害に対する補償はありません(車両保険なし)。
- ファミリーバイク特約を使って保険金の支払いを受けても翌年度の等級には影響しません(ノーカウント事故扱い)。
- 主契約(つまり自動車保険)の年齢条件や運転者限定には一切影響を受けず、被保険者の範囲に含まれる人でなおかつバイクの免許を持っている人であれば誰でもこの特約の補償が受けられます。
(※)ファミリーバイク特約にはロードサービスが付きません |
ファミリーバイク特約は自動車保険の特約なので、まず自動車保険の契約があることが前提になります。
単体のバイク保険と異なりファミリーバイク特約はほぼ全ての保険会社が扱っています。
現在あなたが加入している自動車保険がどの会社であってもほぼ同じ内容のファミリーバイク特約に加入できます。
ファミリーバイク特約:保険料比較一覧 |
保険会社 | 自損事故型 | 人身傷害型 |
ソニー損保 | 8,090円 | 21,820円 |
おとなの自動車保険(セゾン損保) | 6,520円 | 18,240円 |
アクサダイレクト | 7,300円 | なし |
チューリッヒ | 11,020円 | なし |
三井ダイレクト | 10,270円 | 14,130円 |
イーデザイン損保 | 10,540円 | なし |
SBI損保 | 7,950円 | 21,710円 |
損保ジャパン | 9,370円 | 29,690円 |
東京海上日動 | 9,960円 | 24,800円 |
三井住友海上 | 11,500円 | 38,480円 |
あいおいニッセイ | 10,750円 | 34,710円 |
JA共済(農協) | 4,380円 | なし |
全労済 | 不明 | 7,980円 |
(保険料は改定により変動している場合があります) ※三井ダイレクトのファミリーバイク特約は3タイプありますがウェブ見積の画面では自損型と人身傷害型しか選択できないので上の表では2タイプのみの表示です ※上記ファミリーバイク特約の保険料は「定額」です。つまり等級・年齢条件が変わっても保険料は変わりません ※全労済のホームページでの見積もり試算では主契約のマイカー共済に人身傷害が付いたプランしか計算できないので自損事故型の保険料は「不明」としました |
その他バイク関連の記事も参考になさってください。