(※)全労済は2019年6月より「こくみん共済coop」と名称変更しました。なお「こくみん共済coop」とは愛称であり正式名称は「全国労働者共済生活協同組合連合会」です。
全労済(こくみん共済)のバイク保険にはロードサービスが自動セットになっています。
追加保険料を払うことなく最初から付いてくるサービスです。
以前は4輪の自動車だけに付くサービスでしたが2019年1月1日からバイクにも自動付帯されています。
「バイク保険御三家」などのロードサービスと比較しても内容的に劣るところはありません。
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【早わかり】全労済のロードサービス

原付バイクの任意保険など料金が安いことで知られる全労済のバイク保険ですが、弱点があって、それはロードサービスが付かないことでした。
しかし2019年1月1日からは全てのバイク保険にロードサービスが適用されることになりました。
バッテリー上がり、タイヤのパンク、レッカー移動などロードサービスの対象となるトラブルが発生したら、契約の始期日が2019年1月1日以前の契約であってもロードサービスが使えます。
肝心のサービス内容も「バイク保険御三家」であるアクサダイレクト・チューリッヒ・三井ダイレクトなどのロードサービスと同等の内容です。
まず、主なサービス内容をご覧ください。
全労済のバイク保険:ロードサービス | |
バッテリー上がり | ◯ ※ケーブルを繋いでのジャンピング作業。バッテリー充電やバッテリー交換は利用者負担 |
キー閉じ込み | ◯ ※特殊なキーの解錠は利用者負担 |
ガス欠 | ◯ ※共済期間中1回まで。10リットルまで無料。ガソリンだけでなく軽油もOK |
タイヤのパンク | ◯ ※スペアタイアに交換。パンクそのものの修理やチェーン着脱は対象外 |
エンジンオイル・冷却水補充・バルブ交換等 | ◯ ※オイル・冷却水・バルブ等の費用は自己負担 |
落輪引上げ | ◯ ※無料。クレーン等を伴う特殊作業も無料 |
レッカー移動 | ◯ ※100kmまで無料。全労済指定工場までなら距離無制限で無料 |
宿泊・帰宅費用 | ☓ |
ペット宿泊費用 | ☓ |
修理後車両引取費用 | ☓ |
全労済:ロードサービスの注意点 |
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「バイク保険御三家」のロードサービスと比較

以上が全労済のロードサービスの主なサービス内容ですが、比較のためにまったく同じ項目を「バイク保険御三家」で見てみましょう。
「バイク保険御三家」:ロードサービス | |||
アクサダイレクト | チューリッヒ | 三井ダイレクト | |
バッテリー上がり | ◯ ※保険期間中1回まで | ◯ ※保険期間中1回まで | ◯ ※保険期間中1回まで |
キー閉じ込み | ◯ | ◯ | ◯ |
ガス欠 | ◯ ※保険期間中1回まで。1年目は有料 | ◯ ※保険期間中1回まで。10リットルまで無料 | ◯ ※保険期間中1回まで。有料(10リットル) |
タイヤのパンク | ◯ ※スペアタイアに交換 | ◯ ※スペアタイアに交換 | ◯ ※スペアタイアに交換 |
エンジンオイル・冷却水補充・バルブ交換等 | ◯ | ◯ | ◯ |
落輪引上げ | ◯ | ◯ | ◯ |
レッカー移動 | ◯ ※無料で距離無制限 | ◯ ※無料で100kmまで | ◯ ※無料で距離無制限 |
宿泊・帰宅費用 | ◯ | ◯ | なし |
ペット宿泊費用 | ◯ | ◯ | なし |
修理後車両引取費用 | ◯ | ◯ | なし |
ご覧のように、全労済のロードサービスは三井ダイレクトの内容とほぼ同じです。
つまり、アクサダイレクトとチューリッヒにある「宿泊・帰宅費用」「ペット宿泊費用」「修理後車両引取費用」が全労済と三井ダイレクトにはありません。
とは言え、レッカー移動その他重要なサービスは付いているので、トラブル現場で大いに困るような内容ではないと思います。
これだけの内容であれば「問題なし」です。
なお、全労済のロードサービスには「宿泊・帰宅費用」「ペット宿泊費用」「修理後車両引取費用」のサービスはありませんが、トラブル発生時にガソリンスタンド、宿泊施設、タクシー会社、レンタカー会社、鉄道会社、航空会社の電話番号案内サービスが受けられます。
つまり、宿泊費用や移動費用などの金銭的サービスは受けられないものの、どこに宿泊すればいいか、そこへ行くには何に乗ればいいか、といったサポートはあるということです。
金銭的サービスはあった方がいいですが、別になくても大きな問題にはならないはずです。
提携整備工場は全国1400箇所!

たとえばツーリング中のバイクにトラブルが発生し、最寄の修理工場にレッカー移動するケース。
全労済のロードサービスでは100kmまでのレッカー移動は無料です。
さらに全労済の指定整備工場であれば距離無制限で無料です。
この指定整備工場というのが日本全国に1,400箇所あります。

この看板がある整備工場(全労済HPより)
ちなみにアクサダイレクトの場合は全国10,300箇所、チューリッヒは9,500箇所、三井ダイレクトは3,800箇所です。※2019年4月現在の各社のホームページから
数の上では全労済が上回っています。
この提携整備工場にどんなメリットがあるかというと、すでに触れたようにレッカー移動する際に提携整備工場に入庫させれば距離無制限で無料搬送してもらえる点と、それから修理費用等を割引してもらえる点です。
だからごく単純に数が多い方が有利です。
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- ご覧いただきありがとうございました。