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【記事丸わかり】
⇒⇒耳栓のメリット・デメリット(WENELL) |
【プチ調査】耳栓は耳に良くない?睡眠にも危険って本当?
耳栓はリモートワークなどで集中したい時や、自宅にいる時に騒音対策として利用している人も多いですよね。周りの音を遮って眠りにつきたい時も便利なアイテムです。
ネットの口コミでは、「雑音がカットできて熟睡できる!」「寝落ちするまで一瞬」など耳栓の効果を感じる人がいる一方で、耳栓をしたまま寝ると危険なの?耳栓って身体に悪いの?という不安の声がYahoo!知恵袋などでもあがっています。
そこで今回は「耳栓」について筆者がプチ調査を行い、耳に良くないの?睡眠にも危険なの?という不安について検証していきます。
- 耳栓を常用している人
- 睡眠時に長時間耳栓を付けている人
- 寝つきが悪く耳栓を導入しようか考えている人
に向けて書いていますので、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
耳栓はどんな時に使うの?
耳栓は音を遮断する目的で作られている道具です。耳の穴を塞ぐことで周囲の騒音や生活音など気になる音を軽減できます。
そのため、
- 集中して作業する時
- 飛行機での気圧変動対策
- プールやマリンスポーツ
- 工事現場での聴覚保護
- 音楽イベントやライブハウス
- 睡眠時
というように、音を遮断して仕事や勉強に集中したい時だけではなく、飛行機での気圧変化の軽減、眠りの質を上げるために睡眠時に使用するなど様々な用途があります。
ライブ音響から耳を守る目的で、高音域を遮断するライブ用耳栓なども登場し、一度は使ったことがある人も多いのではないでしょうか?筆者も眠れない時、たまに夜中に使用しています。
耳栓のメリット
耳栓は周りの雑音をカットできるため、集中して仕事や勉強をしたい時におすすめ。最近ではリモートワークで、家庭環境の中で仕事をしなければならない場面も多く、生活音を遮断して気持ちを切り替えるために耳栓を活用する人もいます。
ドラッグストアやコンビニ、100円ショップなどでも簡単に購入でき、とても使い勝手の良いアイテムです。
睡眠時の耳栓のメリット
耳栓は、音に敏感ですぐに起きてしまう人や、なかなか眠りにつけない人にぴったりの商品です。睡眠時に耳栓を使用すると、入眠時間まで早くなり寝つきが良くなったと効果を感じる人も多くいます。
周りの音を遮断して深い眠りを続けることで、睡眠の質が上がり睡眠不足を解消できるというメリットがあります。
しかし、ずっと耳栓をしたままにしていると圧迫感や違和感を感じる場合も。特に睡眠中長時間つけっぱなしの状態でいると、耳に良くないのでは?危険なのでは?と心配する声がネット上にも見つかりました。
耳栓は耳に良くないの?睡眠にも危険って本当?
耳栓はいくつかの種類があり、使う場面によって正しい方法で使用しなければ、耳に良くない場合があります。
睡眠時は長時間使用するため、耳の中を傷つけてしまう危険性も。普段使いしている人は、耳栓を清潔に保たなければ、耳に良くない症状が出てしまいます。
この章では、耳栓の種類や正しい使い方について紹介します。
耳栓の種類と特徴
耳栓は大きく分けて以下の5種類です。
耳栓の種類 | 特徴 |
フォームタイプ |
|
フランジタイプ |
|
シリコン粘土タイプ |
|
マフタイプ |
|
デジタルタイプ |
|
よく目にするのが上の3つのタイプで、順を追って正しい装着方法を解説します。
フォームタイプ
フォームタイプは、柔らかいスポンジのような形状の耳栓で、細長いロール状につぶしてから耳に装着します。耳に入れる時は反対の手で耳を上に引き上げ、耳の穴が真っすぐに広がった状態にしてから素早く入れるのがポイント。耳の形に合わせやすく、柔らかい素材でできているため、睡眠時など長時間使用に向いています。
ただし、ちゃんと奥まで入っていないと寝た時に耳栓の余った部分が耳に当たり、耳が痛くなってしまう場合もあるので、正しく挿入するようにしましょう。
フランジタイプ
フランジタイプは3段のフランジ(ひれ)が付いている耳栓で、装着がしやすく安価で購入できる手軽な商品です。ゆっくりと耳穴に挿入し、3番目の穴まで耳を塞いだらそれ以上入れ過ぎないようにしましょう。挿入しすぎると耳の中を傷つけてしまう危険性があるため、長時間使用する際は気を付けましょう。
シリコン粘土タイプ
シリコン粘土タイプは、耳の穴にフタを被せるように装着する耳栓。ボール状に固めて耳穴をふさぐイメージで装着します。耳からはみ出さないので、睡眠時など長時間使用にも向いています。
耳の穴に直接入れないので、普通の耳栓に圧迫感を感じる人に向いている商品です。
耳栓を正しく装着しないとどうなるの?
外耳道真菌症(がいじどうしんきんしょう)につながる
間違った装着方法を続けていると、外耳道真菌症につながる危険があります。外耳道真菌症とは、装着した耳栓が耳の内側を傷つけて外耳道炎や外耳道湿疹を引き起こし、耳の中に細菌が発生する症状です。
抗菌薬やステロイド剤による治療が必要になり、完治にも時間がかかります。
また、睡眠時など長時間利用時には耳の中が高温多湿になり、外耳道真菌症をより発生しやすくしてしまいます。外耳道真菌症は、耳垂れ、詰まり、かゆみ、痛みが発生し、カビの繁殖で難聴になってしまう危険性もあるので注意が必要です。
以上、ここまでは耳栓の種類、それぞれの正しい装着方法、外耳道真菌症などについて見てきました。耳栓は、正しく装着しないと耳の中を傷つけたり、朝起きた時に痛くなったり耳に良くない症状が出てしまいます。
正しい装着方法の他にも、気を付けるべき注意点についてさらに解説していきます。
耳栓を付けるときの注意点
正しい装着方法で使用することはもちろんですが、使用する時にはいくつかの注意点があります。
- 着ける前に耳の中を清潔にする
- 汗やお風呂上りは水分を良く拭きとる
- 清潔な手で耳栓を扱う
- 手入れをこまめに行う
- 耳垢も綿棒でキレイにする
- 耳栓の加工はNG
- 無理に外さない
まず、着ける前は耳の中を清潔に保つことが大切です。そしてお風呂上りや汗をかいた後など、耳の中に水分が残っている状態での使用は避けて、綿棒などで水分を綺麗に拭き取ってから使用します。耳栓によって耳垢が奥に押し込まれて耳が聞こえづらくなる場合があるので、キレイに取り除きましょう。
耳栓を装着する時は清潔な手で耳栓を扱い、汚れた耳栓を使い続けるのは避けましょう。耳栓はほこりやごみが付きやすく、汚れやすい商品です。耳の中に細菌が広がり外耳炎になってしまう場合があるため、使う機会が多い人は早めのサイクルで新品に交換するなど丁寧なお手入れが必要です。
また、耳に合わない場合は耳栓の加工を勝手にしてはいけません。違和感がある場合はすぐに使用をやめて、耳の状態が戻るまで使用は控えるようにしましょう。
耳栓の外し方にも気を付けて
見落としがちなのが「耳栓の外し方」です。丁寧に挿入した耳栓、そのまま引っこ抜いていませんか?耳栓を装着した耳の中は密閉している状態です。それを無理やり引っ張って抜いてしまうと、耳穴や鼓膜を傷つけてしまう可能性があります。
そのような外し方は耳に良くないので、装着した時と同じように耳を上に引っ張り上げて、優しくゆっくり取り出しましょう。
睡眠時の耳栓が危険な理由
睡眠時の耳栓による耳への影響は、正しい装着を行い上記の注意点を守れば回避できることが分かりました。
しかし、睡眠時に使用する場合、以下の様な危険性も考えられます。
- 携帯のアラーム音が聞こえない
- 耳鳴りの症状がある
- 耳栓がないと寝られなくなる
睡眠時に耳栓をすることで携帯のアラーム音が聞こえずに、寝坊してしまったという事態も想定されます。聞き取りやすい高音のアラーム音に変える、アラームの音を拾える睡眠用耳栓にするなど対策が必要です。
耳鳴りの症状があり、それを軽減するために自己判断で耳栓を使用するのは危険です。耳鳴りの原因が突発性難聴やメニエール病の場合は、耳栓によって耳鳴りを緩和することはできません。逆に内耳に影響が出てめまいや難聴といった症状をさらに悪化させる恐れがあるため、耳鳴りの症状がある方は、まずは医師に相談しましょう。
睡眠時に耳栓を使っていると、いつも無音状態で寝ることに慣れてしまい、音を遮断しないと眠れない状態になってしまいます。また、耳栓がなくなると眠れないのではないかと不安症状が出て不眠症につながるケースも。そのため、睡眠時の耳栓の利用は適度に行うのがおすすめです。
眠りが浅いと感じている方は、耳栓以外でも眠りの質を充分に高めることができます。
次の章では睡眠の質を高めるポイントをお伝えしていきます。
睡眠の質を高めるポイント
睡眠の質を高めるために耳栓だけに頼ってしまうと、耳栓がない環境で寝られなくなったり、耳への負担もかかってしまったりと耳に良くない状況が起こりやすくなります。生活習慣を少し変えるだけで深い眠りへと導いてくれる効果があるので、質の良い睡眠をとるための方法をご紹介します。
朝起きたら太陽の光を浴びる
朝起きたらすぐにカーテンを開けて、太陽の光をたくさん浴びましょう。太陽の光が脳と身体を目覚めさせ、生活リズムを整えます。
近年リモートワークなどで働き方が変わり、夜型傾向になることで昼夜逆転生活が続きしっかりと睡眠がとれていない人も多くいます。毎日同じ時間に起きて外の光を取り入れ体内時計を整えれば、夜の寝つきがスムーズになりますよ。
寝る前にスマホやPCを見ない
スマホやPC、タブレットからブルーライトをたくさん浴びると、眠くなるホルモン「メラトニン」の分泌が抑えられて寝つきが悪くなります。また、その強い光が脳や目を刺激して頭痛や肩こりなど健康面への悪影響も引き起こします。
そのため、スマホはベッドまで持ち込まないなどの対策が必要です。
温かい飲み物で眠気を促す
筆者も毎日実践している方法ですが、寝る前に温かい飲み物で身体を温めてから寝るようにしています。音に敏感で睡眠スイッチが入りづらいという方は、温かい飲み物で眠気を促すといいですよ。
人は体温が下がる時に睡眠モードになるため、温かい飲み物をとることでいったん内臓から体温が上昇し、やがて体温が少しずつ下がっていくにつれて心身ともにリラックスした眠りに入っていくことができます。
コーヒーや緑茶、紅茶は身体が温まりますが覚醒作用のあるカフェインを多く含んでいるので、生姜湯やハーブティーなどノンカフェインの飲み物を選びましょう。
寝る3時間前までには夕飯をすませる
食べ物を消化するには、およそ2~3時間かかります。食事をとってすぐに寝てしまうと、内臓が動いている状態で脳が休まり切らず眠りが浅くなってしまいます。
そうすると朝起きても疲れが抜けにくい症状が出るため、寝る3時間前までに夕飯をすませましょう。夕飯が遅くなる時は消化の良い食事を取るなど工夫をするといいですよ。
また、寝酒はすぐに入眠できますが、利尿作用や覚醒作用で目が覚める回数を増やして睡眠の質を下げてしまうため、アルコールを睡眠改善目的で用いることは控えましょう。
ヒーリング音楽を聴く
癒しやリラックス効果のあるヒーリング音楽を聴くと副交感神経が優位に働き、自律神経が整い睡眠に効果があるとされています。寝つきが悪いと感じている人は、寝る前にヒーリング音楽を取り入れて、心も身体もリラックスした状態で眠りについてみてはいかがでしょうか?
まとめ
「耳栓は耳に良くない?睡眠にも危険って本当?」というテーマについて、プチ調査してきました。耳栓は様々な種類があり、正しく装着すれば睡眠時にも効果的な商品です。
耳栓以外にも睡眠の質を上げる方法はいくつかあります。耳栓は音を遮断してくれてここぞという時には役に立つ商品ではありますが、やはり長期間の使用は耳に良くない影響があるため、適度な頻度で使用するのがおすすめです。
睡眠の質を上げるなら、耳栓だけに頼らずにこちらの記事で紹介した「眠りの質を高める方法」を、ぜひ取り入れてみてください。規則正しい生活を心掛けて、身体と心がリラックスできれば、きっと質の良い睡眠がとれるようになりますよ。
ご覧いただきありがとうございます。
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