ドライブレコーダーの保存期間は最長でどのくらいですか?
現在普及しているドライブレコーダーのほとんどすべての機種は、記録した映像や音声をマイクロSDカードに保存する方式です。
マイクロSDカードは本体から抜き差しできます。記録容量も任意で選べます。機種によっては使用可能な記録容量に制限がありますが、それでもたいていの機種は8GB~64GBくらいまでは自由に選べます。なかにはもっと大きな容量を選べる機種もあります。
さて、ドライブレコーダーが記録した映像や音声の保存期間ですが、最長でどのくらい保存できるかは使用しているマイクロSDカードの容量次第です。
たとえば、200万画素カメラの映像を64GB のカードに記録した場合、保存期間は最長で600分~700分ほどになります。つまり10時間~11時間くらいです。
では、10時間から11時間経過したその後はどうなるのかと言うと、新しく記録する映像によって順次上書き消去されていきます。
ドライブレコーダーの記録方式はループ録画方式と呼ばれるもので、これは昔のカセットテープにあったエンドレステープのようなものです。※カセットテープを見たことがない人もいるようなので、このたとえはかえってわかりにくいかもしれませんが(汗)。
つまり、まずマイクロSDカードの記録領域に記録を開始し、やが全記録領域に記録が行き渡ると、また最初に記録した領域に戻って、そこへ上書きしていきます。
すでに記録されていたデータは新しいデータに順次上書き消去されていくわけです。
セルスタードライブレコーダーCSD-500FHR/AMZの場合の最長保存期間
より具体的な数値をご案内します。アマゾンでドライブレコーダーのページを開くと、いろんな機種が勢ぞろいしています。その中で、セルスタードライブレコーダーCSD-500FHR/AMZという機種がありますので、この機種で話を進めていきたいと思います。
<セルスター CSD-500FHR/AMZの主なスペック>
- 200万画素(FULL HD時)
- フレームレート30fps
さて、この機種では、使用するmicroSDカードの容量により、映像の保存期間(保存時間)は下記のようになります。なお、下記の「常時録画」とは通常の録画のことです。「イベント録画」とは事故で衝撃を検知した時に自動的に録画されるものです。つまり2系統のデータが記録されるということです。
※フルHDの標準画質の場合の時間です。
常時録画 | イベント録画 | |
8GB | 70分 | 20分 |
16GB | 140分 | 40分 |
32GB | 280分 | 80分 |
64GB | 575分 | 160分 |
たとえば、16GBのmicroSDカードを使用した場合、常時録画の「保存期間」は最長で140分間ということになります。そしてイベント録画の「保存期間」は最長で40分です。
常時録画もイベント録画も、保存期間を過ぎると、順次新しい映像が上書きされ、古い映像は消去されていきます。
なお、常時録画とイベント録画は別系統になっているので、たとえば、イベント録画に事故の映像が40秒間記録されたとして、その後何日もイベント録画がされるような事故による衝撃がなければ、この40秒間の映像は消えずに残り続けます。その間、常時録画の方は140分が経過すれば順次古い映像に新しい映像が上書きされ、古い映像は順次消去されていきます。このように別系統になっています。
保存期間は画質を落とせば延ばせる
ドライブレコーダーのデータ保存期間は録画の画質を落とすことで延ばせます。ほとんどのドライブレコーダーは画質を選択できますので、画像の鮮明さより録画時間を優先する場合は画質を落とせばいいことになります。
上書き消去まで待てない場合はカードを交換する
いったん記録された画像や音声を家族に知られたくないケースもあるでしょう。悪いことをした場合などです。「悪いこと」とは、まあ、そういうことです。だいたいお分かりかと思います。
そういった家族に知られたくない映像・音声を早く消したい場合は、本体でカードフォーマット(初期化)することでデータは消せます。
あるいは、新しいマイクロSDカードと交換しておけばいいと思います。
ただ、家族がドライブレコーダーに詳しい人の場合は、そうしたことをやるとかえって怪しまれる可能性があります。
そういうケースでは、悪いことをした後で、記録した映像・音声が上書き消去されるまで意味もなくそのへんをドライブすればいいと思います。
知られてもいいデータを知られては困るデータの上に上書きするわけです。
下記の記事も参考にしていただけると幸いです。
⇒⇒ドライブレコーダーの「ループ録画の意味」を教えて! |
ご覧いただきありがとうございました。