材質が重要
エンジンの吸排気バルブは、常時高熱にさらされ、激しく動き続けるパーツなので、精密性、耐久性、放熱性など様々な特性が要求されます。
そのなかで、バルブステムを受ける部分であるバルブガイドは、耐摩耗性や耐熱性が特に要求されます。
また、排熱性・放熱性も要求されるパーツで、たとえば、アルミ合金鋳物製シリンダーヘッドのエンジンでは、バルブの傘の部分が持つ高熱を逃がすために、バルブガイドは重要な役割を担っています。バルブガイドはバルブ傘部を受け止めた瞬間に、即座に傘部の熱の一部を引き受け、その熱をウォータージャケットに放熱しています。
バルブガイドの素材として使用されているものには、アルミ青銅、リン青銅、カーボングラファイトのMMC、ベリリューム銅などがあります。
このように素材を厳選しているのですが、走行距離が伸びてくると、ある程度摩耗するのは避けられません。バルブガイドが摩耗すると、いわゆる「ガタ」が発生します。やはり、ガタが出てきたらバルブガイドを交換するしかありません。
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