オーバーホールは10時間~17時間の高難易度の作業
車のエンジンは、シリンダーヘッド、シリンダーブロック、クランクケースの3つに大別されますが、オーバーホールとなると、どこも大変な作業時間を要する難事業です。
軽自動車でも大排気量車でも、10時間~17時間はかかるのが普通です。
最低限やることとして、まずはインテークマニホールドを取り外し、各ホース類を外し、冷却水も抜きます。タイミングベルトも必ず取り外します。そして、シリンダーヘッドボルトを外し、エンジンからシリンダーヘッドを完全に取り外します。
仮に交換すべきものがガスケットだけだったとしても(そんなことはめったにありませんが)、上記のように周辺のパーツから取り外し、オーバーホール作業を行い、最後にまた逆の順序で組み立てていきますから、これはもう大変な作業になります。
シリンダーヘッドのオーバーホールにかかる費用・工賃は、
ディーラーで行った場合は、80,000円~150,000円が相場です。
その他整備工場等が、60,000円~120,000円が相場です。
ついでに他のパーツも交換すべきケースが多い
エンジンに関する作業は、上記のようにとても手がかかるものなので、一般的には、たとえば目的がシリンダーヘッドだけであったとしても、作業を進めるうえで他のパーツに傷みやへたりが見られたら、あるいは、まだそれほど傷んでいなかったとしても、後日また分解する効率の悪さを考慮して、ついでに交換するケースがよくあります。
メカの人に「〇〇も交換しておいたほうがいいですよ」と言われたら、利益を稼ぐためにそんなことを言っているのだなどと思わずに、素直に従った方がいいと思います。
後日、また同じだけの工賃を払わなければなりませんから。
なお、シリンダーヘッドのオーバーホールの際に、ついでに交換することが多いパーツは、
- タイミングベルト
- ベルトテンショナー
- ウォーターポンプ
などがあります。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。