チューニング車には強化型への交換が必要か?効果は?
レシプロエンジンにおけるシリンダーヘッドの最重要パーツは吸排気バルブです。
各吸排気バルブにはバルブスプリングが付いていて、一般的にはカムの押し下げ・押し上げによってバルブが開閉されます。
その際、バルブスプリングはカムの動きに追従する必要があり、たとえ5,000回転とか6,000回転といった高回転になっていっても、遅滞なく付いていかなければならないパーツです。
高回転域に追従できないバルブスプリングは、サージングやチャタリングといった現象が発生し、最悪の場合、破損してしまい、その破片がシリンダー内に混入してエンジンを破壊してしまうことがあります。
各自動車メーカーではこうした事態を防止するために、バルブスプリングを不等ピッチで巻いたり、素材をチタン製にしたり、釣りがね式スプリングにしたり、様々な方法で酷使に耐えるスプリングを搭載しています。
したがって、もしもバルブスプリングにへたりが発生したら、純正品に交換すれば間違いないということになります。
しかし、エンジンをチューニングして高回転・高出力を発揮するマシンに改造した場合は、当然、バルブスプリングにも高い負荷がかかるので、純正品でなく強化型のスプリングが要求されます。
一般的に、チューニングに応じてバルブスプリングを交換する場合は、バネレートを強化した強化バルブスプリングに交換します。
連続する高回転にも耐えうるへこたれないスプリング、それが強化バルブスプリングです。
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