画像:Wikipedia様より
エンジンの力をタイヤに伝える際、あいだにトランスミッション(変速機)を介します。
これにより、発進時は少ないパワーでも車を転がりださせるトルクを発生させ、速度に乗れば少ないパワーで巡行運転できるように調整できます。
このようにトランスミッションは常時回転し続ける働きっぱなしのパーツであり、各変速ギアは酷使されています。
こうした数多くのギアの潤滑を受け持つのがミッションオイルです。
オートマチックでもマニュアルでもCVTでも基本は同じです。
交換時期
ミッションオイルの交換時期、交換頻度ですが、一般的には20,000キロ~30,000キロで交換することが推奨されています。
これはオートマチック(AT)もマニュアル(MT)もCVTも同じです。
ただし、これは整備担当のプロならみなさんご存じのことですが、「中途半端はダメ」です。
どういうことかと言うと、ミッションオイルは、交換するのであれば定期的にちゃんと交換すべきであり、交換しないのならむしろ無交換のままずっと放っておくほうがいい、ということです。
とりわけ、オートマチック車(AT車)のミッションオイルに当てはまることです。
たとえば、それまで10万キロ無交換でオートマチック車を乗り続けていた人が、思い立ってミッションオイル(ATF)の交換をした場合、すぐに故障してしまうというケースがしばしば発生します。
ディーラーや整備工場のスタッフは、こういう事例をよく知っているので、10万キロで初めてミッションオイルの交換を依頼された場合、断ることがよくあるのです。
したがって、ミッションオイルに関しては、交換するのであれば走行距離や年数を決めて、オイルが劣化しているいないにかかわらず、決め事として交換するというやり方が正解です。
すでに8万キロとか10万キロを無交換で乗り続けている人は、そのまま乗り続けたほうがいいと思います。
私のこの文章にご納得いただけないようなら、プロのご意見をお聞きください。多分同じことを言うはずです。
交換費用
ミッションオイルの交換費用は、オイル代と工賃の総額で5,000円~15,000円が相場です。
ディーラーは高め、カー用品店やガソリンスタンドは安め、となります。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。