【5分記事】ディストリビューター(デスビ)の仕組み・構造|交換時期・交換費用|古い車やバイクに使用

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ディストリビューター(デスビ)は古い車やバイクに使用されているエンジン回りのパーツの一つです。

英語ではdistributorで、分配器のことです。

何を分配するかというと、変圧器であるイグニッションコイルの高電圧電流をスパークプラグに分配する役割です。

4気筒エンジンであれば1つのイグニッションコイルの高電圧電流をディストリビューター(デスビ)を介して4つに分配します。

ただし、今の車やバイクのほとんどはディストリビューター(デスビ)を使わずに、各プラグにイグニッションコイルを直結したダイレクトイグニッション方式が主流です。

仕組み・構造

車やバイクのエンジンの点火に使用されるディストリビューター(デスビ)とは、「distributor=分配器」のことです。

例えば4気筒エンジンの場合、イグニッションコイルと4本のスパークプラグの間にディストリビューター(デスビ)があって、1つの入力を4つの出力に分配しています。

こうしたエンジン点火の一連の構造をもうすこし詳しく説明すると、

  1. バッテリーから電気の供給を受けたイグニッションコイル(変圧器)が25kV~35kVといった高電圧を作り出します
  2. この高電圧をディストリビューターが受けて、(4気筒の場合は)4つのスパークプラグに送ります
  3. スパークプラグは提供を受けた高電圧をエネルギーとして、シリンダー内の燃料ガスに火花を放って爆発を起こし、ピストンを回転させ、動力を発生します

メリット・デメリット

ディストリビューター(デスビ)は一つのイグニッションコイルで多数のスパークプラグ・シリンダーへの配電が行えるため、比較的安価に多気筒エンジンの点火システムを構築できるメリットがあります。

しかし、その一方で、電極で電力ロスが生じたり電極が経年劣化しやすいデメリットがあります。やはり1つを複数に分配するので電極部に無理がかかりやすいということです。

こうしたことから、その後、イグニッションコイルを各気筒に1つずつ使用してディストリビューター(デスビ)を間に介さないディストリビューター・レス・イグニッション(DLI)が登場するようになりました。

さらに改良が進んで、現在の多くの車やバイクでは、イグニッションコイルが小型化され、プラグコードも廃した、ダイレクトイグニッションが一般的になっています。

したがって、エンジン回りにつる科の植物のようにプラグコードが張り巡らされている古い車やバイクは、逆説的に、とても貴重なマシンだと言えます。

交換時期

ディストリビューター(デスビ)の交換時期は5万キロ~10万キロと言われていますが、これは微妙な問題です。

というのも、ディストリビューター(デスビ)が付いている車やバイクはほとんどが年式の古い車両なので、ディストリビューター(デスビ)もそれなりに劣化しているのが普通です。

今現在エンジンの調子が悪いのであれば、ディストリビューター(デスビ)を交換するのもいい選択ですが、特に問題なければ、そのまま今付いているディストリビューター(デスビ)を使えばいいと思います。

交換費用

ディストリビューター(デスビ)の部品代は20,000円~50,000円が相場です。

業者さんで交換して貰う場合の工賃は4,000円~6,000円が相場です。

したがって、もしも整備工場などで部品の取り寄せと交換をしてもらった場合は、総額で24,000円~56,000円ほどになります。

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ご覧いただきありがとうございました。