【5分記事】ラジエーターキャップの交換|間違いで純正品と違うものに

ラジエターキャップ・間違い

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ラジエーターキャップの交換|間違いで純正品と違うものに

水冷式エンジン車のエンジン冷却装置であるラジエーターには、上部にフタが付いています。これがラジエーターキャップです。

ラジエーターキャプは、見た目はただの密閉蓋ですが、実は下記の3つの役割を果たしている重要なパーツです。

  1. 密閉弁:ラジエーター本体から冷却水を外に漏らさない役目
  2. 加圧弁:通常なら100度前後で沸騰する冷却水を120度程度にならないと沸騰しないように常時圧力を加える役目。120度程度にまで温度上昇したら冷却水を一時的にリザーバータンクに逃がします。
  3. 負圧弁:温度上昇で一時的にリザーバータンクに逃がした冷却水を、温度が下降してラジエーター内に負圧が生じたらリザーバータンクから戻す役目

①の密閉弁としての役割は、文字通りただ単に密閉するだけのものですが、重要なのは②の加圧弁としての役割です。

どれくらいの圧力で加圧をしているのか、その数値は各車種によって異なっています。

たとえば、ラジエーターキャップには必ず次のような数値が記載されています。

0.9kg/㎠(88kPa)

この数値は、加圧弁の数値です。数値が大きいほど圧力が高くなり、それだけ沸点を上げる効果があります。その結果、通常なら100度程度で冷却水が沸騰するところを110度とか120度になるまで沸騰を抑制して、そのことでエンジン冷却効果を持続させているのです。

したがって、ラジエーターキャップを交換する場合は、それまで付いていた純正品と同じ数値のものでなければダメです

社外品のラジエーターキャップで、数値が少し高いものを購入した場合、沸点を上げる効果があるので、スポーツ走行などで水温が上昇してもエンジン冷却効果が期待できるのですが、ただし、その場合はラジエーターキャップだけをハイプレッシャータイプに交換するだけではダメです。

ハイプレッシャータイプのラジエーターキャップにした場合、冷却水の経路により強い負荷がかかることになります。その結果、ホースやその継ぎ目などに亀裂が入って冷却水が漏れ出したりするのです。

もしもラジエーターキャップの加圧を高くしてスポーツ走行にも耐える冷却効果が得たければ、キャップを高圧タイプに交換するだけでなく、冷却経路の他のパーツも強化型に交換する必要があります。

このあたりはプロのスタッフさんに相談するのが一番です。

そもそも、サーキット専用の車両というのではなく、一般的なスポーツ走行をするのであれば、純正のラジエーターキャップで何の問題もありません。メーカーはある程度のマージンを考えて設計しているので、あえて一部パーツのみ高性能なものに交換して全体のバランスを崩す必要はないと思います。

汎用 純正タイプ ラジエーターキャップ 開弁圧1.1kg/c㎡ Aタイプ トヨタ/日産/スズキ/スバル/マツダ/ダイハツ/ホンダ/三菱
ノーブランド品

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