バルブスプリングシートとは:役割
バルブスプリングシートとは、エンジンの吸排気バルブの一部品で、バルブスプリングの台座となるパーツです。形はリング状です。
バルブスプリングシートは、バルブスプリングとシリンダーヘッドとの間に挟み込む形で配置されます。エンジンがかかっている間は常にバルブスプリングが上下していますが、スプリングが最も縮まった際にそれを受け止めるのがバルブスプリングシートで、このシートの厚さや素材を工夫することで、バルブスプリングの摩耗を防いだり、縮む量を調節したりします。
たとえば、シリンダーヘッドの素材がアルミ製の場合などは、バルブスプリングも硬度の高い素材を使うので、バルブスプリングシートの素材も、鉄系の焼き入れした素材を使うことで、スプリングが摩耗することを防ぎます。
バルブスプリングシートの位置関係
エンジンの吸排気バルブにおいて、バルブスプリングシートがどの位置にあるのか、確認しておきたいと思います。
バルブを縦置きにします。上の部分はカムシャフトのカムが当たるところです。下の部分は燃焼室とバルブフェイス(傘の部分)が当たる部分です。
上から次のような部品構成になります。
エンジンの吸排気バルブの主要パーツ | |
コッターピン | ⇒こちら |
リテーナー | ⇒こちら |
バルブスプリング | ⇒こちら |
バルブシール | ⇒こちら |
バルブガイド | ⇒こちら |
バルブスプリングシート | ⇒こちら |
バルブステム | ⇒こちら |
バルブフェイス | ⇒こちら |
バルブシート | ⇒こちら |
このページのテーマであるバルブスプリングシートは、バルブスプリングとシリンダーヘッドに挟まれる位置に置かれます。
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