【4分記事】ラジエーターキャップ 圧力上げる|メリットとデメリット

ラジエーターキャップ・圧力上げる・メリット・デメリット

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ラジエーターキャップの圧力上げるとどうなる?

水冷式エンジン車のエンジン冷却装置であるラジエーターには上部にラジエーターキャップが付いています。このラジエーターキャップには次の3つの役割があります。

  1. 加圧弁
  2. 負圧弁
  3. 密閉弁

このページのテーマは①の加圧弁についてです。

通常のラジエーターキャップは1.1kg/㎠~1.2kg/程度の圧力で冷却システムを制御しています。この圧力により、冷却水が沸騰して気泡を発生する温度をより高い温度にしています(つまり、沸点を上げている)。

その一方で、ハイプレッシャータイプのラジエーターキャップの場合、1.3kg/㎠~1.5kg/㎠程度に圧力を上げていて、それだけ沸点をより高い温度にしています。

これにより、スポーツ走行時などにエンジンを高回転で回しても冷却水が沸騰しないので、冷却効果を維持しつつ高速走行を持続できることになります。

このように、スポーツ走行などエンジンに負荷がかかる走行をする場合には、ラジエーターキャップをハイプレッシャータイプにして沸点を上げることが有効です。

メリットとデメリット

ハイプレッシャーラジエーターキャップを装着すると、冷却水の沸点をより高温寄りにすることができ、スポーツ走行などでも冷却効果を維持することができます。

ただし、市販車は様々なバランスを考えて各パーツの性能設定を行っているので、一部パーツの性能だけを向上させると、他のパーツに余計な負荷を強いることになります。

ハイプレッシャーラジエーターキャップを装着した場合、純正品に比べて、冷却水の循環経路はより高圧に耐えなければならなくなります。特にホース類やその繋ぎ目などには強烈な負荷がかかり、そのうちいずれかに亀裂やひび割れが生じて、冷却水が漏れ出したりします。

エンジンを高出力にチューンしたら、ブレーキやタイヤやサスペンションも高馬力に見合ったものに交換する必要があるのと同じです。

したがって、純正のラジエーターキャップをハイプレッシャータイプに交換するのであれば、冷却水の経路も補強する必要があります。

こうしたバランスのとり方を承知したうえでラジエーターキャップの圧力を上げるのならいいのですが、ただ単にラジエーターキャップだけを高性能なものに交換するのはNGです。

下記の記事も参考になさってください。

ご覧いただきありがとうございました。