車|クーラントの交換時期|寿命は何年くらい?
水冷式エンジン車に必須のラジエーターですが、ラジエーターには常時クーラントが満たされていなければなりません。
ラジエーターのクーラントには不凍剤・防錆剤・消泡剤などの成分が入っていて、エンジンの熱でいつも90度前後にさらされているので、いずれ劣化してきます。
一般的には、クーラントの交換時期・寿命は2年から3年程度です。つまり、車検のタイミングで全交換すればちょうどいいことになります。
しかし、近年は各自動車メーカーではさらに耐久性を高めたクーラントを順次新車に投入しています。
トヨタでは、スーパーロングライフクーラント(ピンク色)を新車に投入していて、交換時期は7年16万キロと大幅に伸びています。
ホンダでは、ウルトラeクーラント(青色)を新車に投入していて、交換時期は11年20万キロなので、半永久的に交換不要となっています。
その他、マツダをはじめ様々なメーカーが高性能・高耐久なクーラントを新車に投入してきていますので、従来のような「クーラントは車検で交換」という常識は崩れつつあります。
水温警告灯には敏感になってください
スポーツ走行とかサーキット走行をする場合はまた話が変わりますが、一般のドライバーにとって、実は車のエンジンとは生涯ノーメンテでいけるパーツです。
エンジンが壊れることはまずありません。
私たち一般のカーオーナーにとって重要なのは、エンジン周辺に配置されている冷却システムです。エンジン冷却システムの不具合をいち早く察知して、素早く対応すれば、エンジンにまで損傷が及ぶことはまずありません。
そういう意味で、運転席のメーターパネル内にある水温警告灯の点灯または点滅のサインは超重要です。
この警告灯が点灯または点滅した場合は、クーラントの温度が異常な高温に上昇しているということになります。
クーラントの温度が上昇するということは、ほとんどの場合、クーラントが液漏れして量が少なくなっている可能性大です。つまり、クーラントの循環経路のいずれかに亀裂とかヒビ割れがあって、そこから漏れ出しているのです。
いずれにしても、水温警告灯が点灯または点滅したら、すぐにディーラーとか修理工場に入庫してプロの診断を受け、必要な修理を行ってください。
冷却システムの不具合は、初期の段階で対応すれば修理費用も少額で済みますが、放置しておくと最終的にエンジンをやられるので、そうなると数十万円の修理費用となり、車の買い替えも選択肢に入れなければならなくなります。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒クーラント(冷却水)に水混ぜる|水道水or精製水どっち?
⇒⇒ロングライフクーラント(LLC)とはラジエーター液|交換時期と費用|色・成分・廃棄方法・車検
⇒⇒クーラントリザーブタンクの量が空なら冷却水を補充|交換時期・交換費用
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