ラジエーターの場所|トラックとかミッドシップは違う?
水冷式エンジンの車にはラジエーターが必須です。エンジンの周りに冷却水を循環させ、熱を持った冷却水をラジエーター部分で走行風に当てて冷やします。
だから、ラジエーターは走行風が当たる場所に取り付ける必要があります。しかし、一般的な乗用車の場合はFF(エンジンは前輪の車軸付近、駆動は前輪)でもFR(エンジンは前輪の車軸付近、駆動は後輪)でも、エンジンルームの一番前のところにラジエーターを配置すれば簡単に走行風を当てることができます。
しかし、トラックとかMR(エンジンは前後の車軸のあいだ、駆動は後輪)、RR(エンジンは後輪の車軸付近、駆動は後輪)などの場合は、ラジエーターの場所は車種により様々です。走行風が当たるようにいろんな工夫をしています。
たとえば、一般的な長距離トラックなどは運転席の真下にエンジンルームがあります。メンテナンスをするには運転席のキャビンスペースを丸ごと前にパカッと押し上げると、そこにエンジンルームが出現します。通常、エンジンの前方(進行方向側)にラジエーターが配置されています。
しかし、MRとかRRの場合、車種によってラジエーターの場所が異なっていて、FFやFRと同じようにフロント部分にラジエーター本体がある車種もあれば、リヤのエンジン付近に配置している車種もあります。
たとえば、トヨタのMR-S(注1)などはフロント部分にラジエーター本体があります。しかし、フェラーリの一部にはリヤにラジエーター本体があるものもあります。
(注1)トヨタのMR-Sはすでに販売終了している車ですが、近年中古車相場が上がってきていて、程度のいいものは当時の新車価格を上回る値が付いています(2020年11月現在)。わたしは以前から乗りたかった車なのですが、一時安くなって手が届きそうになったのにまた遠のいていきつつあります(涙)。価値が認められて高くなるのはうれしいことですが、買う立場になるとうれしいことではありません。
下記の記事も参考になさってください。
⇒⇒オーバーヒートとは|原因と対処法|修理費用は?|サーモスタット・冷却水・ラジエーター
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