アクセル離すとキュルキュルするのは何が原因でしょう?
擬音語は人によって表現の仕方が異なるものですが、しかし、エンジンルームのファンベルト(ALTベルト)が古くなってこすれる音に関しては、恐らく10人が10人とも「キュルキュル」と表現するのではないでしょうか。
つまり、キュルキュルという音の原因はファンベルトです。ほぼ間違いないと思います。
ファンベルトの役割は、エンジンの動力を様々な補機に伝えることです。補機とは、オルタネーター(発電機)、エアコンコンプレッサー、ウォーターポンプなどです。
ファンベルトは芯にファイバーが組み込まれていてかなり丈夫にできていますが、常時回転し続けるパーツなので、使用しているうちに劣化することは避けられません。
劣化のサインとしては、ヒビ・割れ(亀裂)・錆などがあり、キュルキュルという音が出たらほぼ寿命と考えていいと思います。
ファンベルトのキュルキュル音はアクセルを踏み込んだ際に発生することもあれば、アクセルを離すと鳴り出すこともあります。
以前、私が経験したケースでは、アイドリング時にはキュルキュルする時としない時があって、グッとアクセルを踏むとまったく鳴らないのに、アクセルを離すと急にキュルキュル鳴り出しました。しかし、そのうちにアクセルのONでもOFFでもアイドリングでも常にキュルキュル鳴るようになって、仕方なくベルトを交換しました。
ファンベルトの交換時期と交換費用
ファンベルト(ALTベルト)は5万キロ~10万キロが交換時期と言われています。経過年数で言えば、5年~10年が交換時期です。
交換にかかるパーツ代と工賃の総額は、10,000円前後が相場です。
交換ではなく、鳴きが入ったときにベルトの張りを調整する工賃は、3,000円前後が相場です。
なお、ファンベルトを交換する際は、ベルトの回転を支えるプーリーも同時交換すべきです。
現在の多くのプーリーは自動化されていてオートテンショナーと呼ばれています。
ファンベルトとオートテンショナーを同時交換した場合の部品代と工賃の総額は13,000円~16,000円ほどです。
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