クーラントの青と緑を混ぜると何か問題ありますか?
車のクーラント(冷却水)には様々な色があって、たとえば赤・青・緑・ピンク・黄など様々です。これらの成分はほぼ同一です。したがって、たとえば青のクーラントと緑のクーラントを混ぜても性能的には問題はありません。
しかし、冷却水漏れなどでオーバーヒート気味になり、いずれ修理工場でちゃんと修理してもらうのだけれど、そこへ移動するまでの間一時的に補充するようなケースでは、クーラントの色違いを混ぜてもいいのですが、これからずっと使用する場合に違う色のクーラントを混ぜるのはおすすめできません。
なぜなら、色を混ぜると当然のことながらクーラントの色が濁ります。色が濁ると、その後冷却システムに不具合が発生した場合のサインを見逃すことになるからです。
たとえば、エンジンのガスケットに亀裂が入って燃焼ガスが冷却水に混入した場合、冷却水はオイル等で濁ります。けれども、最初からクーラントの色が濁っていたら不具合が原因のこうした濁りを見逃してしまう恐れがあります。
あるいは、冷却水の経路に錆が発生した場合も、錆によってクーラントが濁るのですが、この濁りも見逃すでしょう。
したがって、性能面だけを考えれば、たとえば青色のクーラントと緑色のクーラントを混ぜることは特に問題はないのですが、不具合を発見しにくくなるという意味で、混ぜて使用することはやめたほうがいいと思います。
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