伸びの症状
タイミングチェーンの寿命は30万キロと言われています。しかし、これはエンジンオイルの定期的な交換が行われている場合の話です。あるいは、レース走行などの過酷な使用が累積した場合には、より寿命は縮まります。
通常の使用でタイミングチェーンに不具合が発生するとしたら、それは「伸び」です。物理的にチェーンが伸びてしまう症状です。
チェーンが伸びるということは、いわば受ける側とのコマがズレることになりますから、普段しないような音が発生します。ガチガチ、カタカタ、ギシギシ・・・といった金属質の異音です。
テンショナー交換で音が消えることも
タイミングチェーンが完全に伸び切ってしまったら、それは交換する以外に選択肢はありません。
しかし、伸びたとしても、まだそれほど極端でない場合は、テンショナーを交換することで症状が消えることがあります。
DIYでやれば2,000円~3,000円の部品代だけで済みます。
ディーラーや整備工場に依頼すれば、部品代と工賃の総額で10,000円前後かかると思います。
調整不可なら交換
テンショナー交換でも異音が発生する場合は、これはタイミングチェーンがかなり伸び切っていることになります。
こうなると、そのまま使い続けることは危険です。吸排気バルブのタイミングがめちゃくちゃになって、バルブスプリングを破壊し、その破片がエンジン内部に混入して、やがてエンジンブローを起こします。The Endです。
タイミングチェーンを交換するとなると、部品代と工賃の総額で100,000円~200,000円になると思います。
チェーン代だけならそれほど高価ではありませんが、工賃が高いです。エンジン周辺を分解しなければ交換できないからです。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。