【5分記事】クーラント(冷却水)がマックスより上にあるのは異常なの?

クーラント・マックスより上

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クーラント(冷却水)がマックスより上にあるのは異常なの?

水冷式エンジンにはエンジン冷却装置であるラジエーターが必須の装置です。ラジエーターはエンジンの放熱のためにクーラント(冷却水)を必要とします。クーラント(冷却水)は常に一定の量が確保されていなければなりません。

多すぎても少なすぎてもダメで、一定の量であることが必要です。

この「一定の量」とは、具体的にはラジエーターキャップの下からホースを伝った先にあるクーラントリザーブタンクの2本のラインで確認します。

クーラントリザーブタンクには上限と下限、MAXとLOW、HIGHとLOWなど表示は様々ですが2本のラインがあって、このラインの間にクーラント(冷却水)があれば正常です。

ところが、エンジンルームを覗いてこのリザーブタンクを確認したところ、クーラント(冷却水)が上のラインを超えていることがあります。

マックスより上に液がある状態です。

これは異常なのでしょうか?

まず、もしもエンジンが作動しているときまたは停止しているけれどまだ熱を持っているときであれば、もしかするとエンジンの熱で膨張したクーラント(冷却水)が一時的に体積を増やした結果としてマックスより上に来ているのかもしれません。

この場合は、エンジンが完全に冷えた状態でもう一度リザーブタンクを確認してください。その時にマックスより下にあれば、全く問題ありません。異常ではなく、単に熱膨張による一時的な現象にすぎません。

そもそもラジエーター本体とクーラントリザーブタンクの間では、クーラント(冷却水)の温度次第でしょっちゅう行ったり来たりを繰り返しています。

ところが、エンジンが冷え切った状態で確認した際にクーラント(冷却水)がマックスより上にあれば、これは単にクーラント(冷却水)の入れすぎです。

この場合は、そのへんにあるポンプ類でクーラント(冷却水)を抜いてください。

なお、クーラント(冷却水)を入れすぎてマックスより上にあるからと言って、それでエンジンが故障する心配はありません。クーラントリザーブタンクには逃げとなるホースが付いていたり、キャップに穴が開いていたりするので、多すぎる液は自然に外に逃げるようになっています。

でも、だからといって入れすぎ状態を放置しておくと、エンジンルーム内がクーラント(冷却水)で汚れてしまいます。どのメーカーのクーラント(冷却水)にもピンクや黄色や緑などの色がついているので、エンジンルームのあちこちに液の色が付着してしまいます。

こうなると、見た目が汚いだけではすみません。たとえばエンジンガスケットの吹き抜けなどでクーラント(冷却水)が漏れ出した際に、すでに液漏れで汚れていれば、見分けがつかなくなります。

つまり、故障ではない液漏れ跡のために本物の故障で液漏れしたことに気づけないケースが発生するわけです。

そういう意味でも、クーラント(冷却水)の入れすぎでマックスより上にきていたら、速やかに抜き取ってください。

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