冷却水量警告灯|トラックの冷却水異常|冷却水警告灯
このページのトップ画像が「冷却水警告灯」です。※ある意味同じことかもしれませんが、厳密には「冷却水量」ではなく「冷却水温」の警告です
通常は冷却水警告灯は点灯も点滅もしません。この警告灯が点灯または点滅するのは、ラジエーターの冷却水が異常な温度にまで上昇しているときです。
点灯・点滅する原因
冷却水警告灯が点灯または点滅する原因としては下記のようなものが考えられます。
- ラジエーターの冷却水が漏れている:錆または事故による破損
- 冷却水を循環させるウォーターポンプが故障している
- ラジエーターホースまたはキャップが劣化し水漏れがある
- 冷却水を適温に保つサーモスタットが故障している
- 渋滞時に活躍する冷却用電動ファンが故障している
もしも冷却水が漏れ出している場合は、エンジンルームからちょっと薬品めいた甘いニオイがします。冷却水が漏れているとエンジンルームの熱で蒸発する際に甘いニオイを発します。
あるいは、トラックを駐車した後にシミが出来たりしませんでしたか?それは冷却水の漏れた跡です。
また、アクセルを踏み込んでも加速しないということがありませんでしたか?もしもあったら、すでにオーバーヒートの症状が出ているということで、放置しておいてはダメです。
いずれにしても、水冷式エンジン車において、冷却システムの不具合は即座にオーバーヒートの原因となり、最終的にはエンジンそのものを破壊してしまいます。冷却水警告灯が点灯・点滅したら躊躇なくプロの診断を受けてください。
修理費用の相場
冷却水警告灯が点灯・点滅した場合、ただ単に冷却水の補充で済めばいいのですが、それ以外に原因があった場合、原因に応じて下記のような修理費用がかかります。
- 冷却水の補充:1,000円~2,000円が相場
- ウォーターポンプの交換:40,000円~60,000円が相場
- サーモスタットの交換:10,000円前後が相場
- ラジエーターそのものの交換:30,000円~100,000円が相場
- ラジエーターホースの交換:10,000円~30,000円が相場
- ラジエーターキャップの交換:1,000円~2,000円が相場
- 冷却用電動ファンの交換:20,000円~80,000円が相場
トラックがまだ新しいのであれば、ラジエーターやウォーターポンプそのものの交換に至ることはまずないと思います。しかし10年を超えているような場合は、そうした部品の不具合も視野に入れる必要があるかもしれません。
冷却水警告灯の警告の仕方には違いが
冷却水警告灯には車種により警告の発し方に下記のような違いがあります。
- 水温計のマークを赤く点灯・点滅させる
- 水温計のマークの横に「H」の文字を表示させて、点灯・点滅させる※HはHEATの略
というように表示方法が異なることがあります。
冷却水警告灯が点灯・点滅した時の対処法
ここまでお話ししてきたように、冷却水警告灯が点灯・点滅した場合には、様々な原因が考えられ、ほとんどお金がかからないで済むケースもあれば、けっこうドシンッとくる修理額になるケースもあります。
いずれにしても、水冷式エンジン車のエンジン冷却装置は重要度の高い部分なので、ここに不具合があるのであれば、躊躇なくプロの診断を受けてください。
冷却水漏れひとつとっても、たとえ漏れていることがわかってもどこから漏れているのか特定するのはけっこう難易度が高いです。
早期に対応すれば案外安上がりで済むこともあります。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いたきありがとうございました。