インペラー(タービン)ポンプとは:構造・仕組み
自動車やバイクのエンジンでは、燃料タンクから吸い上げた燃料を、ホースを伝ってインジェクションの噴射口まで運ぶ役割をするのが燃料ポンプ(フューエルポンプ)です。このポンプの方式として現在多く使われているのがインペラーポンプ(タービンポンプ)です。
インペラーポンプ(タービンポンプ)の構造ですが、通常、燃料タンクの中に沈みこませてあります(インタンク式)。そして、底の吸入口からモーターの力で吸い上げるのですが、その際、吸い込んですぐのところにインペラー(Impeller、羽根車、扇車)と呼ばれる部品があります。この部品はモーター軸に直結していて、モーターが回転することで燃料を吸い上げます。渦を作って吸い上げるのでタービンとも呼ばれます。
吸い上げた燃料は燃料ポンプ内を通過して吐出口に至り、そこからホースでインジェクションまで吐き出されていきます。
もしもポンプに異常が発生し、モーター内部の圧力が上昇してしまったら、リリーフバルブが開いて燃料をタンク内へ逃がす(戻す)安全装置が付いています。
インペラー式またはタービン式の燃料ポンプは、小型化できる特性があって、数多くの車種に使用されています。
交換時期・交換費用
インペラーポンプ(タービンポンプ)は、モーターのブラシが劣化したり、ポンプ内に燃料の不純物がたまったりすると、モーターが固着したり、不安定な回転をしたりして、異音を発生します。
5万キロ~10万キロが交換時期です。
交換費用は、部品代と工賃を合わせた総額で、30,000円~70,000円です。
国産の小型車は安く、大型車や輸入車は高くなります。
整備工場等は安く、ディーラーは高めです。
下記の記事も参考になさってください。
ご覧いただきありがとうございました。