車|ファンベルトの交換はガソリンスタンドでもOK?
ファンベルトは芯の部分にファイバーが入っていてけっこう丈夫な作りですが、常時回転し続けるパーツなのである程度の距離を走行するとひび割れとか亀裂が入ってきます。そうなるとアイドリング中あるいはアクセルを踏み込んだ時などにキュルキュルと鳴きが入るようになります。
少々のキュルキュル音であれば、ベルトの張りを調整することで(調整費用は3,000円ほどが相場)しばらくはそのまま使い続けることができます。
さらに劣化が進むと、もう交換するしか方法はなくなります。
その際、ファンベルトの交換をDIYでやるのはかなり難易度が高いです。ファンベルトは非常に込み入った場所にあるので経験ある整備士さんでないとうまくできないケースが多いです。
なので、ちゃんとした整備士さんがいるガソリンスタンドであればファンベルトの交換はやってもらえます。
料金は部品代と工賃を合わせた総額で10,000円前後です。
ただし、車種によっては専用のファンベルトじゃないとダメなものもあるので、そういうケースではやはりディーラーでの交換ということになります。
なお、ファンベルトを交換する際はファンベルトの回転を支えるプーリー(ベアリング)も同時交換するのが通例です。プーリーも同時交換する場合はさらに3,000円~6,000円は必要になると思います。
ファンベルトの名称について
ファンベルトという名称は昔の名残です。昔の車はラジエーターの冷却ファンを回転させるのにエンジンの動力を利用していました。クランクの回転をベルトを介して冷却ファンに伝達していたのです。
しかし、現在のほとんどの車の冷却ファンは電動です。バッテリーの電力でモーターを駆動させて回転させています。ですから、こういう車にファンベルトは存在しません。
けれども、今の車にもベルトはあります。何に使われているかと言うと、オルタネーターやエアコンコンプレッサーやウォーターポンプを作動させるのに使われています。やはりクランクの回転をベルトを介してそうした補機類を動かしているのです。
ですから、厳密に言えばオルタネーターベルトとかエアコンコンプレッサーベルトとかウォーターポンプベルトと呼ぶべきなのですが、昔の名残で、ファンベルトと呼んでいるわけです。
さらに言うと、現在の車の多くはクランクの回転をそうした補機類に伝達するのに、いちいち1本ずつベルトを使うのではなく、1本のベルトで各補機類に動力を伝える方式に変わってきています。
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